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廃線路

作者: 人間詩人

今は 列車が通らなくなってしまった 線路

昔は たくさんの人々で

列車の中は 賑わったことだろう

列車の中は ほとんどの人々が 顔見知りであり

会話も 弾んでいた

行商の人々や通勤通学

はたまた病院通いのお年寄り

さまざまな人々の交流が

そこには あったはずだ

時代は 進み 車を持つようになり

列車のお客さんは

だんだんと減っていった

あの賑わいの音も無くなり

静かな列車内と 変わってしまった

それにしても ほんわかとした雰囲気は

いかにも人間らしい

ウソのない空間だったに違いない

お腹を 空かせた学生さんに 行商のおばちゃんが

ほら食べなよと

売り物を くれた雰囲気は

何者にも変えがたい

現代が忘れてしまった

人間の味

たとえ見知らぬ仲だろうが

会話は 弾み

お互いの心配までしていた

そんな良き時代と言うか

人間として心があった時代

廃線のあかさびた線路の上を 歩きながら

遠い過去の面影を

一歩づつ歩きながら

確かめてみた

あかさびたレール

あかさびで茶けた枕木

あかさびで変色した敷石

どれもが昔の出来事を

物語っているようだ

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