11月29日 国立
私は、朝から勉強に励んでいた。でも、お腹がすいてなかなか集中することは出来なかった。時折、お腹をさすりながら顔をしかめていた。制限時間中に問題は解けなかったが、時間になったので、赤ペンで丸つけを始めた。
ー11月27日ー
那奈「もう聞きたいこと、全部聞けた?」
私 「ううん」
私は、首を横に振った。
那奈「まだ、あるの?」
私 「うん」
少し驚いたみたいだ。
那奈「何が聞きたいの?」
私 「那奈の進路のこと」
那奈「ああ。進路ね」
どこか、聞いて欲しくなかったみたいだ。
私 「どうするか決めてるの?」
那奈「進路はね、、、、、、」
那奈の口調がやや遅くなった。
那奈「一応、私立の大学行くために受験はするけど、わかんないかな」
どういうことだろうか?
私 「なんで?」
那奈「私、働きたいんだよね」
私は、持っていたスプーンを置き、那奈の方を向いた。
私 「そうなの?」
那奈「うん。親には、大学に行くように言われたんだけど、あんまりノリ気じゃなくてね」
那奈と話す時、ずっと気になっていた親のこと。やっぱり、那奈が親のこと話したがらなかったのは、そういうことかぁ。
私 「そうなんだ」
那奈「でも、周りは勉強してるし、なかなか言える雰囲気じゃなくてね」
たしかに、那奈の言う通り、クラスは勉強一色。
私 「そうだったんだ。じゃあ、受験はしないの?」
一瞬、顔の表情が変わったように見えた。
那奈「うーん。それはわからないな。勉強も最近スタートするし、病院も時々行かないといけないし。なんだろ?あんま計画たてれないというか、、、」
まだ、那奈が学校に戻ってきてから1ヶ月も経っていなかった。そんな中で、今の現状は難しいだろうな。
私 「そっかぁ」
那奈「楓はやっぱり国立いくの?」
国立。ずっといけるものなら行きたかった。でも、どんなに努力しても国立の大学に行ける自信なんて全くなかった。
私 「いや、私には無理だよ。だから、関西の私立にいくよ」
那奈「どこの?」
私 「うーん。大阪かな」
本当に行くかどうかわからない。でも、とりあえずそう答えとこう。
那奈「大阪かぁ。すごいな」
私 「そう?他の人と比べると大したことないよ」
私は、自分で自分を下げていた。




