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#42 正しいフォームとその理由

遅くて申し訳ないでヤンスよ

筋トレの宴の始まりでヤンスよ

もう、誰にもモヤシオッサンって

言わせないでヤンスよ


「バーベルスクワットのフォームを見たい

 ので、まず初めにバーだけでやって下さい」


和真君の指示に従いスクワットラックの

内側に入る

長さ2m程度、重さ20キロのバーがセットさ

れている

自分の頭をバーの下に潜りこませ

首の付根にバーを当て肩に乗せる様に

立ち上がる


「雷兎さん、ストップ! バーをラックに

 戻してください!!」


何故か、和真君が慌ててる?

言われた通りにバーをラックに戻すと


「今のはヤバいです、トレーナーが教えた通

 りにやりました?」


っと和真君が焦って聞いてくる

僕は4年前に教わった通りにやったよと

答えると


「あ~っ、ハズレ引いちゃいましたね」


4年前に筋トレブームが巻き起こり、次々と

トレーニングジムが開設

大手のジムは支部を劇的に増やし、沢山の

顧客管理をしなければならないのに

顧客数に対してのトレーナーの絶対数が

全く足りておらず、講習を受けさせただけ

のアルバイトをトレーナーに仕立てた為に

トレーニング中のトラブル続出


「業界内でけっこう有名な話です…」


眉間にシワを寄せて語り続ける和真君…


「さっきのバーの担ぎ方だと頚椎を損傷す

 る危険性が高いです!」


怪我する前に出会えて良かったと和真君


「トレーナーを雇った期間は週3日の2週な

 んだ」


ベンチプレス、バーベルスクワットに

ダンベルを使ったアームカール

ケーブルマシンを使った腕の種目

ケーブルプレスダウン

腹筋、等など教わった事を和真君に伝えると


「筋肉痛は勿論ですけど、関節が痛くなった

 事は無いですか?」


和真君が真剣に聞いてくる

肘と肩と腰が痛くなった事が有ると答えると

フーっとため息をつく和真君…


「似非トレーナーに教わった事は忘れて下さい!

 俺が1から教えます!」


自分が手本を見せるので見ていて下さいと

僕と入れ代わり、スクワットラックのは前に

行くと


「俺と雷兎さんの身長差位なら、ほぼ同じ

位置何だけど…この位置じゃないんですよ」


和真君はそう言ってバーの設定位置を

10センチ程したに下げてセット


バーの下から頭を入れて…えっ、肩より下?

ぐっと幅を狭めるように両肩甲骨の間を

合わせて、肩より4〜5センチ下にバーを

当てて両手で保持する…いや違うぞ

強く押し当ててる


「位置はここで両肩甲骨とその周りに

 グッと力を込めててガチンとなったら

 背骨を挟むように両肩甲骨同士を合わせて

 両手で保持しているバーを押し付けます!」


凄く細かく説明してくれる和真君!!


力を込めて隆起した背の筋肉にバーを

押し付けます…ここから起き上がり、立ちま

すがと説明が続き


「胸をグッと張り起き上がります、それに

 よってバーの重心が身体の中心に近くなり

 安定性が出ます!!」


俺が起き上がったら後ろ姿を見てから

側面に回って横からも見てと和真君の指示

が出る


「凄い、僕が肩に担いだ時はふらついたけど

 肩よりちょっと下の背中に押し当てて持っ

 ている和真君は小揺るぎもしない!」


僕が感想を述べると、和真君が説明して

くれた


「今の俺の後ろ姿はアルファベットのWに

 似てませんか!」


首元で担ぐと、バーの接触面積が小さくて

荷重が小さな接触面積に集中します

両手でバーを保持しますが、脇が開いて

る為に腕力だけてバランスと荷重を支え

ないとイケないため大変です


「俺のバーの担ぎ方だと背中に触れている

 バーの接触面積が何倍にもなり荷重の圧が

 広く分散されるので、かなり扱いが楽に

 なります、そして両脇が閉じている事に

 よって、支える力も殆どバーが密着し

 ている背中…身体によってカバーされるの

 で腕力はそれほど必要ないです!」


凄いなぁ、20キロ背負ったままナンカ普通

に喋ってるぞ和真君…


「次は横から見てください…スクワットしま

 すから」


横に回ると、行きますよって声を僕に掛けて

和真君はしゃがみ始める

2秒程の時間を掛けてしゃがみ込んで

同じ時間を掛けて立ち上がる

100回スクワットの時と同じ様に…お尻を

後ろに突き出ししゃがみ込む


「俺はしゃがむ時に息を吸い込んでます

 立ち上がる時は息を吐いてます!」


大事なポイントですと和真君


「しゃがむ時に息を吸うと、肺が膨らむので

腹圧が高まる事により、荷重を受け止める

力が増します、そして立ち上がる時に息を

吐くのは、吐く事によって立ち上がる力が

増すからです!…呼吸の仕方も大事な事です」


まだ重量が軽いのでパワーベルトはしなく

ても大丈夫だと和真君言う


和真君はスクワットラックに向かいバーを

掛けると僕を見てニカっ笑い…


「雷兎さん1セット15レップやりましょう!」


ギラギラした目で僕を見る和真君…怖い


「騙されたと思ってやってみましょう!!」


何だか圧が強い和真君のプッシュで嫌いな

バーベルスクワットにチャレンジだ


「えっ、えっ、ナニコレ…フォームが違うだ

けで受ける荷重の圧が全然違うんだけど?」


僕はチャント言われた15レップをやり遂げた

1セット終わったらスクワットラックにバー

を掛ける

レップは回数って意味だ

ボディビルディング用語だ


「騙されたってよりも驚きだよ!!」


本当に全然違うんだ

背負っているバーのコントロールが驚く程の

容易さ…これが正しい知識なのか


大腿四頭筋にハムストリングスは自重100回

スクワットよりも張ってきたが、全然まだ

イケる


「雷兎さん…まだまだイケますよね?!」


和真君はニヤニヤしながら僕を見る

和真君の挑発&期待に此処は乗るべきだ


「嗚呼、行けるとも!!」


最初は苦手なスクワットで乗り気ではなかっ

たが…正しいやり方だと、ここまで違うなん

てビックリだよ


「じゃあ、次は俺が15レップやりますから 

 雷兎さんはゆっくりと足踏みしながら

 俺を見ていて下さい!」


っと言って和真君はミリアに


「スマホで撮影しても良いよ!!」


そう言われたミリアは腹筋トレーニングで

ハアハア言っていたのに


「理恵お願い、そこのスマホ取って!!」


私はちょっと離れた場所に置いた2つの

スマホを取ってきた


何故、自分のスマホを取ってきたかって…

雷兎君のスクワットを撮影するためだ

そこに邪な気持ちはない…

スクワットのフォームを自身で確認する為に 

他者の協力が不可欠なのだ

それ以外にも成長を確認する為の大事な記録

過去と現在を比べて成長の度合いを知る為に

記録する事はとても大事な事なのだ…

決してミリアの部屋の超可動フィギュアに

感化されたとか…ナインダカラネッ!!

バーベルスクワットでグーンと突き出される

雷兎君のお尻を撮影するのも

雷兎君の為…ナンダカラネッ…ホントだよ!!


「ミリア行くよ!!」


私は自分のスマホもミリアに渡して

ミリアをお姫様抱っこして

バーベルスクワットする真後ろに陣取る


「姉ちゃん、そこだとフォームの全体像が

 取れないから駄目だよ!」

 

和真、空気を読まない…厄介な弟…

 

「ミリアはそこから二人を撮影してね!!」


私はミリアにそう言ってパチンとウインク!

ミリアは私のウインクから瞬時に意図を理解


「任せて、4Kで撮るわ!」



「うん、任した!」


私は和真と反対側に周り、雷兎君と和真が

映る様に位置取りをしてスマホを構える

素早く撮影アプリを起動させ操作する

画質は最大サイズ4kだ

雷兎君の息づかいも最高の音質で撮る為に

音質操作も抜かりはない

インテリジェンスウインドフィルターON

雑音がこれでかなり抑えられる


「和真、準備出来たよ!」


「OK、姉ちゃん!」


和真はそう言ってラックに掛けられている

バーの左右に20キロプレートを1枚ずつ嵌め

て、留め具をする


「65キロからスタートします!」


問題無く、1セット15レップを終わらせる

何時もやっている事だから

安定感抜群の和真 


「雷兎さんもこの重量からです!」


って言う和真の指示に少し不安げな雷兎君


「大丈夫かな?」


って呟く雷兎君の一言

ちょっと弱気な雷兎君の表情…良いね

アップで撮る


「イケます、ただ回数は10レップ」


キリッとした雷兎君の横顔をすかさず

アップ撮影してロングに切り替える

全体像も撮らないとフォームチェックが

出来ないからね、抜かりなし!!


「パワーベルトを装着して下さい!」


和真の指示に従いベルトを装着

バーベルスクワット開始

正しいフォームを知った雷兎君のスクワット

見事に10レップ終了


「どうだった、僕のスクワット?」


「シッカリと安定してました、合格です」


和真と雷兎君の会話、これもシッカリと撮影!

決してミリアに感化された訳じゃないからね

誰かに指導する時のお手本なるから

撮ってるんダヨ…


この後は問題無く残りの3セットも終わり

いよいよ次の種目、背筋トレーニング


「ミリアの事も考えてトレーニング法を

 決めました、コレからチューブダンベルを

 使ってスーパースロートレーニング法を

 開始します!」


「「スーパースロートレーニング法?」」


雷兎君とミリアが声を揃えて和真に聞き返す

一般に余り知られてないトレーニング法だ


「大丈夫、低重量、低過負荷でもシッカリと

 筋肉に効かせられます!」


ニカっと笑顔を見せる和真であった…





ブックマークありがたいでヤンスよ

感謝で感激でヤンスよ!!

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