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最下位の生徒
『レサ!早く行こう!』
目の前には草原。そしてぼやけているが、青年が見える。そして…
バン!という音と共に頭に衝撃が走った。
ハっとして周りを見回すと、クスクス笑う生徒、自分のことに集中している生徒、怒っている先生が。
「あなたは何をやっているのです!今は水晶を使っての『未来予知』ではありません!!『和の国の観察』です!」
最悪だ。水晶魔法の応用をやっていたのを忘れて夢中になっていた。
「すみません…。」
なんでこんなこと…私は観察なんて簡単なのは嫌なのに。でも、しょうがないだって私は…
学園最下位のダメ生徒だから。