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#14 Beginning

読んでおくれでヤンス

 

 私と雷兎君にキラキラした目を向ける


 ミリアンさんに私と雷兎君はどっちが話そ

 うかと話し合い、学校での現状を一番理解

 しているのが私なので私が話す事に


 「小学校の三年生の時、私の心に一人の

  男の子への想いが刻まれたの」


夏休みの終わり頃、公園で3人の悪ガキ達に

襲われて必死に抵抗していた時に助けに

入ってくれた見知らぬ男の子への想いが…

6年の歳月が経っても色褪せることなく

あり続けたのとミリアンさんに話す


「私、西恩寺君の告白をお断りしたの」


先程まで雷兎君と呼んでいたのを敢えて

西恩寺君と呼ぶ…


目を見開き驚きの声を上げるミリアンさん


「嘘…ですよね? だって二人共、凄く

 仲良さげなのに…」


ミリアンさんは泣きそうになり、隣の和真を

見ると


「大丈夫だよ、話を聞こう!」


和真はミリアンさんにピタリと寄り添うと

肩を抱き寄せて支える


私の前で平気でデカい音を立ててオナラを

する和真が…

この間だって爆音立ててオナラを放ち


「オッ、100デシベル超えたかな?」


ってなことを言い放つ和真がメチャクチャ

恋愛小説の主人公をしてるよ…


雷兎君がサポートをしてくれる


「ミリア大丈夫だよ! 話の続きを聞いて

 欲しい」


雷兎君の言葉に悲壮感はなく是非聞いて

くれと喜びに溢れている


私は告白をしてくれた西恩寺君の感想を

ミリアンさんに話す


「人柄も良く常識を弁え、頑張り屋で勉強も

 できる…」


でもね…私の心の中にいるカレには…

勝てなかったの

だから断ったんだけど、西恩寺君の今後が

心配になってアドバイスをしたの


「好きな相手に告白するのにボサボサ頭は

有り得ないよ! 前髪がメガネの上から

かかって目がよく見えないから

表情が読み取れないし、ソレだと不気味に

感じるよ!

私はクラスメートととして2年間の

つき合いで西恩寺君が誠実で

頑張り屋さんなのを知ってるから

呼び出しに応じたけど

好きな娘と話しをするのだから

自分を良く魅せる工夫をしないと駄目だよ」 


西恩寺君は私のアドバイスを受け入れて

その流れで素顔を見せてくれたの


「ビックリしたわ…だってカレの面影が…

 6年の成長したカレの素顔が…」


その後、色々あって私の親が経営するジムに

招待したの…


「ブホッ…グッ…」


コーラをチビリと飲んでいた和真が吹き出し

変顔して私を見てる

隣のミリアンさんが飛び散ったコーラを

拭くために台拭き取りに行くから

一旦話は中断する


和真はお父さんから話を聞いているから

招待でなく拉致ったと知っている

ミリアンさんが帰ってくる前に…

和真に釘を刺しておこう


「お姉チャンはネ…和真のシアワセを

 ネガッテルヨ」


私は笑顔で言うと


「分かってる…余計なことは言わない」


和真は小刻みに震えながら返事を返してきた

あれっ、寒いのかな?

冷房は快適温度だけど……


チラッと和真が雷兎君を見ると笑顔で 


「ウチと同じで仲良しだね」


雷兎君にやんわりと突き放されて

頭を垂れる和真だった 


残念でした〜っ、雷兎君は私の味方です!!

ミリアンさんが戻って来た


「スイマセン、和真が迷惑かけて」


ニコヤカにミリアンさんに和真の代わりに

謝罪する・ワ・タ・シ

 

和真の粗相後を甲斐甲斐しく後始末する

ミリアンさん


「和真、ミリアンさんを泣かしたら 

 許さないからね」


私は握りしめた拳を和真に突き出した


「姉ちゃん、俺がミリアン先輩を泣かす訳

 ないだろ!!」


「言質取ったからね、ミリアンさん…和真を

 宜しく御願いします!!」


「ハイ、任せて下さい! 二人で幸せになり

 ます!!」


ミリアンさん凄く積極的だわ

和真に抱きついてる


和真の顔が一瞬で赤くなる


「姉ちゃん、話の続きをお願い!!」


そうでしたとミリアンさんは和真の隣りに

座り直し続きをお願いしますと頼んできた



「ジムの中で話し合った結果…」


私の中の想い人は……

西恩寺雷兎君だったんです


嬉しくて嬉しくて私、泣いちゃいました

そしたら雷兎君が抱きしめてくれて…

もっと嬉しくなって中々泣き止まず

迷惑かけちゃいました


「まだ言ってなかったよね、私は雷兎君の

 事が大好きです!!」


 「僕も理恵さんが大好きです!!」


私と雷兎君は和真とミリアンさんの前で

告白しあった


ミリアンさんは泣いて喜び

和真はウンウンと頷きを繰り返して



だけど私達には問題があった……




宜しく御願いし〜まりもっこり

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