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#21 西恩寺家のゴッドマザー

アババババッ、ブブブブブックマークが

増えてるヤンスよ

ありがてぇ、ありがてぇ…大事な事なのでもう一回…ありがてぇ…でヤンス

もう、こうなったらキンキンに冷えてやがるアレを飲んでお祝いでヤンス


移動する前にミリアの鼻水でカピカピに

なった和真のTシャツを洗濯する為に、

雷兎君のTシャツ借りる

墨黒凛とした筆書き書体で気愛だぜぇぇぇ

っとプリントされている

これは仲之村亮太プロの公式販売グッズだ

赤・青・黒の3色のTシャツ

ちなみに亮太プロのファンである和真は

3色Tシャツを全て2枚づつ持ってる


「そんじゃぁ、お借りします」


気軽な言葉と共に和真は着ていたTシャツを

脱ぎ、上半身ハダカになる


「ウホッ…凄い」  「フエェェェ」

 

雷兎君の感嘆の声と両手で顔を隠すミリア

だけど指をメーいっぱい開いて、大きな

隙間からガン見しながらフエェェェっと

声を出す


体脂肪率10%の和真

鍛え育てた筋肉が雷兎君とミリアの視線を

吸い寄せる


ギシリと詰まった密度の高さを感じさせる

盛り上がった大胸筋にミシリと腹部を

防御するシックスパックと

腹斜筋に色気を感じさせる

ガチムチマッチョならぬ細ガチマッチョ

その名は坂巻和真…勇者と呼ばれる男

と心の中でナレーションを

入れる私だった



ミリアの顔と耳が真っ赤かっになっちゃたよ

私は和真の上半身ハダカは家のジムで

よく見るから大丈夫だけど…


周りの目を気にすることなく和真は着替えた

非常に残念そうな表情のミリア

和真が脱いだTシャツは

ミリアが自ら洗うと言う

だから預からせて欲しいと申し出る


「お願い和真」


並ならぬ気迫と目ヂカラ込めた上目ヅカイで

前方に立っている和真に懇願するミリア


「うっ、うん…お願いするよ」


ミリアの余りの気迫にちょっとひき気味の

和真だった


雷兎君は空かさず和真の脱いだTシャツを

受け取ると


「ミリアの机の上に置いとけば良いかな」


雷兎君の問いに満面の笑みを浮かべて


「うん、お願い雷兎兄さん」


即答するミリア…恋する乙女はパワフルだ

雷兎君はリビングのドアから出て行き、

すぐに帰ってきた


「それでは西恩寺家自慢の

 トレーニングルームに参りましょう!」


 私達は西恩寺家を出て雷兎君を先頭に

 トレーニングルームに向かった

勿論、ミリアをお姫様抱っこする和真

頬を薄っすら紅くしながら和真を見つめる

ミリア…

いいなぁ、いいなぁ〜っ

私だって…いつか…そのうちに…雷兎君に…

お姫様抱っこされる想像をしてたら

気がつくとついていた


 またまた雷兎君の声で開錠され、ドアを

 開けて入ると…


「ホームジムもここまでくると普通にジム

 だよね…」


だだっ広い場所に各種の

トレーニングマシンが配置され、

スミスマシン、ケーブルマシン

デップス台とチンニングスタンドそして

レッグプレスマシンにレッグカールマシン

セフティーバー装備

のベンチプレスマシンとスクワットマシン


少し離れてフリーウエイトゾーン

ベンチプレス台とスクワットラック

ダンベルラックに一つ5キロから30キロ

まで5キロ刻みで各種のダンベルが有り、

壁際に設置された4つのフックに

パワーベルトが掛けられている


更にブルーマットのゾーンが有り、縦横

10メートルの広さ…

壁際にヘビーサンドバック隣に

ウオーターサンドバック

パンチングボールが設置


「ココで仲之村亮太プロも練習し

 たんですか?」


和真の問いに雷兎君はニンマリと微笑み、

特にソコのヘビーサンドバッグを使っていた

よって教えてくれる


「凄いパンチと蹴りだったよ、音が

 ヤバい!」


本当に凄いんだ、バンとかバーンとか

弾くとか弾ける音じゃなくて

ズドッてめり込む恐い音だったよ


一発でもあれを食らったらノックアウトは

確実だ


「亮太プロからのアドバイスに例え自分より

 弱そうな相手でもキチンと相手の体力と

 集中力を削り、スキを突いて打ち込め」


強い相手なら尚更だ…って教えてくれるんだ

一撃の強さに憧れるのはわかる…だけど勝て

なきゃ意味がないって教わった…


雷兎君はヘビーサンドバッグを撫でながら

仲之村亮太プロの教えを説明をしてくれた


「そして右手の場所が思い出深いアレだよ」


雷兎君が指差す方向に…話に聞いていた例の

ランニングマシンが2台とエアロバイクが

2台設置されていた


「いや〜、アノ時のミリアは恐かったよ」


苦笑いする雷兎君だけどミリアの真剣な

気持ちがハッキリと分かったって言い

私を見る


ミリアが惚れた男って、どんな奴だろうって

ずっと気になってたんだよ

惚気話は散々聞かされたけど、肝心な部分を

教えてくれないからね


皆の視線がミリアに集中する


見られているミリアは和真の首元に顔を

埋めて、コッチを見ない…だけど首すじと

耳が真っ赤に染まってて恥ずかしがって

るのは丸わかり

美女ミリアが恥じらってる姿は可愛すぎ


「本当にマサカのまさかだった、理恵さんの

 弟さんだったなんて…」


何だか運命的だよねってニコッと微笑み私を

見つめる雷兎君


俺様系ワイルド顔だけど目線が凄くやさしく

微笑むと可愛くなるその表情に

私の胸がトッキュゥンっと高鳴る



「お熱いトコロ悪いけど、挨拶して

 良いかしら?」


突然の声に驚き振り向くと綺麗な女性が

立っていた



「母さん!」 「ママ!」


雷兎君とミリアの驚きに逆に冷静に

なれた私は素早く挨拶に移る


「はじめまして、私は坂巻理恵と申します

 雷兎君とクラスメートです

 ミリアさんをお姫様抱っこしているのは

 弟の和真です」


ペコリと頭を下げてご挨拶…顔を上げると


「雷兎とミリアのママの西恩寺茉莉花(まりか)です」



ヨロシクねっとニコッと微笑み私と和真に

シャカシャカと手を振り挨拶をしてくる


「雷兎、理恵さんは雷兎の彼女?」


茉莉花さんはド直球ストレートで雷兎君に

問い掛ける




ありがてぇ…ありがてぇ

宜しく御願いし〜魔法戦隊マジレンジャー

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