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ダンジョン攻略 突撃作戦

 大きなスライムから出てきた数匹の普通のスライムがこちらへと向かってくる。

 だけどスライムの突撃なのでそれほど早いわけでもなく、私たちと当たるまではまだまだ時間がある。

 なのでアンズとクレアの二人も冷静に改めて詠唱をし直し、対処した。


 「ファイアーボール」

 「ウォーターショット」


 それぞれ人水の攻撃魔法を交互に放ちながら好きなくスライムたちを倒していく。


 二人とも魔法の制度だけじゃなくて、連携も上がってるね。

 お互いに、目を見ただけで会話をするように、殆ど何も言わなくても連携が取れてて凄いな。


 「あ、また出てきた」


 普通のサイズのスライムを吸でて倒して、次は大きなスライムだと思ったところで、またその大きなスライムから数匹のスライムたちが飛び出してくる。

 その状況に今度は二人とも慌てることなく、今まで通り魔法の詠唱に入る。


 でも、あんなに出してくるなんてずるいよね?

 小さいのがいっぱい出てきたら、大きいのに攻撃出てこないじゃん。

 そういえば、このダンジョン、スライムが多いのってこの大きいのが居るからなのかな?

 どこかに母体が居るかもと思ってたし、この大木野が母体なのかもしれない。

 

 二人が魔法を放ち、スライムを倒す。

 だけど、大きなスライムからは次々とスライムが出てきて霧がない。


 やっぱりずるい。


 「ねぇサーシャ。このままだとあの大きいのに攻撃が当たらないし、普通のサイズのは私が倒してもいいかな?


 「どうしてルー様はすぐに手を出そうとするのですか。ダメ出す」


 「えー!?」


 でもこのままだとずっとこの状態のままになって、二人の魔力が尽きちゃうよ。

 大きなスライムはいっぱいスライムを出してるけど、身体が小さくなってるわけじゃないし、きっと無限に出せるんだよ。

 だから二人が危ないよ。


 「はぁ。二人とも、助力が必要か?」


 「いらないよ」

 「いりませn」


 サーシャがため息をついた後に二人に手助けが必要かどうかを尋ねると、二人は即答でいらないといった。

 二人はやる気満々みたい。


 でも、二人とも、どうするのかな?

 今は最初に比べてスライムの数もどんどん増えてくれるし。

 あれだけ多いと直接大きいのを狙うのも難しい。

 今の二人は大量のスライムを一気に殲滅する魔法も使えない。

 アンデットさんのときは、相手が一人で、アンズとクレア、二人が連携知って何とか勝てた。

 その時も最初は配下をアンデットさんがいっぱい出してきてたけど、それは私が封じた。

 それでようやく勝てた。

 二人はまだこういう多くの敵と戦うと言うのは初めて。

 だから勝つのは難しいんじゃないかな?


 「クレアちゃん、このままだと私たちの攻撃はあの大きいのに届かないよね」

 

 「そうですね。今の私たちにこの数を一気に倒しきる力はありません」


 「だからさ、近づかない?そうしたら壁もなくなるし、攻撃出来ると思うけど」


 「……確かにその方法なら、攻撃は出来るかもしれません。しかし危険ではないでしょか?」


 「危ないけど、それしかないならやるしかない、でしょ?」


 「そう、ですね。分かりました、アンズさんの案で行きましょう」


 二人が作戦を立てたようで実行にうつすみたい。

 

 近づくって言ってたけど、どこまで近づくのかな?

 攻撃が当たる所までって言ってたから、もしかして真正面?

 でも、それだと防御が出来なくなるんじゃ。


 「ルー様、焦る気持ちは分かりますが、これも二人が選んだことです。最後まで見守っているだけにしてあげてください」


 「でも、ケガするかもしれないし」


 「二人も他生のケガは承知の上でしょう。なので手出し無用です。本当に危ない時は私が対処します」


 「……分かったよ」


 心配だけど見守ることにする。

 これも二人の為だから。


 私たちが見守る中二人はそれぞれ身体強化や防御の魔法をしっかりとかけ、準備を整える。


 「よし!行くよクレアちゃん!」


 「はい!アンズさん!」


 気合を入れるようにお互いの名前を呼びあって二人ともかけていく。

 それぞれ簡単に発動できる魔法を交互に放ちながらスライムを最低限倒して進んでいく。

 それでも当然すべてのスライムを倒すことは出来ずに攻撃を受けてしまう。

 でも相手はただのスライム。

 攻撃手段が体当たり。

 防御魔法を二人ともかけているので大したダメージにはならない。

 なので攻撃を受けながらも二人は足を止めずに進んでいく。

 でも、攻撃を完全に無効かしているわけじゃないから少しずつダメージは入っている。


 二人とも凄いな。

 きっと痛いはずなのに、痛みに負けずに前に進んでる。

 私だったらずっと痛いの何て耐えられないかもしれない。

 本当に二人はカッコいいと思う所がいっぱいだよ。

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