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ダンジョン攻略 成長のため

 アンデットさんが怒りのこもった一撃を放ってくる。

 それを先ほどと同じようにアンズが氷壁で塞ぐ。

 それと同時にカレンガ炎槍を放って攻撃。

 これを何度か繰り返しているうちに、攻撃のあまり得意ではないアンデットさんは防戦一方になって、さっきと同じ状態になった。


 「先ほどから同じことばかり!なめるなよ!」


 怒りのこもった声で叫ぶアンデットさん。

 その叫び声と共に先ほどまで出していた土壁が先ほどよりも分厚く出る。

 その土壁にクレアの魔法が当たるが、さっきまでは破壊出来ていた壁は今度は破壊することは出来なかった。


 「ッ!ファイアーランス」


 それを見て即座に同じ魔法を放つも、クレアの攻撃で土壁が壊れることはなかった。


 あの魔法の壁、結構固いな。

 今まで見てきたクレアの攻撃だと壊すのは難しいと思う。

 クレアも少し困った顔してるし、ここは何かアドバイスとかした方がいいかな?

 でも、どうアドバイスしたらいいだろう。

 私だったらこういう時、単純に魔法の威力を上げるだけだけど、そんなことくらいクレアにだってわかってるだろうし、私が言う必要ないよね。

 そうなるとほかのアドバイスとかできたらいいんだけど、う~ん……。

 攻撃の威力が上げられないときに、相手の防御を突破する方法……。

 今回はアンデットさんの前だけが防がれてるんだし、後ろから攻撃するとか?

 でも相手に気づかれないように魔法を相手の背後に回り込ませたり、相手の後ろから発動させるのって難しいしなぁ。

 今のクレアにそんな魔法使えるかな?

 他だと……一発で壊れないなら何回も攻撃を繰り返すとか?

 でもそれだと、壊したタイミングでまた新しい壁を作られて終わりだし……。


 アドバイスを案が得て見るも、なかなかいい言葉が出てこない。

 こういう時は私は力押しが多いので、あまりいい方法が思いつかないのだ。


 「アイスウォール」


 固い壁を作って攻撃の余裕ができたのか黒い槍を飛ばしてきたアンデットさん。

 その黒い槍はアンズが氷壁で防いだ。


 だけどこのままだと、今度はこっちが防戦一方になるよね。

 やっぱり何かいい方法は……。


 何か方法はないかと考えている間にもアンデットさんの攻撃は続いていく。

 そんな状態が硬直しているけど、ひとつ気になることがある。

 それはアンデットさんの姿が見えないこと。


 あれでよく攻撃出来るなぁ。

 

 今はアンデットさんの姿は土壁に隠れていて確認できない。

 それなのにこっちに的確に魔法を飛ばしてくる。


 器用だなぁ。


 そんなことを思いながらも、この状況を何とかする方法を考えてるけど、なかなか思いつかない。


 「……」


 ちらっとサーシャの方を見て見たけど、サーシャは何も言うつもりはないみたい。


 もしかしてサーシャも方法を思いついていない?

 でもこういう時はいつもサーシャが何かアドバイスしてくれるんだけど……。

 何もアドバイスをくれないってことはやっぱりサーシャも何も思いついてないのかな。


 「……」

 「……」


 アンズとクレアの二人もいい方法は思いつかずに難しい顔をしている。

 今よりさらに状況が悪くならないようにと同じ行動を繰り返しているだけだ。


 「ねぇ、どうしよう」


 一人で考えるよりも二人。ということでサーシャに話しかける。

 

 「……ルー様は何も言わなくていいですよ」


 一緒に考えようと思って話しかけたのに何故か話すのを止められてしまった。


 「どうして!?それだとこの状況のままじゃん!?」


 「私たちが何か言うよりも、自分自身で考えた方が成長につながるからです」


 どうして二人にアドバイスしちゃダメなのかと問いかける私にそんな言葉が返ってきた。

 サーシャは自分が言いたいから私が言うな。なんていう子でもないから疑問に思ってたんだけど、その答えを聞いて少し納得する。


 成程。確かにそうかも?

 何かを教えてばかりで自分で考えないのは、その人の為にもならないよね。

 

 でも、あれ?それだと、


 「けどサーシャはいつも私にアドバイスくれるよね?」


 私がいつも困ったら何かすぐにアドバイスをくれる。

 何か問題があったときは私が考えるより先にサーシャが何かを提案してくれるから、今まで私が考えたことは少ない。


 どういうこと?


 「それはですね、そもそもルー様がほんっきで困ることが少ないからです」


 うん。それはそうかも。

 だって私には<全能>の力があるから大抵のことはできるからね。

 でも、困ることだってある。


 「ルー様がこういう時に何かを思いつくと、とんでもないことになることが多いですから、そうならないためにも私が酷くならないよう提案してるんです」


 とんでもないことって何!?


 疑問に思う私に帰ってきた答えは失礼な言葉だった。

 つまりサーシャは私が何か打開策を思いついたら、それが理不尽なことっていいたいんだよね。

 

 何回も言ってるけど、そっちの方が理不尽だよ。

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