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 視界が炎の魔法「インフェルノ」によって赤一面になっている。


 そろそろ二人とも魔法止めて欲しいんだけど。

 もう私が止めようかな?

 そんなことを考えていたら二人が魔法を止めた。


 「さすがは最強の魔王の側近。ここまでやるとは思ってませんでしたよ」


 「ふん、お前こそなかなかやるみたいだな」


 二人が言葉を交わす。

 お互いに相手のことを称賛していふように聞こえるけど、サーシャの方がオルトラニーよりしんどそうだ。

 オルトラニーは「竜の加護」を得ているから、さすがのサーシャも押されているみたい。

 サーシャは魔力を結構消耗しちゃってるみたいだけど、オルトラニーはまだまだ余裕があるように見える。


 「それではこれはどうでしょう」


 オルトラニーが魔法の詠唱を始める。

 今度は炎魔法の「サン・フレイム」だ。

 これは「インフェルノ」よりも遥かに強力な魔法で、使える人も殆どいないはず。サーシャも使えない。

 サーシャじゃこの魔法に対抗できない。数秒は待つかもしれないが、最後には押し切られてしまうだろう。

 なので私が介入することにする。

 〈属性変換〉で「サン・フレイム」の攻撃の属性を回復にしようかと思ったんだけど、「サン・フレイム」を変化させるのは時間がかかりすぎるのでやめた。

 普通に防御することにする。

 この部屋全体とこの部屋にいる人全員に(・ ・)さっき張ったものより強力な防御結界を重ねて何枚も張る。


 「ルー様、すみません。私では今のオルトラニーを捕らえるのは無理みたいです。なので後はお願いします」


 「うん!任せといて!」


 頼りにしてきてくれるサーシャに笑顔で頷く。


 「これで終わりです。いくら[理不尽魔王]でも他人を守りながらこれには対抗出来ないでしょう。『サン・フレイム』」


 オルトラニーが私たちに「サン・フレイム」を放ってきた。

 防御結界を何枚も張っているけど、これだけじゃ心配なので私も魔法を放って「サン・フレイム」の威力を削ぐことにする。


 「原初の水よ!あの炎を消しつくして!『シー・オリジン』!」


 適当に詠唱して水の魔法を放つ。

 「シー・オリジン」は純粋な水を大量に召喚する魔法。水魔法の最上級に当たる。

 別に詠唱しなくても使えるんだけど、それだと魔力を練る時間とかがかかるので、多少威力は落ちるけど適当に詠唱して使う方が早く打てるから詠唱した。


 大量の水が「サン・フレイム」と衝突した直後、すごい爆発が起こった。


 •••••あれ?なんで?

 突然起こった爆発は「サン・フレイム」も吹き飛ばしていった。

 私は更に防御結界を何枚も張る。

 何枚かは破られたけど、無事に爆発は防げた。


 でもなんで急や爆発したんだろ?

 オルトラニーが「サン・プライム」に爆発系の魔法でも仕込んでいたのかな?そんな気配は全然しなかったけど•••••あっ!そっか!これは多分水蒸気爆発ってやつだ!

 たしか水に炎を入れたら起こるやつ。


 「はぁ、はぁ、まさか、こんな方法で、『サン・フレイム』を防ぐとは、さすがは[理不尽魔王]です•••••」


 オルトラニーの息が絶え絶えになっている。

 「竜の加護」の力で身体にだいぶ負担をかけているからだろう。特に今の「サン・フレイム」は相当な負担になったと思うし。あんな強力な魔法はもう何発も打てないと思う。


 「私、まで、守ったのは、何の、つもりですか、」


 オルノラニーが荒い息をしながら聞いてくる。

 守った?

 あぁ、そっか。防御結界を張る時、対象を部屋にいる全員にしたからか。一人一人に掛けるのが面倒だったからそうしたんだよね。同時発動にすればスキル〈輪唱〉を使えば少ない魔力で同じ魔法を複数発動できるし全員に防御結界を張ったんだった。敵を対象から外すの忘れてたよ。

 まぁでも、結果的には良かったかな。

 今の爆発は疲れ切ってるオルトラニーに防ぐのは難しそうだし。


 「まぁ、ついでだよ」


 なのでオルトラニーにもそう言っておく。


 「そう、ですか、ついで、ですか。はぁ、はぁ。なら、そのついでとやら、後悔、させておげましょう」


 オルトラニーがまた魔法を放とうと詠唱を始める。

 さっきと同じ「サン・フレイム」だ。

 でもそれは意味ないと思う。

 もともと「竜の加護」によって無理やり得た力で打てるようになった魔法だ。「竜の加護」はオルトラニーには負担が大きい。それはとっくに限界が来ている。だからもうオルトラニーに「サン・フレイム」なんて強力な魔法使えないと思っていた。


 そう思っていて油断していたところにオルトラニーノ詠唱は完成して「サン・フレイム」の炎が飛んでくる。

 炎は私の結界をいくつも破り私に炎が当たる。


 熱っ!

 肌がやけどしそうな(・・・・)ぐらい熱い。


 でも大丈夫!さっきので私は学習したから今着ている服自体を燃えないように工夫しておいた。


 「ふぅ。さすがに今のは危なかったかも」


 そう言いながら無事なことを見せつける。

 いい加減諦めてくれないかな。


 そう思いオルトラニーの方を見るとオルトラニーは倒れていた。

 多分「竜の加護」の使い過ぎだと思う。

 

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