ダンジョン攻略 大きなスライム
ドラゴンだと思わせたせた紛らわしいスライムを退治する。
ドラゴンじゃなかったのは残念だけど、今は二人の祝勝会。
いっぱい二人をお祝いしなくちゃ。
でもお祝いには美味しいお肉が必要だよね。
やっぱりドラゴンいるかな?
私が今からとって来てもいいけど。
「余計なことはしないで、これでも食べててください」
何も言ってないのにサーシャに止められた。
私まだ何もしてないんだけどな。
渡された料理を食べる。
うん、やっぱりサーシャのご飯は美味しい。
これならドラゴンは無くても大丈夫か。
昼食を兼ねた祝勝会も終わって先に進む。
もうそろそろ階段の近くになると思うんだけど。
「あれ?行き止まり?」
そんなところで一番前に居たアンズが止まってそんなことを言う。
「いや、あれは魔物だ気を付けろ」
来た道通りに戻ってるから行き止まりはおかしいと、近づいて確認しようとしたアンズをサーシャが止めた。
サーシャの言葉によく見ると、目の前にあるのは壁じゃなくてスライムだった。
「うわっ」
「スライムですわね。こんな大きいの初めて見ましたわ」
通路全体を覆い隠す大きなスライム。
でもあの大きさ、狭くないのかな?
あんなに大きいと通路を通る時もぎゅうぎゅうだし、狭いと思うんだけど。
「あ、でもスライムは柔らかいもんね」
そうだ。スライムはとっても柔らかい。
あの柔らかさなら狭くてもきっと気にならないんだろう。
「……ルー様?」
「あ、何でもないよ」
サーシャにまた変な目で見られてしまった。
でもスライムの身体が柔らかいのは本当のことだし、おかしなこてゃ言ってないよね。
「ビックリしたけど、スライムなら大丈夫」
「ええ。それにこれだけ大きいと狙いやすいですわね」
アンズとクレアはやる気十分見たいで魔法の詠唱に入る。
クレアの言ったとおりあれだけ大きと攻撃を当てるのも簡単だ。
大きいから耐久性は高いと思うけど、それでも二人が魔法を何発か喰ら湧けば問題なく倒せるはず。
そう思ってたら、道を防ぐ大きなスライムから普通のスライムが数体飛び出してきた。
「え?」
アンズとクレアはそれにお通りて詠唱を止めてしまう。
「二人とも、油断するな!」
「あ、ごめんなさい」
「申し訳ありません」
謝罪の言葉を述べた後、再び詠唱に入る。
「サーシャ、少し厳しくないかな」
今のサーシャの言葉について話しかける。
だって今のは仕方ないと思う。
スライムからスライムが出てきたんだよ?
私も驚いたし、二人だって驚いて当然だよ。
ほら、マリンだって驚いてたよ?
サーシャは驚いてなかったけど、それはサーシャがおかしいだけで、他の皆は驚くのが普通なんだから。
「私をルー様の同類にしないでください」
えっ?何が?私とは違うって言ったじゃん!
同類扱い何てしてないよ?
もしかしてだけど、おかしいって言ったのが同類扱いってこと?
私は別におかしくないからね!
だから何も同類扱いなんかしてないよ!
おかしいって言った方がおかしいんだよ!
「……私はおかしいとは言ってませんが」
「はめられた!?」
サーシャ、なんて狡猾なんだ。
誘導して私自身におかしいって言わせるなんて。
「はぁ。もうそれはいいです。
それよりも何度も言いますが二人を甘やかすのはダメですよ」
私がおかしい人なのは良くないけど、二人を甘やかすなって言うのはもちろん分かってる。
でも今のは厳しすぎないかな?
「全然厳しすぎません」
「そうかな?」
「そうです」
う~ん、そうなのかなぁ?
「マリンはどう思う?」
マリンも驚いてたしきっと私の見方になってくれるはず。
「え、私ですか?私もサーレイシャ様に同感なのですが……」
あ、あれ?
サーシャの味方なの?
「で、でも、マリンも驚いてたじゃん!」
「確かに驚きはしましたが、かといって詠唱を止めたのは、少し二人の気が緩んでいたようにも感じました」
驚いたら詠唱止まるの普通だよね。
私だって詠唱してるときに驚いたらとまるもん。
詠唱中に驚かす方が悪いんだよ。
「相変わらず理不尽なことばかり言ってますが、二人の場合はそれが危険に陥るかもしれないんですよ」
確かにそうかもしれないけど……
「わ、分かったよ!今のは厳しくなかった!でも厳しくするのは無しだからね!」
「はぁ」
何故かまたため息をつかれてしまった。




