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#31 俺達の息子って…

人生、山あり谷あり、色々あるでヤンス

遅くなり申し分ないでヤンスよ

毎日、読まれてる方々に立ち上がる

力をもらったでヤンスよ

ありがてぇです


「私達の娘、理恵を助けて頂いてありがとう

 ございます!!」


「ウチも娘のミリアを和真君に助けて貰っ

 てます!」

 

私達、雷兎君と私と和真の

前で延々と感謝しつづけるお互いの両親…




雷兎君からの電話が入り、両親が帰って

きたから大丈夫です待ってますと

言われ、今から

行くねと言い、直ぐに出発

雷兎君が一階のエントランスホールで待って

てくれて最上階のエレベーターから降りたら

茉莉花さんとヴァンさんが待ち構えていて

感謝合戦が始まった…


延々と続く感謝合戦に時間を掛けたら僕達の

カラオケタイムが無くなってしまう…

僕達の気持ちは一つになった


「「「取り敢えず其処までで!!」」」


雷兎、和真、理恵、の声が見事にハモる。


「立ち話も何だし…ミリアも待ってるから」


っと雷兎君


この一言に理津子さんが食いついてきた


「理恵から聞いているけど…和真で良いの?」


理津子の問にヴァンさんと茉莉花さんが


「先の事は分かりませんが、ワタシは認めて

 います。」…っとヴァンさん


「和真君の人柄は申し分ないですね、まだ

お若いので節度あるお付き合いをお願いし

ますよ!」…っとニッコリ微笑む茉莉花さん


西恩寺家のご両親からミリアと交際の公認を

坂巻家両親の前で再度、頂く和真


「誠心誠意、節度あるお付き合いをすると

 ココに誓います!」


堂々たる和真の宣下にウンウンと頷く、西恩

寺家御両親とポッカーンと口を半開きで

呆気にとられる父、恵そして母、理津子


「雷兎がイタラン事したら絶対責任取ら

 せるからね!」


安心して理恵ちゃん、っと茉莉花さんの話に

更に驚き目をパチパチさせるパパとママ

私は恥ずかしくって雷兎君の後ろに隠れると


「ミリアが待ちくたびれてるよ!」


って皆に告げ、雷兎君は私の手を取り

歩き出す…ふぁぁっ…ハズカシィィョゥゥ



 

母さんったらなんて恥ずかしい事を言う 

んだよ、理恵さんが…後ろから

ビッグバインを

背中に押し付けてる…隠れてるだけの

ツモりがアタッチャッテマスヨ?!

背中がとても気持ちよく暖かい…

ハッ、駄目だ早く家に入ってもらわないと


「ミリアが待ちくたびれてるよ!」


っと皆に告げて振り向き、さり気なく

理恵さんの手を握り歩き出す。


理恵さんをチラッと見ると理恵さんも僕を

チラッと見る…下から僕をチラッと見上げる

赤い顔の理恵さんがメチャクチャ可愛いよ



理恵さんと和真君が帰った後でミリアに

理恵さんと雷兎って微妙に距離感あるねっ

て言ってきた

鋭いなぁ

理恵さんは感極まるとスキンシップが

トテモ激しくなる

過去の僕のオコナイがソコまでの

スキンシップを可能にさせている

僕は恥ずかしくて自分からのスキンシップ

がまだデキていない

お姫様抱っこと抱きしめは言われてやった事

だから、ノーカンだ


「だって仲良くなったのって今日だよ」


中学生になって今までクラスは一緒で

通学路も一緒で挨拶は交わすけど…理恵さん

は男女関係無く、物腰柔らかくも常に

一歩も二歩も引いた感じの

対応だった

僕と理恵さんの今までの関係はクラスメイト

淡々としたもので、美化委員が一緒だったか

ら二人で掃除したりとか…

理恵さんがたまに解らない

問題の解き方を教えてと聞きに来る位で

ミリアと和真君みたいなドラマチック展開は

何一つ無かった、無かったよ…今日迄は!!

勇気を出して一歩踏み出す…僕は今、理恵さ

んと手を繋いで歩いているゾォォォッ!!


「告白してよかったよ」


告白してなかったらと思うとゾッとする

したからこそ色々なことが判り、今がある

僕は理恵さんと繋いた手に少し力を込めた


「うん、告白してくれてありがとう!」


雷兎君が告白してくれたから、再び関係を

持つことができた


「雷兎君以外の告白って恐かったんだよ」


雷兎君以外の告白してくる人達は

常識ない奴ばかりで

気持ち悪い事を大事な事の様に言ってきた


「貴方のことをずっと見てました!」


面識も無い人にコンナ事を言われてもゾッと

するだけナノに相手は気が付かない


「貴方に一目惚れしました!」


だから付き合って欲しい、彼女になって欲し

と言って迫ってくる

イヤイヤ、身も知らぬ人に告白されても 

怖いだけだからって事に気づいてよ!

何もかも段階をすっ飛ばして

イキナリ彼女になってくれって言われても

ドン引きするだけだよ。


確かに理恵さんの言う通りだ

一方的に知ってるだけで、付き合ってくれ

とか彼女になってくれとか正気かよっと思う。


「理恵さんの言う通り! 先ずは自分を知っ

 て貰わなくちゃね!」


理恵はニコッと微笑んで


「雷兎君は私にずっと自分がどんな人物なの

か見せてたから、学校で一番好感のある人が

 雷兎君だったんだ」


…ダケドあの時、昔の僕に負けたんだよね…

まさか、自分に嫉妬する日が来ようとは…


「雷兎君の人柄を知らなかったらっと思うと

ゾッとするの…じゃなかったら私達、出会え

て無かったかもしれないから…」


僕の手を強く握る理恵さん、ケッコウ握力

がありますネ


「知っていたから、陰キャヘアーを何とか

 したほうが良いとアドバイスしたんだよ」


はにかむ理恵さんが更に、強く手を握る

ちょっと手が痛いけど我慢


「理恵さんのアドバイスのお陰で僕達は再び

 出会えて良かったよ!」


僕の人柄を知ったのは間違いなく美化委員の

仕事関係だな…真面目にやってて良かった、

本当に良かった!



雷兎と理恵、二人の歩みを後ろから

一言も喋らずにスマホを

翳して動画撮影をする、西恩寺家と坂巻家の

面々…玄関に着くまで厳かに撮影は続く


「ただいま!」


雷兎君の声に反応して、ロックが外れる

玄関を潜るとミリアが待っていた


「お帰りなさい!」


壁を支えに立つミリアの姿に茉莉花さんが


「駄目よミリア、和真君お願い!」


「任されました!!」


颯爽と靴を脱ぎミリアの側に行く和真


「ほら、おいで!」 「んっ!」


和真の首元に手を回すミリア

ミリアの脇から手を差し込み、反対の手を

桃ヒップ下の太ももから滑らす様に膝裏に

差し込み、フワッと持ち上げる

恋する乙女が必ず夢想する

伝説的体位(レジェンダリー級)お姫様抱っこ


茉莉花が和真に声を掛けると同時に

ヴァンはスマホを翳して動画撮影を開始する


坂巻夫妻は家で爆音放屁をする息子、和真が

白銀の髪を持つ長身の外人美女を招き寄せ

お姫様抱っこする姿に、ただただ呆然と

見つめるしかできなかった…


「雷兎、理恵さん、先に行ってドアを開けて」


茉莉花の指示に雷兎、理恵は慌てて靴を脱ぎ

廊下先のドアを開けに行く



「ミリア、和真君のご両親に挨拶を!」


「初めまして、西恩寺

 ミリアン・ロボロフスキーです、何時も

 和真君に助けられてます」


今後ともヨロシクお願いしますと目を潤ませ

ながら、お姫様抱っこ状態で挨拶をしてくる

銀髪外人美女に呆気にとられながらも

理津子が和真に聞く、理恵から聞いてたが

聞かずにオレナイ


「和真、お姫様抱っこしてる美女は…」


ニカッと微笑んで力強く

低音ハスキーヴォイスで


【俺の彼女だ】


和真の宣言に真っ赤になるミリア


「和真君、お願いね!」


茉莉花の頼みに


【お任せを】


颯爽とリビングに向かう和真


思わず恵は理津子に聞いた


「俺達の息子、あんなにカッコよかったか?」


「信じられないけどソウミタイ?」


そう返すしか出来ない理津子だった


「ようこそ西恩寺家へ、ワタシ達は坂巻家を

 歓迎します!!」


ヴァンの挨拶に我に返る坂巻夫妻だった




読んで下さる皆様方に感謝でヤンス!

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