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#12 ご到着からのお姫様抱っこ物語

お酒がわるいんやぁぁぁっ

スイマセン、悪いのは…

ワイやった

お酒は悪うない

スイマセンでした


 鼻の穴にテッシュを詰めた雷兎君が

 ぼ~っと立っている


先ほど鼻血でワイシャツが血だらけになり

和真の黒のTシャツを借りて着ている


 「大丈夫? 雷兎君…」


下着姿を見られた恥ずかしさはまだ

消えないけど

余りにも雷兎君がぼ〜っとしてるから

心配になる


「ふぁいダイじょうびでず」


メチャクチャ鼻声だ…


私は黒いサマーニットその上に

ライトブルーの大きめの半袖パーカー

下は膝上の白いハーフパンツ

そして雷兎君に見られた上下淡いピンクの

ブラとショーツを身に着けている



「雷兎さん、ミリアン先輩の注文どう

 します」


和真がコンビニのスイーツコーナーで

どれにしようかと悩んでいる


「私は濃厚プリンとワラビ餅がお勧め!」


じゃぁ、それで揃えようと言い

四人分の濃厚プリンとワラビ餅そして

2リットルコーラ1本を購入する為に

カゴを取りに和真が行く 


雷兎君を見ると顔を赤くしながら私を

見ていた

雷兎君視線が私の顔・胸・股間を一瞬見て

すかさず顔に視線が戻る

そして雷兎君の顔が一段と赤くなる


雷兎君の一連の動作で何を考えているのか

私は察して、自分の顔が熱くなる

雷兎君は私の下着姿を思い出している

  

 「思い出すの禁止!」


雷兎君に思い出すの禁止令を出した


「ふぁい、ずびまぜん」 


ペコリと頭を下げ謝罪してくる雷兎君が

とても可愛いく見えて何だかドキドキする

その時、考えてしまった…

私の下着姿、変じゃなかったかな?

おかしくなかったかな?

雷兎君はどう思ったのかな?

凄く気になってきた

駄目だ、気になって気になって

我慢できない…


周り見るとレジで和真が清算中…私達の

他は客がいない…


「雷兎君、私の下着姿変じゃなかった?」


私のバカバカ…何を聞いてるのよ


雷兎君は一瞬、ビクッとして私を見ながら


「じゅごがっだ…じゅごぐぎれいだっだ!」


雷兎君、一段と鼻声になってる

どうしたの?

あーっ、鼻に詰めてるティシュ真っ赤かに

ヤバい、血がタレそうになってる!

私はピンクのポシェットからティシュを

取り出した



何とかして理恵さんのあの姿(・・・)を脳の

片隅に押し込もうとしたんだけど…

和真君を見ていた理恵さんが振り返り僕を

見た時、顔・胸・股間を一瞬見てしまい

また、下着姿の理恵さんを思い浮かべて

顔が熱くなる

駄目だ駄目だ駄目だぁぁぁっ

アレはヤバい

鼻の奥がツーンとなる

さっき出したばかりなのにまた鼻血が……


理恵さんが僕の視線で気づいちゃた

思い出すの禁止と可愛く言ってくる

落ち着け落ち着け

理恵さんに嫌われちゃうよ

必死に思考のど真ん中に鎮座する理恵さんの

下着姿を消そうとしたけど……

理恵さん自ら、火に油を注ぐ


雷兎クゥゥゥン私のォォォ

下着姿ァァァ変じゃャャャなかったァァァ…

理恵さんの声にスペシャルエコーが掛り

僕の脳を震わせる


あの時の事を思い出す

下着姿でドアノブを手から離し僕の方を

勢いよく振り返る理恵さん

そして時は止まった……一部を除いて…

BIGバインが…ソコだけ別の生き物のように

弾み蠢き震える

僕の脳の視覚領域と記憶領域を

殲滅せんが勢いで食い尽くしていく


バァァァイィィィンタユゥゥゥン

ブルゥゥゥンプルプルプルゥゥっと

ナントカ記憶領域に収まりきったが

脳に負荷が強く掛り気を失った

だけど凄く気分が良かった


理恵さんが気を失った僕の事を

凄く心配してたと理津子さんに聞かされた

情けないなぁ…僕は…大好きな人を心配させ

るなんて…



心配そうに僕を上目遣いで

見つめる理恵さん

あぁっ、早く答えてあげなくちゃ


「じゅごがっだ…じゅごぐぎれいだっだ!」


何とか言葉を発したけど、僕の思考は…

ダイナミックに揺れて弾んで繊細に震える

BIGバインとうっすら見えるシックスパック

に両サイドの腹斜筋、可愛らしいおヘソ

そしてピピッピンクの逆三角の

小股の切れ上がった…


目の前にテッシュを差し出す手が見える


「鼻血…また出ているよ、テッシュ詰め替え

 したほうが…」


首まで真っ赤かに染まった理恵さんが

恥ずかしそうに嬉しそうに僕を見ている

 


「ふぁい、ありがどう!」


テッシュを受け取り鼻に詰めるため

折ってネジっていると、理恵さんは

ポシェットから白い三角形のものを出した

折り畳んだコンビニの袋だ?! 


「血垂らさないようにテッシュで包んで

 この中入れて!」


僕は言われた通りに取り替えて理恵さんが

袋の口を広げて待っているから

ソコにテッシュで包んだ物を入れて

袋を受け取ろうとしたけど


「ポシェットに入るから大丈夫」


私は袋の口を結んでポシェットにしまった

和真も精算が終わりこちらに戻ってくる


「そろそろ、母さんが来るよ」


和真がそう言って表に出ようと言ってくる

お母さんが私達を車で送ってあげると

車を出しに行ってる間に買い物をと

私達はコンビニに来ていたのだ


表に出ると既に車が来ていた


「さぁ、乗って!」


和真が助手席、私と雷兎君は後部座席

シートベルトを留めて準備完了


「さぁ行きましょう」


お母さんの声と共にスムーズに車は発進

直ぐに着いた

車で2分位だから歩くとちょっと

距離がある


「二人共、御迷惑かけないようにね」


帰りは連絡しなさい、迎えに来るから

そう言ってお母さんは帰って行った


私は目の前に学校でも何度か話題になった

タワーマンションがそびえ立っている


「行きましょう」


雷兎君がそう言って歩き出す

その後を私と和真が着いて行く

エントランスホールに入ると

スーツを着た、体格の良い男性が雷兎君に

近づき


「雷兎様、ミリアン様がアチラで

 お待ちです」


案内されてついて行くとソファーに

座っていた銀髪の大柄な女性が立ち上がり

だけどちょっとヨロメイた


「姉ちゃん、コレを持って」


和真は私にコンビニで買い込んだ品の

入った袋を渡すと

空かさず女性のモトエと近づく


「ミリアン先輩、無理しちゃ駄目だよ!」


和真がミリアン先輩を支えるように

抱き寄せてともに立つ


「ファワワッ、かっかっ和真君」


雷兎君の義妹のミリアンさん

背が高い…雷兎君と同じ位ある

和真が173センチ、和真より高い


「ミリア、コ・チ・ラは和真君のお姉さん」


ミリアンさんに私を紹介してくれる雷兎君


「和真の姉の坂巻理恵です」


私の挨拶にミリアンさんは慌てて


「西恩寺ミリアン・ロボロフスキーです」


頬をほんのり赤く染めて挨拶を返して

くれる

白のサマーニットにジーンズ

足長い、凄く長い

ミリアンさんは美女だ、美少女じゃなくて

美女だ!!

パッチリ二重のグリーンアイ

整った顔立ちにクールビューティーの

イメージがピッタリ来るけど…

電話越しのイメージはそんなんじゃなかっ

たなあ?


雷兎君に家に行こうと即され移動するため

エレベーターに向う


「無理しちゃ駄目だよ!」


和真がそう言ってミリアンさんを

お姫様抱っこする


「ぴゃぁっかっかっ和真君?!」


ミリアンさんをお姫様抱っこして颯爽と

歩き出す和真

姉ちゃんも行くよっと私に声を掛け

雷兎君の後をついて行く


和真とミリアンさんは…

物語の主人公とヒロインみたいだ

私もいつか雷兎君に…

お姫様抱っこされたいな…

そう想いながら皆の後をついて行く


お待たせしました

これからも宜しく御願いしマンション!

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