#9 流れを変える凄い奴 その名は和真!!
昨日投稿するはずだったのに…
寝落ちしました
止まる様子がないスマホのバイブ振動
意を決して電話に出る
「雷兎、何処にいるの? 何でかえって
こないの」
うわぁーー怒ってるね
スマホの時計を確認すると午後1時30分
学校終わって2時間経っているのか…
「遅くても2時30分位に帰るから」
コッチもこっちで話さないといけない事が
あるから手短に帰宅時間を伝えて電話を
切る
スマホをオシリのポケットに仕舞い
理恵さんに髪型以外で僕のイメージを
変える方法を聞こうと…
オシリのポケットのスマホが激しいく震え
止まる様子がない…
スイマセンと断りを入れてもう一度、オシリ
のポケットからスマホを取り出して見ると
またミリアからだった
先程のミリアからの電話は僕が帰宅してない
事に対する物だ
僕は理恵さんとの話しを優先したい…
スマホを操作して留守録に切り替えようと
したら
「只今、電話にデルコトガデキマセンは
ダメだよ!」
理恵さん鋭い!!
「電話に出てあげて、私のコトを話しても
構わないからキチンと説明してあげて」
強い意志が感じられる眼差しでシッカリと
僕を見る理恵さん…
「雷兎さんの義妹って西恩寺ミリアン・
ロボロフスキー?」
和真君の口からミリアのフルネームが出てく
るとはビックリだよ
「「和真知り合いなの?」」
理津子さんと理恵さんもビックリしてる
「雷兎さんの電話、僕に出させてください」
何故か和真君の口調が丁寧になった
自分に電話、代わって貰えたら
丸く納めてみせますと自信満々
スピーカモードにしてスマホを和真君に
渡すと
「お兄さん、任せてください!!」
満面の笑みで着信画面を押して通話を
始める
「雷兎、何で通話切るのよ!」
ミリアの声がデカい
「コンチャ〜ス、ミリアン先輩」
「フェェェッ? 和真君…フェェェッ?!」
「先程ぶりですけど足首大丈夫ですか?
ちゃんと湿布貼りましたか?」
ミリアと凄く仲良さそうだぞ?!
しかも名前呼びしあってる
それに先輩と呼んでいたから中学校が一緒な
んだ
「雷兎君、さっき和真が雷兎君の事を
お兄さんって呼んでたよね?」
それ、折角聞き流していたのに理恵さんが
拾い上げちゃったよ
「えっ、そうだったかなぁ…」
も一度流そうとしたが…
「お兄さん、ミリアン先輩が帰りに全員の
お菓子と飲み物を買ってだそうです!」
ミリアが二年生の時、園芸部に1年生の
男の子が入部したと騒いでいた
「雷兎聞いてよ、男の子が園芸部に入部した
んだよ」
最初はヘェ~みたいな感じで聞いてたけど
最近では二人で遊びに行こうよとか言われ
こまっちゃうとかブリブリ乙女モード
兎に角面倒くさい
全て和真君が原因だったのか
ミリアのフルネームを口にした時点で
あれあれっと思った
まさかコレから西恩寺家にご招待する事に
なるとは…
もっと理恵さんと話しをしたかったけど…
流れ的にはコレで良いのかも
ミリアン先輩が電話に出てくれと言ってます
そう言って僕のスマホを返してきた
雷兎だけどと電話に出ると
「何で雷兎の電話に和真君が出るの??」
グハッ、スピーカモードのままだった
声のデカさに耳にダメージをおう
チョット待ってと告げスピーカモードをオフ
にする
もしもしと呼びかける
「いつから和真君と知り合いなの??」
グフッ、まだ声がデカい
声がデカ過ぎて聞いてられない…
和真君はさっきの電話で僕と理恵さんの
事を伝えてないみたいだ
「ご招待するんだろ、電話で長話してたら
遅くなるぞ、じゃぁなっ!」
チョット待ってと聞こえたが待たない
和真君にイキナリ、お兄さん呼びは
違和感ハンパないからモトに戻して欲しい
と言うとニカッと笑顔で頷く
「雷兎君、どうなってるの?」
理恵さんの問に、ミリアと和真君の学校が
一緒で部活も一緒で先輩と後輩の間柄で
和真君がミリアに猛烈アタックしてる
最中らしいと簡単に説明する
理恵さんと理津子さんが和真君を見ると
和真君はニカッと笑い、胸を張る
男らしぃなあ和真君
「姉ちゃん、ミリアン先輩にご招待された
んだけど行こうぜ!」
「御迷惑じゃないかしら?」
突然の訪問でしょう
親御さんに御迷惑じゃぁ…
最もな事を告げる理津子さんに僕は
「両親は帰宅が午後7時位なので問題は
ないです!」
今日のご招待の事は僕とミリアで説明します
それに僕の方が先に招待されてますから
雷兎の言葉に理恵は心の中で
雷兎君ごめんね…っと謝罪
気を失った雷兎君を拉致ったんです
ご招待じゃないの…
もう一度、心の中でに謝罪する理恵であった
「理恵さん、和真君、招待受けて
いただけますか」
「喜んでお受け致します!」
理津子さんが速攻返事を返してくる
理恵さんと和真君に拒否権はないって事
「理恵、和真、5分でシャワー済ませなさい」
和真は一階のジムで理恵は家のシャワーで
さぁ、急いでと指示を出す理津子さん
「そこまで急がなくても大丈夫です」
家は近いのでと窓から見える
タワーマンションを指さしアソコの最上階
が西恩寺家です
僕はさっきミリアと電話してる時に
窓から住んでいるマンションが見えて
坂巻家が家から近いのを知った
「俺も足ぐじいたミリアン先輩を送ったん
だけどビックリしたよ」
凄い何処に住んでるからと和真君
理恵さんもビックリしてたけど
早くシャワーと飛び出していった
和真君も着替、着替と言いながら自分の
部屋に向かう
「理恵をヨ・ロ・シ・ク…ねっ雷兎君」
何だかど迫力の理津子さんにタジタジに
なる僕でした
宜しく御願いし〜ぃマッスル