表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺に平安を!!

作者: ライカ

初めての執筆です。ホラーにしようとしたら何故かコメディになってしまいました…訳が解らないかも知れませんが、ぜひ読んでください。

俺の回りには常に人の気配がある。

小さい頃から他の人には見えないものが見えているらしい。


僕の名前は綾乃 朗<あやの あきら>。

只今、テストの期間中!!

勉学に励む高校1年だ。

机に向かって一生懸命勉強している!!

しているのだ!!

俺の手がだんだんと怒りで震えてきた。

「うるさい!!」

「少しは静かにしろ!!」

机をダンと叩き後ろを振り向く。

部屋には誰も居ない。しかし、朗の目にはしっかりと人の姿が見えていた。

『いややわぁ、朗さん。

そんな怒らんといてや〜』

髪を結いあげ着物を着た女『お春』が笑って言う。

『そうだ、そんなに怒る事はないだろう?

私たちは死後の世界について語り合っているのだよ』

軍人の姿をした男『群』≪ぐん≫が真面目な顔をして朗に言う。



俺の部屋には俗にいう幽霊が住み着いている。小さい頃からいつも当たり前の様にそば居たから、幽霊だと理解するのに少しばかり時間がかかってしまった。かかりすぎだよな…。

親に言えば、誰も居ないと言われ。

友達に言えばバカにされるか気味悪がれる。


俺は普通に人と話す様に幽霊ともお話ができてしまう。

「頼むから静かにしてくれお前等の話し声が五月蝿くて全然頭に入らない!!」

『わっちらのせいにしないでくんなまし。

朗さんの集中力が足りないでやんすよ。』

『そうだ、我々は別に朗の邪魔をしようなどこれっぽっちも思ってはいない』

-お前等の存在自体が邪魔なんだよ!!-

なんて言った日には、さらに仲間を連れてくる事間違いない。

「わかったよ!

じゃ、俺は居間で勉強する!!

お前等はここで死後の世界だろうがなんだろうが好きに話してろ!!」

机から勉強道具一式を掴み足音も荒く部屋を出ていく

「着いてくんなよ!!

着いてきたらどんな手を使ってもお前等を成仏させてやる!!」

効かないであろう脅しを言って扉をバタンと閉める。


居間に下りた俺は怒鳴りすぎて疲れた喉を潤そうとキッチンに入る。

「あら、朗お勉強は?」

母さんが夕食を作っていた

「うるさいから下りてきた」

「うるさいって上には朗しか居ないじゃない」

母さんは幽霊が見えない。それでも、俺の事を否定しないでいてくれる。

それは…

「それとも、妖精さん達のお話がうるさかったの?」

母さんはメルヘンを信じている。

妖精とか、魔法とか…

だから、俺の事を否定しないでいてくれる…。

「あ、いや…妖精じゃなくて…

…何でもない…」

はぁとため息をつく。

毎日のように繰り返される会話。

昨日は妖精じゃなくてエルフって言ってたなぁ。

「あらぁ違うの?残念ね」

ニコニコと笑顔で残念そうでなく言う。

「まぁ、いいや。それより何か飲み物くれ」

「いくつ?

妖精さんは何人いるの?」

「俺が飲むの!!」

「え〜、朗ばっかり妖精さんとお話してずるい!!」

妖精じゃありません!!

好きで話してる訳でもありません!!

って言ったところで、母さんも聞いてくれるわけない

ここは、グッと我慢して、無視!

うん、無視が一番!!

どうも、母さんの中では<幽霊>と<妖精>は同じものらしい。

そういえば、小さい頃、あそこに誰か居るって言ったら母さん

「あらぁ、妖精さんが遊びに来たのかしら」

っていつも言ってたなぁ

母さん!!貴女はなぜそこまでマイペースなんですか…



誰か、この俺の苦労解ってくれる人いませんかぁぁぁ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ