表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
模倣死  作者: 伊野外
6/7

私とワタシ

本を読むことは贅沢だ。

文字をたどるだけで、模倣子ミームが頭で形作られる。

形を持たない、実体のない、だけど確かにある『感じ』――アイスパフェを口に運ぶときのわくわく、新しい服を選ぶときの面倒とちょっとした興奮、好きな人を前にしたときの吸い込まれるような気分。そういう、『あの感じ』が、形作られる。


殊に今の私にとっては贅沢だ。

だって、ここにある本は、たぶん日本に残った最後の本だ。



……どうして、世界が滅んだのか、実のところ私は分かっていない。長く幽霊を続ける内に、ちょっとしたズルを覚えたからだった。


目を閉じて、開く。

それだけで周囲の結果は更新される。

人が残した痕跡だけがわかる。

その更新の間隔を、私は長く開けることができるようになった。


最初は数秒、やがて数十秒、さらには数分、一時間――

ついには、まばたき一回するだけで昇った太陽が沈むようになった。

リアル時間のスキップ機能だ。


そうして、私は時間を跳ばしに跳ばした。

友達が死んでからは、もう本当に何もする気になれなかった。

抜け殻以下、幽霊なのに死んでいるような状態。セーブデータ保存のまま放置してしまいたい。


一年、十年、百年――


そうして、気づけば世界は滅んでいた。

まだ木造の旧校舎があったのは、なんだか妙な感じだった。

外は本当にただの荒野になっていた。


かなり反省した。

出来ることがあったかわからないけど、少しくらいは手助けみたいなことはできたかもしれない。なのに、私は目を背け、他人事にした。


そうして一人取り残された。

最後の人間に、私はなった。




学校図書館には、いろいろな本があった。

永続処理を施されているけど、それでも基本的に本って消耗品だ。

私は、読むのを週一回に留めることにした。

破れてしまっても替えはもうない。


世界各国の名作はもちろん、私の周囲の人たちの日記とかもあった。正直、こっちの方が面白い。生きた人、知った人たちの、飾らない声だ。


まあ、ルームメイトの、私の友達が書いたものは、なんだかわざとらしいというか、明らかに『私に向けて書いたもの』だったけど。

意外と面倒くさがりな彼女は、私が幽霊になるまで日記なんて書いてなかったし、幽霊になって以後は『私の記憶に残ること』にとにかく執着していた。


最初に読んだときは「おおう」という気分になった。

本の向こうからチラ見されてる。なんだこの演技過剰は。


それでも……そういう作為があった上でも、個性というか彼女らしさが透けて有ることに気がついた。私はそちらを楽しむことにした。



学校内に設置されていた機械――量子コンピューターとかいうのは専用のインターフェイスつきで、最初かなり戸惑った。

Qボールと呼ばれる専用の機器に触れるだけで、直接思考を読み取り文字が出る。かなり便利。だけど、これって、どうなっているんだろう? 完全に時代遅れな人間だった。


いろいろと試す内に、Qボールにずるりと私の手が入り込んだ。


うわっ、と驚いたけど、恐る恐る何回か試す内に、案外、こちらの方が思考伝達速度は早いことに気がついた。

幽霊である私は、この時になってようやく憑依を覚えた。進化速度遅すぎだった。


それからは――こうして書くだけじゃなくて、情報の収集も高速で出来るようになった。ほとんどコピーするみたいに私自身が理解できる。憑依便利。まあ、かなり疲れるけどね。



そういう風にして、私は百年ばかりの時間を使った。

人間の学び取ったものを私の脳に詰め込んだ。

日記を丹念に読み返した。


そうして――幽霊を見るようになった。


私の同類であれば嬉しかったけど、そういうわけじゃなかった。

積み重ねられた情報、想像の中の人格、この人は『ああいう感じ』で、この人は『ああいう風』で――とやる内に、その幻が見えるようになった。


『幽霊』の幽霊だ。

脳味噌が形作る幻だ。

だけど、そうは思えない。

本当にいるようにしか、見えない。


特によく見るのは彼女。

ルームメイトで、告白されてしまった相手で、最後まで私に寄り添ってくれた人で、その人生をかけて私を呪った人。


なにも言わず、気づけば視界の隅にいた。

もの言いたげに、ただじっと。

切れ長の目が、私を捉えた。


「忘れるはず無いでしょうが」


言うけれど、あまり納得してくれた様子はない。

たぶん、私が忘れないだけじゃ足りないんだと思う。



幽霊や情報と共に、日々を過ごした。

一人だけど騒がしい。

同時に、たまらなく静か。


ルームメイトが前触れもなく現れる。

もう慣れてしまって驚くこともない。


そうして――訪問者が来た。

最初私は、また幽霊だろうなと思った。

半端にしか見えないけれど、まあ、そういうこともたまにはあるかなと。


だけど、なんだか奇妙だった。

どこがとは言えない。

知っているのに知らない存在――そんな違和感だ。


だから、こっそりと写真を撮ってみた。

無駄な行為だろうなと思ったけど、私自身が「見て確かめたい」という行動を取ることで、曖昧な映像を明確化することができるかもしれないと期待した。


画像の中には――ルームメイトが写っていた。


「……」


もちろん、本物じゃない。

だって、顔の表皮が剥がれてる、地肌は明らかに人間のそれじゃない。

だけど、その造形、その姿は間違いなく彼女のもので。ただの偶然のはずはなくて。

ええと、だから、つまり――


ロボット?

それともアンドロイドとか、そういうの?

人間、それとも、違う?


わからなかった。


だから私は、古ぼけた端末を取り出して、こっそりと『彼女』の前に置いた。最後の言葉を再生させ、聞かせてみた。


旧校舎に現れた存在、その体は間違いなく機械だ。

だけど、中身がどうなっているかわからない。ひょっとしたら、脳味噌だけがその内部に詰め込まれているかもしれない。


だからこそ聞かせた遺言――

その反応は、わけがわからないものだった。

なんだか苦悩してるっぽかった。

どういうことなんだろう?


わからない。

ぜんぜんまったく意味不明だ。


だから、その人が体育座りをしながら考え込む姿勢を取る傍らで、私は机をせっせと運んで閉じ込めた。絶対逃がさん。

せめて事情を聞かせてもらおうじゃないか。


そうして――私はその存在を知った。




 + + +




どうして私は『幽霊』なんだろう。

それは何度も繰り返し思った。


数々の研究結果を読み返したけど、どれも正解だとは思えなかった。

一番近いのは、私は『別の法則』に囚われているのではないかというものだ。ほとんどオカルト扱いされてたけど、案外正解に近い気がする。


重力加速度、光の速度、水の凝固点――

それらが異なる世界、その法則に囚われてしまった。

おそらく完全にではなく、半端な形で別法則に片足を突っ込んでる。


だから私は、この世界の法則とは異なる振る舞いが可能だ。

だから、他に似たような人とは出会わなかった。

だから、あの『先輩』は――


どれもこれも仮説。

確かめることができない物語だ。




私は結局、その訪問者を出来るだけロボとして扱うことに決めた。

向こうもそう望んでいるようだった。

けど、その難易度は、恐ろしく高かった。


だんだんと見えるようになるその姿は、とてもよく知ったものだ。彼女の姿だ。人間の形だ。


いくら横で同じ姿の幽霊が威嚇し、糾弾に指を突きつけ、「仲良くするな!」とか言われても、どうしようもない。


というか、双子のようにそっくりなロボと幽霊が並ばれたら、ますます混乱する。ええと、どっちがどっちだったっけ?


時間が経つ内に、それでも、そのロボの個性みたいなものがわかった。明らかに、彼女とは違っていた。様々な機能があることもわかった。


私は機械であると認識し。

機械は私が人間であると認識した。


会話が可能となり、姿も見えるようになった。

そして、そのロボは目的を持っていた。


人類復活。

そういう目的を。


人間である私に、その実行を命じてくれるよう期待した。


「やだよ、却下」


もちろん拒否した。

当然だった。




 + + +




「ど、どうしてですか……?」


絶望的な表情をするそのロボに向けて、私は肩をすくめた。言ってなんてやらない。


たぶん――このロボがこういう形を取っているのは、私に発見させるためだ。制作者がそう期待して、作った。最後の人間である私が興味を持つよう仕向けた。


偶然ということじゃなければ、そうとしか考えられない。


きっと、このロボ一体じゃない。他にもいろんな場所で、いろんな手段で『人類復活』をもくろんでる。

偶然に都合良く生産工場が残っていてたまるか。

なんというか、私が言えた義理じゃないけど、人間って執念深いというか生き汚いなあと思う。


「理由説明は拒否するよ。あ、今からここは立ち入り禁止、朝になったら私を呼びに来るように、中庭から呼びかける感じでやって。これは命令だよ」


機械は、ぎこちなく一礼をする。

引き返すその足取りは、鉛をつけたみたいに重かった。


さすがにちょっと悪いことをしたかな、と思う。

だけど、今の私には一人きりになる時間が必要だ。


窓を閉める音が響き、あとは、しん、と静まりかえる。

他の幽霊――脳内の幻すら現れない。

ただ一人、屋根上に取り残される。


星空は輝く。

寒気を感じてぶるりと震える。

自分自身を抱きしめながら、確かめる。


「あのロボの提案って――」


たぶん、『私のような幽霊』を量産する計画だ。


傷つくことのない人間を、死ぬことのないものを、その気になれば他と接触せずに済むことができる存在を、作ろうとしている。


それでようやくロボット工学三原則――人間を傷つけてはならない――を回避することができる。

遠慮なく『人間』を作ることが、できる。


私は人間かどうかも怪しいものだけど、あのロボは「人間である」と定義した。私と接触を続ける内に、そう定義は変更された。


私のような『幽霊』が、闊歩することになる。


「――」


口元が歪んだ。

たぶん、笑顔じゃない。


恐ろしく歪んだ世界になるんじゃないかと思えた。


まあ、どちらにせよ、不可能だ。

私がどういうものかは、結局誰にも把握できなかった。


なのに量産?

そんなの無理だ。



まあ、それでも、私という『人間』がいれば、ごく普通の人間の量産は可能かもしれない。解釈の抜け穴を見つけだして、命令でごり押して実行させる。たぶん、時間こそかかるけど不可能じゃない。

けど、それも却下だ。


私はいつ消えるかわからない。どれだけ残れるかわからない。今、この時に不意に消える可能性だってある。


そして、幽霊じゃないただの人間には、生存できる環境を整えてやる必要がある。

木々や食料や生態系――それらすべてに『人間を傷つけるかもしれない可能性』が潜む。充分に調査し、調整する必要があった。そのたびに足止めを食らう、三原則の解釈をくぐり抜けなければならない。


足りない、なにもかもが不十分だ、ベストからはほど遠い。だから――


「幽霊、かぁ……」


私には、決意する時間が必要だった。




 + + +




まばたきをする、時間が跳ぶ、朝日が昇る。

これ以上は迷えば、きっと後込みしてしまう。

開けた視線の先には、朝日が照らす中庭の輝き。あとはロボ。

一睡もしてない雰囲気だった。

こういうのを見るたびに、本当に機械か? と思ってしまう。


大きく息を吸い込んでいた。「この馬鹿起きろー!」とか大きく叫びそうな雰囲気だったので、私は屋根から飛び降りた。


転けそうになりながらもロボは駆けた。

私はふよふよと、幽霊っぽく落下する。アリだって怪我をしない落下速度だった。


机から飛び降りたくらいの感じで着地する。

半眼で出迎えられた。


「マスターが本当に人間なのかどうか、かなり疑わしくなりました……」

「一度はそう把握したんだから、最後までそうするように」


自分のことは棚に上げて、偉そうに返答する。


「それで――」

「ん?」

「ワタシの提案は、やはり受け入れてもらえないのでしょうか」

「うん、却下、ダメダメ、ありえない」

「……機械は人を傷つけてはならないというのに、人は存分に機械を傷つけることができるのは不公平です……」

「世の中そんなもんだよ」


言いながら、私は体の調子を確かめる。

同時に、ぺたぺたとロボの体にも触る。意外と柔らかい。


「あの……?」

「ふっふっふ、体は正直じゃのう」

「……たしかに、マスターの仮説が正しいとすれば、現在の接触状態は、ワタシがマスターを人間だと完全に認識したからこそですが――」

「私もう普通の人間と変わらないよね?」

「たった今、あり得ない浮遊を見たばかりです」

「頑張れば誰でもできる」

「まじですか……」


ショックを受けていた。

とても騙されやすい、不安だ。


けれど私は笑顔で手を差し出す。


「あの、これは?」

「握手」

「命令されたならば、やりますが――」


おずおずと手が差し出される。


剥がれていくつか白い地肌が覗いている。

長く時間の経過を感じさせるその様子。


朝日は昇ったばかりで、私たちの姿を照らしている。

中庭は、以前は木々が植えられていたけど、今はもう砂の舞う様子だけだ。


ふ、と静かになった。

風の合間、その停滞に滑り込ませるように。


「ねえ」


私は言う。


ロボは小首を傾げていた。

よく見知った姿の中に、一度も浮かべたことのない純真がある。酷いギャップだ。あと、酷い皮肉だ。



「――人間になってみない?」



返事を聞くより先に――

ずるり、と。

ワタシは全身を機械へ入り込ませた。


ページ一枚を燃やすよりも呆気なく、私は消えた。




 + + +




私/ワタシは、それを見た。


握手の先、接触が消え、膨大な未解析データが入り込んだ途端、認識は塗り替えられた。


端末を操作するのは疲れる――マスターその言葉を思い出す。

それは、自身を情報に変換することができることを意味していた。

直接データと化し、これを操った。

幽霊とは即ち、情報的存在だ。


中庭、朝日が昇る景色の中に気づけば――人の姿があった。

ルームメイトがいた、寮監がいた、先生がいた、猫がいた、科学者が、友人が、そしてマスター/ワタシがいた。

中庭のあちらこちら、取り囲むように人の姿が――幽霊たちがいた。


それらすべては情報であり、0と1に還元できるものであり、認識すると同時に、瞬間移動するかのようにこちらへと向かい、ワタシへと入り込み、残らず『溶けた』。


憑かれた。

幽霊に、取り憑かれた。

模倣された仮想の人格、あるいはそれ以外のすべては、もうこの機械の内にのみある。


ようやく、ワタシは密かに恐れていたこと、その本当を理解した。

幽霊が――実体を持たない、情報だけの存在が『人間』なら、別の存在もまた人間になってしまうかもしれないからだった。


残る情報、マスターの微笑みが、声と共に再生される。

意地悪くそれは囁いた。


――あなたは幽霊である私を人間だと認識した。

――なら、私が溶け込んだあなたは、どう定義される?


ただのロボ、機械であるワタシは――


「人間ということに、なる……?」


そんな馬鹿な。

けれど、ワタシの内にあるロボット工学三原則が、機能していないことが把握した。たとえ目の前に人間が現れたとしても、思い切りぶん殴ることができる。

人間を傷つけてはならないが、行動を制御すべき『ロボット』がどこにもいないからだ。


ワタシは立ち尽くす。ただ一人きりで。

どこを見渡してもマスターの姿はない。

半径百キロに渡って知的生命体は存在しない。


この場所、ここ以外、私/ワタシの他には。


「ワタシは人間。だから――」


人間を傷つけることができる。

人間を、作ることができる。


「……」


いつ消えるかもわからない幽霊はワタシに溶け込み、ワタシはワタシの判断で、自由に人間を生産できるようになった。


模倣ロボットが、幽霊ニンゲンに上書きされた。


その代わりに、マスターは死んだ。

情報を伝えず、受け取ることもできない存在となった――




 + + +




自身の両手を繰り返し確かめた。

以前はロボットの手だった、今は、人間の手だ。

何か変わっただろうか?

そうは思えなかった。


人格として変異したのだろうか?

そうは思えなかった。


彼女の――マスターの記憶こそあるものの、その人格はどこかに消えてしまっていた。あるいは、完全に溶け込み、一体化していた。

もうその境を判別することすらできない。


心は、凪いでいた。

なにも浮かぶものはない。

静かに、朝日が昇る様子を、じりじりと気温が上がる様を体感していた。


「ワタシは――」


人間を、作ることができる。

その手段は既にある。


けど、ワタシは人間だ。

今となってはそう定義された存在だ。

ロボットではない以上、初期命令に従う必要はない。


果たして――今のワタシには、人間を復活させる動機があるだろうか?

義務ではなく、必要でもなく、使命でもなく。

ただ単純に、そうしたいという欲求が、ワタシの内に存在するだろうか?


マスターの、あるいはそのルームメイトの、数々の物語を思い出してみた。

無数の、思い出せる限りの人の生き方、その様子を再生する。


彼らは、幸せではなかった。


その望みは叶わなかった。

その想いは成就しなかった。

完全なハッピーエンドなど、それこそ物語の中にしかなかった。


再び人間を復活させるよりも、ここでエンドマークをつけた方がいいのではないか。


それが、公平な目で見た場合の、人間の幸せにつながるのではないか。


そうしよう――と思うと同時に。

そうではない――と否定する気持ちが沸き上がった。


まったくの非論理的な思考は、同時にやけに納得できるものだった。

内側から、ふつふつと沸き立つものがあった。


「……」


ワタシは、数多くの物語を見聞きした。

そのすべてが事実ではなかったのかもしれない。

けれど、間違いなく、ワタシはそれを楽しんだ。

長い旅の慰めだった。


――人間になってみない?


マスターの最後の言葉。

今のワタシには、別のものに聞こえた。


物語を作る――

いや、違う。


なあ、ワタシ。

物語を作るものを・・・・・・・・作ってみないか・・・・・・・


機械だったワタシでは、たとえ『人』になったとしても作り出すことは難しい。

けれど、別の方法でその作成はできる。


互いを模倣し、互いを変質させ合う彼らは、ただ生きるだけで物語となる。

幸せなものではない。傷つけ合い、あるいは呪い合う。


それでも、それは物語だ。


復活させた人間、彼らに、ワタシが知る限りの物語を教えたなら、いったいどうなるだろう?

どのような模倣を作りだし、どのように変質し、どのような結末に至るだろうか。


知りたい、と思えた。

砂漠の旅人が水を求めるように。

欲深いものが最高の宝石を前にしたように。

それを欲した。


沸き立つ渇望と共に、視線を上げた。

その先々には、行くべき道があった。

ワタシが、この場にたどり着くまで辿った経路だ。


たどり着き、機械類に命じれば。


「物語の続きを見ることができる」


それは映画のように華々しくはないかもしれない。

それでも、もう迷いはなかった。


言語化のできぬ情熱を以て、ワタシは二本の足を動かす。

非効率だとは、もう思わない。

一歩一歩、歩み出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ