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旋律はいつもドリン系  作者: 鍵森 裕
1章 始まりは、そんなもん。
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7話 来るな。ワシの肉は固いのじゃ!

 藤本正輝は、すでに教室に来ていた。


 他に数人の男子もいて、ワシら『階段遠回り組』と合わせると1年5組の男子は、ほぼ全員が揃っているようだ。


 でも、おかしい。ワシとネンは藤本を避けるために、駅から学校まで小走りでやってきたのだ。絶対にワシ達のほうが早く学校に入っているはずなのだ。


 考えられることは一つ。藤本はあの女子の海を泳ぎきったのだ。恐るべし藤本。


 あれ? でも様子が変だぞ


 藤本の様子がおかしい。窓から空なんか見てる。頬杖なんかついて鼻唄でもうたっているみたいだ。なんか、らしくないぞ藤本正輝。


 しかし、油断はならん。ワシらと出身中学の違う奴は脳天気な顔をしているが、ここはライオンの檻なのだ。


 ワシは餌にはなりたくない。もし、なるとしても出来るだけ最後の方がいい。


 周りをよく見ると、ワシと同じ中学出身がもう1人いた。顔しか知らない奴(石田)だったが、そいつもかなり緊張した顔をしていた。きっと、ワシも同じ顔をしているんだろう。


 藤本が、ワシら『階段遠回り組』を見た。


 見るな!


 そして、立ち上がり、こちらに近づいてくるじゃないか。


 来るな!


 ワシは頭から血がサーと引いていくのがわかった。擬音が聞こえてくるほどだ。


 ワシは何も知らない他の中学出身の奴の影に隠れようと、後ずさりしようとしたが、足が震えてきた。


 石田の足はまるで貧乏ゆすりだ。


 こっちに来るな。ワシの肉は固いのじゃ!


***当時の後書き


 ランキング上がってくると、なんか励みになりますね。でも、自分でも思わないほどの進展の遅さに驚きます。はやく、チハルに楽器の練習させたい!リアルでも、もちろん練習不足だ。

当時はブログのランキングがありました。エントリーが少なかったので、自分でポチするとすぐに上位に上がりました。なろうでは無理ですね。

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