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30/72

#30 ゆっくりと動き始めるアオハル

オイラにアオハルが書けるのか?

応援ヨロシクでヤンスよ


「注文完了〜っ、配送到着時は18時前後!」


今、午後4時30分だから1時間30分程で

マイクが届く、後はカラオケアプリの事を

聞いてみる


「ENJOYSOUNDってアノENJOYSOUND?」


僕の問に理恵さんはニコッと微笑んで、アノ

ENJOYSOUNDだよって返してくる

ENJOYSOUNDは全国規模でカラオケルームを

営んでいる会社

僕とミリアも両親と月一で行くカラオケルー

ムのENJOYSOUND浅草店、家から近いからね


「月額500円の有料アプリで歌い放題で、

自分のアバターを作って登録できるんだよ!」


理恵さんはアプリを作動させて画面を見せ

てくれた。

ソコには黒スパッツ&黒スポーツブラで

腹筋剥き出しの

格闘家の様なファイティングポーズを取っ

た、チミっ子少女キャラがいた


「ウワァー、トレーニング中の姉ちゃんに

 そっくりだぁ!!」


和真がまたまた私のプライベート情報を

ダダ漏れさせる…

帰ったら拳雨3ndインパクトを叩き込むよ!


「こんな格好でトレーニングしてるんだ」


食い入る様に画面のチミっ子キャラを凝視す

る、赤い顔の雷兎君の鼻息がフス〜ッと荒い

ウゥ、恥ずかしいぃよぅ…


「僕もアプリ取ってアバター作るよ!」


雷兎君がそう言ってアプリの検索を始める

ワタシも俺もとミリアに和真もアプリの検索


 「「「アッタ、コレだ!!」」」


さっそくアプリを取り有料会員契約をする


「凄い…アバター制作のパーツの数が凄く

 あるね」


「ちょっと時間掛かりそうね…」


「やっぱ、自分に似た感じのアバターに

 したいな」


各々が悩みながらパーツを選び、アバターを

組み上げていく、その間に私はメールで

コレカラの予定で3日間交互に夏休み中、お

互いの家で合宿を繰り返す為の許可を

下さいとママにメールを送信!


暫らくして、スマホがブルブルって震えて

画面にママと表示された

通話ボタンを押すと


「我が家で合宿するのは大賛成! 是非来て

 ちょうだいウエルカム!!」


凄く喜んでいるママに和真に彼女がデキタと

教えると


「モシカシテ…雷兎君の妹さん?!」


その通りと答えてミリアの素晴らしさを

ママに伝えると、早く会いたいわねぇって

好奇心旺盛な返事が返ってきた。

其れから


「理恵を助けてくれた事の感謝の御礼を申し

 たいのだけれど…和真に頼んでいたのに

 連絡ないのよ」


ヴァンさんが今日なら何時でも構わないと

言ってたけど、ミリアの事で二人とも出て

いる


「今日なら何時でも大丈夫と返事は貰って

いるけど、ご両親ともちょっと外出中なの」


っと伝えると其れなら今日お伺い出来るの

ねっ良かった、感謝の気持ちは直ぐに伝えた

方が良いからねっと安堵の声


スマホで時間を見ると5時、そろそろ帰らな

いと駄目だね


「ママ、迎えに来て」


最初の3日間は西恩寺家での合宿だから

着替えと必要な物の準備をしなくっちゃね、

直ぐ迎えにいくねっと言ってママは通話を

切った。


「雷兎君、合宿の準備しに帰るね」


アバター制作に熱中していた三人がパッと

顔を上げ


「ちょっと待って、理恵のパーカー取って

 きて」


紳士な雷兎君にミリアが頼む

あっそうだったと雷兎君は慌てて取りに

リビングを出ていった


「乾いているから着て帰れるよ!」


西恩寺家の洗濯機は洗濯から乾燥までこなす

から合宿中の洗濯も任せてとミリア


「ありがとう、助かるよ!」


空かさず御礼を言う和真、私もありがとうと

御礼を言っていると雷兎君がパーカーを持っ

てリビングに帰って来た


「綺麗になってて良かったよ!」


申し訳無さそうにパーカーを差し出して

はにかむ雷兎君


私はパーカーを着込み、雷兎君が見送りに

マンションを出てママの車まで来てくれた

ミリアも行くと言って駄々を捏ねるのを

和真が宥める一幕あったけどね

ミリアは大人しくお留守


「今、父と母はちょっと外出中で戻って来た

 ら理恵さんに連絡します」


っとママに伝える雷兎君


「ありがとうね、それじゃあ、また後でね!」


 ママは雷兎君に御礼を言い車を出す

 

ドンドン距離が開いて小さくなって

いく雷兎君

でも見えなくなるまでずっと手を振って

見送ってくれたんだよ


「良い男だね、しっかりと掴んで手放すん

 じゃないよ理恵!!」


ママの激励にウンと答えてニヤけて

しまう私…

出会う事ができたんだ、私のワイルド王子

初恋は実らないって言われるけど、私と雷兎

君ならきっと実る…そんな事を考えていたら

もう家に着いていた


家族旅行の時に使う大型キャリーケースに

必要な物をドンドン入れていく

忘れずにマイクと充電器、そしてカラオケを

盛り上げる秘密兵器も入れておく


「理恵、コレも」


ママが雷兎君のYシャツを持って来た

そうだった! 洗濯していたのを忘れてた


「良い武器を手に入れたわね!」


ママが変な事を言ってくる?

私の耳に小さな声でゴニョゴニョと


「エッ、ヤラなきゃダメ?!」


恥ずかしくて真っ赤になる私


「ダメじゃないけど、ヤッタほうが良いね!」


ヤれば絶対に雷兎君のハート鷲掴みよ

多少、あざとくても好きでいてもらう努力は

必要よ、アンナに良い男なんだから今に

チョッカイ出してくる女琅が現れるわ

だからこそ、最初の一撃を魂に打ち込んで

クギヅケにするの


「ママもやったの?!」


ニャッと口角を上げてヤッたわと微笑む


「だからパパを…恵をGetデキタと言っても

 過言ではないかなぁ?」


何かな、最後は疑問形容詞ぽかったよママ?


「既に戦いのゴングは打ち鳴らされた!」


のであったァァっとおふざけママ…変な

フラグを立てようとしてる


「ママはコレから手土産買って来るからね」


雷兎君から連絡来たらヨロシクねっと言って

私の部屋から出ていった。


ママの言ってた事は少女漫画でも良く有る

手口、でも1人でヤるのは恥ずかしいから

ミリアも巻き込もう、だってミリアも武器を

手に入れてるじゃないですか!!

さっそく、ミリアにメールで連絡だ

通話だと和真に聞かれる可能性が有るからね


ミリアとメールで作戦会議をしてプラン決定

ミリアもヤル気満々、もっと和真に好きにな

って貰うと意気込んでいる

またね、とメール終了


暫らくして雷兎君から通話があり


「理恵さんのアバターの名前はなんて言う

 の? モシかしてマッチョメ?!」


流石だね、雷兎君の観察力

アバターのスポーツブラを革の胸当てに、そ

してスパッツを魔獣の毛皮で作ったホットパ

ンツにして、背中にトンボの羽根を付ければ

マッチョメの出来上がり!

お着替えバージョンで既にセット済みだ

   コンコン

「うん、マッチョメだよ!」

         コンコン

「僕はライト・サイオーンにするよ!」


ミリアもリエンヌにしたから、和真君が

ムサシ・ガンリュウにしてくれると良いね!

      ガチャ キィ−

「ミリアが言えば絶対大丈夫だよ!」

  

「了解です、ミリアから和真君に連絡して

 もらうね! またねっ」


楽しい…凄く楽しい、通話とメールがこんな

に楽しい物だったなんて初めて思った

理恵と雷兎だった…っとママがナレーション

をぶち込んて来た


「いつの間に部屋に入ってきたの?」


凄くビックリして椅子から落ちそうになった


「ちゃんとノックしたわよ! 和真は準備で

 きたって言ってるよ」


ママのナレーション通りメールと通話での

やり取りが楽しくて気が付かなかったよ


「晩御飯できたからダイニングテーブルに

 来なさい」


そう言って部屋を出るママ

私は勢い良く立ち上がり、ママの後を追った








晩御飯はニラニンニクたっぷり餃子は

マズイでヤンスよね

応援ヨロシクでヤンスよ〜ッ

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