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ダンジョン攻略へ

一話抜けていましたので、一つ前に差し込みました。

申し訳ありません。

 一週間がたって遂にダンジョンへ行く日がやってきた。


 「それではこれからダンジョンに向かう」


 私たちのクラスから参加するのは22人。他のみんなは不参加だ。

 それぞれ6人づつに分かれて三組作り私たちは4人で一組となった。

 それぞれの組には担当の先生がついている。もちろ私たちの組にも。


 「この班担当のマリンです。よろしくお願いします」


 そして私たちの担当の先生はマリンと名乗る人で見た目は20代の男の人だ。


 「わたくしはてっきりココナ先生が担当になると思いましたわ」


 クレアの言葉に私とアンズが頷く。

 いろいろと隠せと言われているからてっきりココナが担当だと私も思っていたので少しびっくりした。

 強さはそこそこって感じかな?


 「それでは私たちも行けましょう」


 ダンジョンは街から少し離れたところにあるらしい。

 なのでそこまでは馬車で行くことになった。

 なんでわざわざ馬車に乗るんだろうと思ったけど先生たちの中にはこの前の魔物の騒動で活躍した人もいて、その英雄たちに集まる人たちがすごいからだとか。


 …‥いいなぁ。

 私もそれなりに活躍したと思うしみんなにいっぱい褒められたかった。

 まあでも、アンズたちにはいっぱい褒められたし、いいか!

 知らない人に褒められるのも嬉しいけど、やっぱり知ってる、それも親しい人から褒められるのが一番だからね。


 今回は一年生だけみたいだけど各クラスからそれなりに参加するから結構な大所帯になっている。

 そんな私たちを乗せた馬車の一行が学園を出て、ダンジョンに向かって出発した。






 「ここがダンジョンの入り口?」


 街の外なのになぜか大きな建物が建っていて私たちはそこに入った。

 中には人がそれなりにいて、結構賑やかだ。


 「はい。ここにダンジョンの入り口があります。

 この建物はダンジョンに挑戦する冒険者たちなどの管理などを行っているのです」


 なるほどね。

 確かに弱い人がダンジョンに入ったら危ないもんんれ。

 そのダンジョンによって強さは違うけど、それでもある程度の強さは必要だと思う。


 「ここからはそれぞれの班に分かれて入る。

 担当教員の言うことをしっかり聞いて油断はしないように!」


 代表らしき先生が声をかけるとそれぞれの班に分かれダンジョンに入っていった。


 「私たちも行きましょう」


 マリンに続いてダンジョンに入っていく。

 このダンジョンは地下に広がっているタイプみたいで入り口は3メートルくらいの大きさだ。


 なんだかすごく楽しみになってきた。

 このダンジョンが私が作ったのかドーナスなのかは分からないけど、ダンジョンには時々面白い魔物とかアイテムとかが産まれるからそれがたのしみだ。






 私たちはダンジョン入ってすぐの階段を下りていく。

 地下に伸びるタイプのダンジョンはたいていが下に進むほど強くなるからあまり下に行き過ぎると危ないと思うんだけどマリンは躊躇うことなく進んでいく。


 何でこの人はこんなに冷静なんだろう。

 アンズもクレアもどんどん下に行くマリンに戸惑ってる。

 二人が不安そうだからあまり下にはいかないでほしいんだけど。


 「おいマリン。そんなに下に進んでも大丈夫なのか?」


 そろそろ言った方がいいかな?と考えていたところにサーシャがマリンに尋ねる。

 さすがサーシャ。


 「そうですね。この辺りならいいでしょう」


 会談を下りるのを辞めて途中の道に入っていく。

 このダンジョンは少し珍しく会談が下まで続いていて好きな階層に自由に行けるみたい。


 なんか変なダンジョンだな。

 ふつうは階段も探さいと下に行けないのに。

 まあ探す手間もかからないで下に行けるしラッキー。


 「あの、マリン先生。私たちにはこの階層は危険なんじゃ」


 不安そうにクレアが訪ねる。

 そうだ!

 ラッキーだと思ったけど二人には全然ラッキーじゃない。


 「大丈夫だと思いますよ。ここにはルーフェス様もサーレイシャ様もいますから」


 ?

 もしかして私タイのこと知ってるの?

 それならすごい楽かも。

 ココナに力は隠せって言われてたからマリンにも隠して戦うつもりだったけど知ってるなら隠す必要ないよね。


 「話は学園長たちから聞いているので存分に戦ってください。

 私は形式上の担当です」


 そもそも私たちの班が4人だけなのもココナが私に合わせてくれたことらしい。

 ありがとうココナ。

 私のこと疑ってるって言ってたけど、もう疑いは晴れたのかな。

 そうなら嬉しいな。


 「それなら二人とも頑張って!

 危ない時は私がしっかりと守ってあげるから二人もレベルをどんどん上げよう!」


 私たちが参加した理由はアンズとクレアのレベルアップなのでそれを頑張る。

 二人が強くなってくれたら嬉しいかな。

 弱いとすぐに死んじゃうかもしれないし、それだと悲しいからね。

 

 まぁ、私が居る限りは何があろうとも絶対に死なせないけどね。


 「ありがとう。ルーちゃん」


 笑顔で私の頭を撫でてくれるアンズ。

 アンズのなでなでは気持ちいから大好き。


 「わたくしも、ありばとうございますわ!」


 クレアも私の頭を撫でくれた。

 みんな頭撫でるの上手だよね。

 私もお返しに「頑張って」と頭を撫でる。

 ついでにサーシャの頭も撫でたら何故か怒られた。

 羨ましそうにしてたと思ったのに。見間違えかな?


 その時サーシャの顔は少し紅潮していたが私は気づかなかった。

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