#35 タイマン張ったらダチぜよ!!
ヨロシクお願いしますでヤンスよ!
私達は雷兎君の部屋を出るとミリアの
部屋へ向かう
雷兎君の部屋に集まる前に、ミリアの
部屋に、着替えとか必要な物が入っ
たキャリーケースを置いてきた
お風呂に入るから着替えを取りにきたのだ
部屋は雷兎君の部屋と同じ間取りで二間あ
り、ドアを開けた最初の部屋は20畳程で
雷兎君の部屋のモニターと同じ物が設置さ
れている
左手前に立派な本棚が2つ並び
ミッチリと蔵書が詰まっている
ラノベとかBLとかその他諸々だけど
本棚の最上部はETERNAL✮LOVERSの小説と
コミカライズされた本で占領されていた
左奥に大きなショーケースが有り、5段の
棚に沢山のフィギュアが陳列されている
下からアメコミヒーロー系列から
モンスター系が陳列、そして日本アニメの
スーパーロボット系になり、キャラクター
のフィギュア…かなり…露出が激しいと
言うか…エッチぽいと言うか…女の子の
フィギュアが沢山陳列されていて…
ショーケース最上部はETERNAL✮LOVERS
のキャラクターフィギュアがギッシリと
陳列だけど…女子キャラはケッコウな感じで
露出高めが多いい
ETERNAL✮LOVERSの2大ヒロインの
1人、リエンヌは鍛冶屋の看板娘で
基本、作業服だが露出高めな作業服なのだ
下は作業ズボンにブーツで問題は上だ!
ヘソ上5センチ位のショートタンクトップ
巨乳ではなく、体格に見合ったベリーグッド
おっぱいの谷間をシッカリと強調して
女子力高めのタンクトッパーだ、そして
革の胸当てをして、スレッジハンマーを
振りかぶっている冒険者リエンヌも飾ら
れている
もう1人のヒロイン、マッチョメは3タイプ
大きめのポンチョ的なマントに見を包み
薄汚れた感じのマッチョメ…ライト達に
出逢った頃のマッチョメだ
次が戦闘態勢を取ったマッチョメ
半身に正面を向き、少し腰を落として
顔の前で左手を軽く握って、右手も軽く握っ
て、胸の前で構えるファイティングポーズを
取っている
上半身はスポーツブラっぽい感じで首元と
胸下から背中越しにつながったタイプで
背中が丸見え
下は魔獣の革で作ったホットパンツにブーツ
鍛え上げた、豊かなお胸とシックスパックが
目立つポニーテールのマッチョメだ
3体目が空飛ぶマッチョメ
背中から四枚の光の翅を出して空を飛ぶ!
マッスルフェアリー族の特徴の1つ
燃費が悪くて、直ぐにお腹が減る弱点が
ある
男性キャラは男同士でカップリングされて
たり、1キャラを囲む様に4キャラが囲んで
たりする…男キャラを四人の男キャラが
囲んでいるのだ!
間違いなくミリアの趣味
囲まれている男キャラは普通なら革鎧を
身に着けていはずが上半身裸で後ろから
上半身裸の男キャラに抱きしめられている
要するに…フィギュアを使った立体BL
上半身、裸のライト・サイオーンの
左後ろから腰前に手を回され、右脇下から
伸びた手が左胸にあてられ、顔右横に
ムサシ・ガンリュウの顔…コチラも上半身裸
超可動リアルフィギュアにコンナ使い方が…
あ〜っ、1体1万2千8百円でお高いから
諦めていたんだけど…ゲフン、ゲフン
私はノーマル、うん、間違いなくノーマル
だけど…超可動リアルフィギュアの新たな
可能性にちょっと欲しくなっただけ…
…ミリア、天才か?
荷物を置くため、最初にコノ部屋に来て
チラリと見た時は普通に部屋を間違えたの
かと思っだけど、間違いなくミリアの
部屋だね!
「理恵、下ろして!」
ミリアを下ろして肩を貸す,身長差が
20センチ位あるから丁度いい感じで、肩を
貸す事が出来る
書棚とショーケースの間のドアを開けたら
そこは乙女の聖域だ!
又々、20畳程の部屋だ
入って右手奥はデカいカーテンで1面覆われ
ている…きっと、だだっ広いテラスに出られ
るのだろう
そして左奥に私のキャリケースが置いて
あり、横に大きなパステルピンクのタンスが
設置されており、ソコにミリアの下着類が
入っているそうだ。
「それで先行はドチラから始める?」
茉莉花さんがニヤッと微笑みながら、俺と
ヴァンさんを交互に見比べる。
「ワタシからで良いかな?」
和真に聞くと、かまいませんよと軽く返事が
返ってきた…全く緊張してないな
コレからする勝負は和真の父親の恵を
お姫様抱っこして、どちらが長い距離移動
デキるかを競う
「この勝負…ミリア達にナイショでお願い
します」
和真の提案に特にヴァン父さんが頷く
知られたら、またミリアに口聞いてもらえ
なくなるよねっと思う雷兎
ランニングマシンの前でワタシはグレーの
スーツ姿のマッチョをお姫様抱っこした
「クッ、負けられン!!」
身長はワタシより少し低いが身体の厚みが
私よりかなり厚い…少し、反り返る様に
お姫様抱っこをすると
「ストップ、父さんを降ろして下さい」
突然、和真から停止の声が掛かった
ワタシは言われた通り降ろして
「何か問題があったのかね?」
ワタシの問に和真は真剣な顔をして
「アソコに掛けられているパワーベルトは
ヴァンさんのもアルんですよね?
装着して下さい! 後、お姫様抱っこは
反りかえったら駄目です! 苦しくなって
きたら下っ腹をギュッと引き締めて
下さい!」
和真がワタシにアドバイスをしてくる…
自分に不利になると言うのに
「アドバイスはアリガタイが、和真…不利に
なるぞ…」
和真はニカっと微笑み
「ヴァンさんが椎間板ヘルニア、もしくは
椎間板変性になって苦しむ姿を見て、悲し
むミリアを見たくないですから…」
具体的な症例名まで出す和真に茉莉花も
ビックリしている
「アナタ、和真君のアドバイス通りに
しましょうよ」
専門家の茉莉花も説得してくる…意地を張っ
ても見苦しいだけだな…
「アリガトウ、アドバイスに従うヨ!」
自分のパワーベルトを取り装着する
再び、ランニングマシンの前でスーツ姿の
マッチョおじさんをお姫様抱っこする…
そしてワタシは独り言を
「я хорошийчеловек和真」
無言で洋服を脱ぎ、下着を脱いで
それぞれ用意した、洗濯ネットに入れておく
お互いの裸を意識しない様に…恥ずかしい
…同性ナンだから気にしない様に…
だけど、家族以外とお風呂に入るって…
「凄い大っきい、風呂の規模が銭湯並みで
凄い!」
素っ裸で臆する事なく…ドチラかと言うと
はしゃいでいるね和真君
「親戚が来て一緒に入る事があるから」
めったに無いけどね、日本の温泉とか銭湯が
大好きなヴァン父さんの趣味で制作した
からねっと和真君に説明
「オジャマするよ!」
ヴァン父さんの声と共に、ヴァン父さんと
恵さんが入ってきた
以外と元気な…そして真摯な目で和真君を
見るヴァン父さん
凄い筋肉ムキムキの身体だけど、ゲッソリと
した恵さん
和真君が呟く
「父さん、ご苦労様でした!」
楽しんでもらえたら、幸いでヤンス!




