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1 初まりの魔法
───唐突ですが、あなたに質問を一つ。
なに、そんな危険なものでは御座いませんよ?ただただ小さい夢見る子供が思うこと。それを信じているかを問うだけです。
早く質問を出せ?まぁまぁ、そんな焦らないでください?時間はまだあるでしょうし。なんせ、この小説を見ているのですから…。
さて、それではあなたに問います。
『──魔法──を信じていますか?』
おや…?なめてるかですか……いやいや、馬鹿になんてしてませんよ。でも、この『物語』ではあるんですよ。二次元のような、非科学的のような、話せば頭が可笑しいと思われてしまうようなものが。
まだ信じてくれません?なら、『狼男』とかだと信じてくれます?
まあ、この世界では、
『獣人間』
と呼んでいるのですが。
おや?そろそろ時間なので前書きは終わりにしましょうか。さあその目で、この小説を見てみて下さい。
─────きっとあなたも魔法にかかる─────