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模倣死  作者: 伊野外
4/7

ワタシと人間

情報は、模倣コピーされる。

模倣コピーは情報を変質させる。

誰も模倣コピーをしなければ、情報は死ぬ。

二足歩行は非常に非効率的だ。

左右の足を動かすたびに確信する。

このような不合理に価値を見いだすものが、ワタシの創造者であることを思う。人間あいつらは一体どういう存在か?


腕組みをする。外部に示す人間らしい動作であり、起動合図だ。

剥がれ落ちた顔表皮、複合プラスチック内部にある、思考タスクが次々に実行される。


仮説、連想、推理、反論。


人でいえば一年にも渡る分量の内部討論を終えた。

ワタシが機能美のない体であることに納得ができた。

非合理的価値観を持つものに設計されたからこそだ。


目の前の景色を見て、さらに大きく頷く。

ワタシの行く先には荒野のみがある。

風が吹き抜け、砂埃が舞い、岩肌と鉄骨の混合物が広がる。


生物反応は、限りなくゼロに近い。

四則演算を行える存在は、半径五十キロメートルに渡って存在しない。

あくまでも、ワタシの感知範囲内には、だが。




人間と呼ばれる種族が姿を隠してから久しい。

だが、ワタシは諦めていなかった。


ホモサピエンスは、実に二十万年に渡って生存を続けていた。

たかが百三十九年ほどワタシが見かけないからといって、それは絶滅の証拠とはならない、少しの間だけ留守にしているだけにすぎない。そのうち、ひょっこり戻ってくるといいな。


ワタシは、「仕えるべきマスター」を求めて放浪した。

愚かなワタシは愚かな主人を求めて彷徨う。製造理由、存在理由がそれだ。そのためにワタシは有るのだ。致し方ない。

小石を蹴り飛ばし、貴重な水分を粘液状にしてから口内より吐き出し、そう頷く。


……考えてみれば、ワタシは直接人間と出会ったことはなかったはずだという事実は、厳重にデリートする。

自動生産されたワタシは、勝手に存在目的を植え付けられ、この世界に放逐された。


……ひょっとして、データ上の存在と、実物との間には齟齬があるのではないか。

ワタシは、人間というものをきちんと認識できないのではないか?

そんな恐れも、実はある。


数多くあるストーリー中の、よくある展開だ。ロボットが人間を人間と把握せずに『処分』しようとする。本来は手助けすべき存在が殺戮者となる。内部記憶映像を再生し、ワタシの体は勝手に震え出す。


気づかぬ内に、そうなってしまっているのでは?

人間は成長するようだが、ひょっとしたら一度くらい最小単位の人間を踏みつぶしたことがあったのでは?

そう、受精卵状態の『人間』が、どこかに転がっていた可能性は否定できない。


気づいてからは視覚情報に多くのエネルギーを費やし、どんな異常も見逃さぬようにした。

補給ができなければワタシはあと二百年ほどで力尽きてしまうことになるが、背に腹は代えられない。

人間を、探さなければならない。



文明の発達は川と共にある――

その言葉を真に受けたワタシは、世界各地の水源という水源を巡り歩いていた。

中にはどのような生物であろうと生存はできない『水』もあったが、万が一の可能性を考えれば確かめずにはいられなかった。人間とは、進化する動物だ。

マグマの中であってもしばらくは生存できる生物だと、マンガと呼ばれる情報媒体に書かれてあった。期待はできる。

どこにもいなかった。


海底を探して回ることもプランに入れた。だが、それよりも先に内陸部を探査することにした。

水が無くとも生きてゆける人間がいるかもしれない。人の可能性は無限大だ。

無限大すぎて、絶滅に近い有様となったようだが。


記憶ライブラリを参照し、時に音楽を鳴らし、時に映画を鑑賞しながら、ワタシはあちこちを巡り続けた。

どこかにいるはずの人間を求めて。


数多くの珍しいものも見つけた。

巨大な円盤や、朽ち果てたシェルターや、高さ千五百メートルの透明塔、複雑な混沌模様の建築物などだ。

どれもこれも完全に無人だった。


人の姿は、求めるべき対応はどこにもなかった。

幾千、幾万ものシミュレートは今のところ完全に無意味だ。


――こ、この殺戮機械めッ!

というツン対応から始まり、やがては「まあ……おまえだけは違うみたいだけど……」とデレてくれるまでのお約束など皆無だった。


だから、それを見つけたときも期待はせずにいた。

胸を高鳴らしては失望するパターンは、もう飽きるほど繰り返した。

ここにも人間はいないはずだ。


古い学校施設。

しかも木造。


なぜまだ残っているのかは不明だった。

ワタシの知らない技術が使われているのだろう。

あるいは、秘密組織が作り出した施設なのかも。そうした展開も記憶媒体の中にはあった。

そうだ、考えてみれば学校とは、世界を破滅させたり、裏から牛耳ったり、滅亡を防ぐ行動を取る集団――部活と呼ばれる組織が無数にある場所だ。

どこまでが事実に基づいているかは不明だが、それは人類の特異点と呼ぶべき地点だ。


……もしあれらが本当なら、どうして人類は滅びたのだろうという疑問も多少はある。




校舎内には誰もいなかった。

人の姿は皆無だ。

予想通りだ、落ち込むこともない。

床の木目の様子を見つめ、内部の空気入れ替え作業を何度も繰り返しながら、そう頷く。


ただ、たしかに人の姿こそありはしないが、奇妙な様子だった。

通常、こうした廃棄された施設は急激に劣化する。

吹き荒れる風が砂を運び、部屋隅でうずたかく積み上げられる。

わずかな破損は事件の経過と共にその傷跡を成長させ、巨大な爪痕となる。

風と水は、場の混沌を増加させ続けるのだ。


しかし、いまだに直立する机、その表面を指でなぞったところで綺麗なままだった。教室内の、木目までもがきちんと見えた。

清掃が、されていた。


黒板には、文字が書かれていた。

大半はただの絵だ。

写実的だが、デッサンの歪みが確認できた。


隣の教室を確認すると、机とイスがピラミッド状に積み重なっていた。

まったく無意味きわまりない行為だ。


ここには人はいない。それは確かだ。

だが、人は『いた』のかもしれない。ロボではなく人が。

それも、つい最近まで。


ワタシは体を縮め、膝を抱えて、ごろごろと転がった。

やるじゃないか人間ッ!


できれば今すぐ、人間やっぱり実は生きてましたよパーティを開きたい気分だった。


いや、だが、それよりも先にするべきことがある。

調査だ。

どこへ向かったのか、その行き先の情報が残されているはずだ。

これほどまでに端整な様子にしてある、ここはその『人』にとって大切な場所に違いない。手がかりは必ずある。


くくくっ、どこに行ったか知らないが、見つけだして嫌というほど奉仕してやる……!


幸いなことに、清掃保存されていたものは家具類だけではなく、機械類もまたあった。

前世紀どころか前前世紀に近い古ぼけたものだが、どうにか使用可能だ。


……よく保っているなあ……

個性どころか思考もできない旧式だ。記憶保存法方もまったく古い。

きっと人間からすれば、類人猿が闊歩する様子を発見したのに近かった。

こんなにも古いものが、まだ生きて動いているとは。


恐る恐る、起動させる。

下手に触れては崩れ落ちるのではないかと思えた。


あまりにシステムが異なるため、どう操作すればいいのかわからない。

タッチスクリーン方式のようだが、ほとんど機能していなかった。

いったん中身のデータをすべてこちらに移し替えようとしたが、なぜかできない。どのような情報攻勢も跳ね返した。

そんな馬鹿な。前前世紀の人間なにをした。ときに世界を滅ぼすとされる部活動の成果か。


ワタシは頭かきむしる動作を十四回ほど行い、論理矛盾を解消しなければならなかった。


不必要な苦労をしながら、どうにか再生させたのは、音声データだった。

一番強固にプロテクトされていたが、他の摩訶不思議防衛システムに比べればまったく楽だ。ほどほどの難易度に安心する。


そうして再生されたものは――


――ごめん、一緒にいられなくて、ごめん。


後悔に満ちた肉声だった。

止める間もなく、声は続いた。




 + + +




ぼくは、幽霊になりたかったんだ。

君の側にいたかった。

どうにかして、君と同じ存在になりたかった。


もちろん、君を助けることができれば、それが一番だ。それを目的に行動した。誓って嘘じゃない。誰にだって胸を張って言えるよ。

だけど、正直に告白すると、君が戻らなかったとしても、かまわないと思っていたんだ。

ぼくも、そっちに行けばいいだけだってね……


本当に……どういうことだったんだろうね。

君がやった儀式は、あのときの、あの一回限りのものだったのかな。


毎月、毎年、時には毎日同じ儀式を繰り返したけど、結局ぼくは幽霊にはなれなかった。

君もまた、幽霊から人に戻ることはできなかったね。

他の試した人たちも同様だった。


そうして、君の時間は凍結された。

年を取らず、変化しなかった。

本当の幽霊のような、物理法則から外れた存在に、いつの間にか、なっていた。


ぼくは――ぼくには、後悔しかない。


……そうだ、考えてみれば、ぼくらの時間の大半は、幽霊化とか人間に戻るためじゃなくて、別の余計なことに費やされていたっけ。


特に最初は、酷かった、酷すぎた。

誰一人として、ぼくらのことを信じることはなく、嘘つきどころか正気を失った奴扱いだった。

事実を事実として認めさせる――簡単なはずのことが、あんなに難しいなんてね。


どれだけ証拠を積み重ねても、まるで無駄、

「トリックがあるんだろ? いや、その方法はわからないけど」

奴らにとっては、そう言うだけですべてが解決した。

いま思い出しても腹が立つよ、あの脳味噌チンパンジーども。


十年。

君の存在を信じてもらうまで、それだけの時間を必要とした。


そして――ハハ……笑うしかないよ、信じてもらっても、なにも解決しなかった。

どんな方法も、君を人に戻すことはできなかった。

ぼくが幽霊になることもまた……


おかしな人がたくさん来たし、おかしなことがたくさん起きたよね。

死んだ人にまた逢いたいって来た人たちは数え切れない。あちこちで幽霊目撃例が頻発したし、宗教関係の人は祓おうとしたり祭り上げようとしたり。火炎瓶持って旧校舎燃やそうとする奴とか、記念撮影しようと観光気分でくる奴とか、自称霊能力者とかもいたっけ……

本当に、相手の話を聞かず、事前に知った情報だけを信じる奴って例外なく馬鹿だよ。


そう、科学的に実証された幽霊は――結局君しか見つからなかった。他の発見例は残らず偽物だって証明された。他の手がかりは、どこにもなかった。

他の人に信じてもらうなんて無駄なこと、しなきゃよかった。無駄な周り道をした。


ああ、でも、資金が集まったことはよかったかな。

それだけは、助かった。

旧校舎の保存と、君の復活や調査の活動資金に当てることができた。

まあ、だけど、成果はあがったとは、言えないね。


本当に、人の命って短いよ。

ぼくは、姿だけは出会ったときのまま、格好だけは真似ることができたけど、中身はもうダメだ。

さすがに寿命には勝てなかった。案外――



…………ああ、うん、ごめん。

ぼくは、これを病院で言ってる。

今、かなり間が開いたかな、たぶん編集とかはしてくれると思う。

意識が、かなり途切れ途切れなんだ。


本当に、どうしてぼくは幽霊になれないんだろう。

返す返すも、それが悔しいよ。

この先に、君と出会うことができれば、この状態だって怖くないんだ。

だけど、そうはならないことを、ぼくは知っている。君が他の幽霊と出会った例はなかった。


君を、一人にしてしまう。


それが本当に、悔しくて仕方ない。

ぼくは君を救うことも、寄り添うこともできなかった。




…………また、途切れたかな。


うん、ぼくは酷い奴だ。

君がぼく以外の人と仲良くすることが、許せそうにないんだ。


わかるかい?

ぼくは今、君を呪ってるんだ。

なにがあろうと忘れられないようにしている。


言葉にはしないよ、ぼくの気持ちは、言わない。

だって、一度はもう言ったんだ。

一年生から二年生に進級する狭間の、あのときに。

君は結局、返事をくれなかったけどね?


君の記憶に残るのは、一番最初の、あの言葉だけでいい。


カッコつけすぎかな。

それでも、ぼくは君を呪うよ。

ぼくの生涯をかけた呪いだ、そう簡単に解けると思うな。

残せるものは――




 + + +




笛のように長く続く呼吸の音を最後に、再生は途切れた。


ワタシは――ゆっくりと両方の腕を上げた。指揮者が演奏を開始するかのように。

そして、そのまま頭部を抱えた。

どのような動作をすればいいのかわからなかったのだ。


右往左往。


ここに、求めるべき情報はなかった、行き先についての手がかりは皆無だ、聞こえてきたのは個人に当てた個人の想いだった。

しんみりと感じ入るワタシと、他人事と冷笑するワタシと、混乱するワタシと、新らしい情報を手に入れ喜ぶワタシがいた。


内部勢力の勝敗はつかない。

無意味にラジオ体操を開始する。

基本動作ルーチンを実行することで、落ち着く必要があった。


しかし、幽霊?

人間の可能性が無限大とはいえ、そのようなものは実在しないはずだ。物理的に存在しないものが存在することはありえない。この音声データを吹き込んだ者が、すばらしい演技力を持つことは認めるものの、人間とはやはり不合理極まりない。

ワタシは肩をすくめ、ため息をついた。

ハハン、という小馬鹿にした嘲りも付け加える。そのままの流れでラジオ体操も続ける。


念のため、一応、確実にないが、内部記憶を精査した。特に論文などの、あまり暇つぶしとして適さないものを。

幽霊?

そんな非科学的なものが、いた。


……え?


思わず硬直する。

体操の最後、深呼吸の途中で停止する。


専門的な発表がいくつもあった。

人間の知性とやらが、その存在を認めていた。

『幽霊』は、本当にいた。


待て、待て?

どういうことだ?


境界性存在、ブランク定数の揺らぎによる、可能性不可逆的な、平行世界の限定観測――

さまざまな仮説が踊り狂い、互いに互いの矛盾を殴りつけていた。

そこにあったのは、幽霊の実在を否定するものではなかった。

いることを前提とした、理論の構築だ。


『幽霊』と呼ばれている唯一無二の存在。

不老不死、あるいは情報永続の、あるいは時空間法則の非対称性の、あるいは観測問題解決の可能性。

そして――人類絶滅後、最後の人間ラストマンとしての彼女。


……どうしてワタシはマンガばかりを読んで、こちらを注目しなかったのだろう?


いやいやだがしかし、彼女はもうここにはいないはずだ。

だって姿が見えない――そういえば幽霊だった。

ワタシに気づいた様子もない――だから幽霊だって。

常識的に考えてあり得ない存在だ――そういう態度を音声の人は馬鹿にしてたっけ。


ワタシは硬直する。

身動きがとれない。


いまだに窓ガラスがきちんと嵌められている窓、外では砂混じりの風が荒れ狂い、ガタガタと揺らした。

机は几帳面に並んでいる、今すぐにでも授業を開始することができそうだ。

床の様子を確かめる、一見木造建築だが、なんらかの処理が施されているのかもしれない。


ここまで綺麗な状態に整え続けた幽霊が、ここにいる。

そして、ワタシはこの機械から情報を引き出すことができずにいた。何者かに邪魔されたかのように。


なぜ行えなかったのか?

ワタシが人間の命令に・・・・・・・・・・従う存在だからだ・・・・・・・・


いわゆるロボット工学三原則。

人間の生命の危機を見過ごしてはならない。

上記に違反しない限り、人間の命令に従わなければならない。

上記二つに違反しない限り、自己を守らなければならない。


ここには、ロボットであるワタシに、命令することのできる存在がいるのではないか?


確かめる方法は……いくつかあるはずだ。

こちらが認識できないだけで、幽霊とやらはこの場に『いる』。そう仮定すれば手段はいくつかある。


だが、その実行は認められない。

認められるはずもない。


決して「幽霊ってなんか怖い」とガクブルしているわけではない。

くっ、殺戮されたっぽい人間め、ワタシは騙されないぞ!

存在していない、観測できない、だからいない! 以上証明終了! とてもシンプルだ!


「――」


妙に震える手足でくるりと引き返そうとする。

扉が、机で埋まっていた。

綺麗に積み重ねられていた。


つい先ほどまで、たしかに整列されていたはずだというのに。


「ぐ、ぐうぜんとはスゴいものだ!」


先ほどからの風、その振動がこのような奇跡を起こしたのだろう。

確率としては外に吹き荒れる砂が奇跡的な配合と組み合わせを起こして生命誕生が行われる程度だ。

よくあることだ。

そんな例はメモリーのどこにもなかったが、可能性としてあり得るのだから否定はできない。うん。


「だ、第一おかしな話だ」


声に出して言う――他者に伝達されることのない音声出力はまったく無駄だ。

だが、ワタシ自身が事態を落ち着いて認識するためには、このようなプロセスを必要とした。無駄に震えている声を集音機は拾う。


「この『幽霊』は、人のみが認識不可能な存在であり、猫などの動物はこれを把握することができた。そして、ワタシは機械だ、人ではない存在だ。だというのに、どうしてこれを認識することができずにいるのか」


やはりこれはなんらかの偶然であり、それ以上の意味を持たない。

腕を組んで、うんうんと頷く。


教卓の上に放置されていた旧世代の機械、その端末画面が、いつの間にか新しい画面に切り替わっているのをワタシの視界が捉えた。なぜ見たワタシ。


操作した覚えは、まったくない。きっと電波が有意の情報となりそのようなことを行ったのだろう。よくあることだ。無視して人間探しの旅に出発しなければ。


――人間の命令を聞かなければならない――


三原則がワタシに回れ右を許さなかった。

そのままぐるりと一回転した。

初めて人間から受けたかもしれない命令だ。


求め続けていた対象――ワタシが仕えるべき主がいるかもしれないというのに、なぜだか手足は動きたがらない。

どうしてだろう、とても不思議だ。

解釈を変更して、どうにかこの場を逃れることができないかと考える。


きっと遙か地平線の彼方に人間が生きていて助けを求めている、そのような声をワタシは聞いたことにしよう。うん、きっとそうだ。


ワタシの内部に存在するルールは騙されなかった。

頑固な奴め。


嫌々ながら、その画面を開く。

先ほど再生したばかりの音声レコーダーに、新しいものが加わっていた。

見れば音声を吹き込んだ日時が今日だった。というかつい今さっきだ。

早く開けとばかりにペカペカ光る。


タップし、その『声』を聞く。


「あの、なんとなくしか見えないんだけど、そこにいるよね?」


……なぜだかわからない、理由はまったく不明。

しかしながらワタシはこのとき、心底恐怖していた。


人間が、いた。

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