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廃屋敷の少女  作者: なるる
3/3

メール

「ただいま」


玄関に入って靴を脱ぎつつ、そう呟く。時間は6時半を回ったところだった。家にはまだ誰もいない。母親は7時にならないと帰ってこない。父親は単身赴任中だ。父親には3.4年合っていない気がする…毎月手紙は届くのだが…


リビングによることなく自分の部屋に向かう。僕の部屋は二階の千里の家に面したところにある。窓を除けば千里の部屋が目の前にある。小さい頃はここから話したりしたが最近はしてない。面しているといっても距離があり、お互いに聞こえるように話そうと思えば、道路の方にまで声が聞こえてしまう。中学生のときだっただろうか、二人で話していると道路を歩いていた人がこっちを見たことで気づき二人とも恥ずかしくなってやめてしまった。


「ふぅー…」


鞄を、机の横にかけると。ベッドに腰を下ろす。そういえば今日は午後の授業を全部寝てしまったんだった。今度で千里のノートを写させてもらわないと…


僕は千里にメールを打つ。


達也じゃないのは、達也がノートを取っていないからだ…人のことを言えた義理ではないが大丈夫だろうか…


ピロン…


携帯が鳴った。千里からの返信だろう。


携帯を開くと


新規通知 2件


とあった。2件?と思いながらも、メールの受信トレイを開く。


一件は千里だった。分かったよー、と一言、絵文字付きで送られてきていた。もう一件は…


凛花


誰だ???アドレスも、名前にも覚えがない。


『遂に明日だね。ずっと待ってたから』


頭の中に疑問符が5つ、6つも浮かび上がった。明日ってなに?今日は火曜日。明日は水曜日だ。普通に学校…特に用事なんて入れてもない。


「迷惑メールかな?」


どうしようか悩んでいると、玄関のドアが開く音が聞こえた。母親が帰ってきたんだ。


僕は携帯を置いて一階へ降りた。



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