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ダンジョン攻略 二人の勝利

 「く、」


 クレアの聖魔法を受けたアンデットさんが身体かを湯気のように浄化させながら苦しそうな声を漏らす。

 

 これなら勝てるかも!

 アンデットは聖属性が一番の弱点だ。

 だから後何発か当てれば二人の勝利だね!


 「なかなかやるな。二人とも」

 「はい。相手の魔法に干渉するのも、聖魔法もどちらに簡単ではありません。それを学生のうちから、それもまだ、一年生。二人には期待できますね」

 

 サーシャからも、特に先生であるマリンからも絶賛な二人。


 

 「はぁ。クレアちゃん。もう一回行ける?」


 少し息を切らしたアンズがクレアに問いかける。


 「はい。大丈夫ですわ!」


 クレアと少し息を切らしながら答える。

 でも、二人からはまだまだこれから!と言うような気持ちが伝わってくる。

 

 がんばれ!二人とも!


 「く、ちょうしに、のるなぁ!!!!!」


 大きな声で怒鳴り魔法で黒い槍を飛ばしてくる。


 「「ッ!」」


  今まではアンデットさんの攻撃は全部アンズご塞いでいたけど、今度は何故か二人ともその場を飛びのいて攻撃をかわす。


 あれ?

 アンズ、防がないの?

 あれくらいの攻撃なら簡単に防げてたから、今度もまたそうすると思ったんだけど。

 もしかして、疲れて魔法使えなくなっちゃうまたのかな?

 後もう少しでも倒せそうなのに、惜しいなぁ。


 ……魔力だけあげるとか?


 「……ルー様?」


 「な、何?」


 魔力をあげようかとちらっと思った途端、サーシャからジトっとした目で名前を呼ばれる。

 それに対して、少し動揺してしまう。


 「何もしないでくださいね?」


 「わ、分かってるよ!何もしようと何回してないでしょ!」


 ちょっと、思っただけだもん。

 本当にやろうとは思ってないもん!


 私の考えを完全に察したサーシャに何もするきは無いことをしっかりと伝える。

 

 分かってるよ!

 何回も何回も言われたんだから!

 今、何かしたらまた絶対叱られるし、やらやいよ!


 「ホーリージャベリン!」


 サーシャとやりとりしている間に、クレアは詠唱を済ませていたみたいで

さっきの魔法を再び使う。


 「くっ、」


 それを見たアンデットさんが慌てたように土の壁を作る。

 でもさっき作っていた壁やらも弱そうだ。


 「<属性変換>!」


 そしてその壁もアンズがさっきと同じように砂の壁へと変えて強度を下げる。

 強度が下がった壁はクレアの魔法によって破壊されて、アンデッドさんに直撃する。、

 さっきと同じ状況だ。


 「く、くそぅっ!」


 再びクレアの攻撃を受けたアンデットさんはさっきよりも更に苦しそうにする。

 

 「「はぁ、はぁ」」


 でも、それはアンズとクレアも同じみたいで息が苦しそうだ。


 二人とも、大丈夫かな? 

 少し、心配だ。


 どうやら二人ともかなり無理しているみたいだ。

 でも、二人はまだまだたやる気。


 「ホーリージャベリン!」


 クレアが聖魔はあるを放つ。


 「く、」


 今にも倒れそうにふらふらとして身体中が浄化されているアンデットさんが苦しそうにしながらも何とか土の壁をだす。

 だけど、強度も最初より全然弱くなっている。


 「<属性変換>!」


 それでもアンズがスキルを使う。

  

 あれなら砂にしなくてもクレアの魔法だけで壁を壊せるとお舞うんだけどな。

 何でだろう?

 ……あ、そうか!

 すごく簡単なことじゃん!

 防ぐものが弱い方が攻撃の威力も上がるやんな!


 今までより強度の低い土壁。

 それを砂に変えることで更に強度が下がる。

 そうすれば、クレアの放った魔法もアンデッドさんに当たるときの威力が高くなる。

 

 砂の壁を貫いていった魔法がアンデットさんに直撃。

 それは今まで以上のダメージみたいで地面にゆっくりと倒れるアンデットさん。


 「く、我が、こんな、小娘どもに……」


 それだけ言い残すとアンデットさんの身体は完全に浄化されて、そこには何も残らなかった。


 やった!

 二人の勝利だね!

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