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しるし(詩集)

もどかしい

作者: さゆみ



どうしても言えなくて

言ったら楽になることでもなくて


誰しも聞かなくて

聞いたら壊れそうな気がして


もどかしい


どうにかしてあげたくて

でもどうにも出来る術を持たず


助けてほしいだろうに

でもあなたは何も言わない


もどかしい


蒔いた種は花を咲かさず

消えてしまった 風が拐ったのか


そうあの日は強風で種を蒔くべきじゃなかった


冷静な判断も出来ないほど

一途にいったい何に抵抗したのか


その健気さを今なら賞賛して

尊敬して手をたたきひれ伏すだろう


もどかしい


翼を失った鳥は悪態をつき

羽根があった過去を羨むけれど


しばらく考えると二本の足に気付き

その足で歩けるようになった


このもどかしさを時間ときの流れと共に

消し去ってゆく


その日まで

何も言わず何も聞かれず

もどかしいまま

歩く


もどかしいまま



それが戒め




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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは。 あー、なんだかすごくよく分かるなその気持ち。 感想にもならないことをごめんなさい(>_<) でも正直な気持ちです。 ありがとうございました。
2013/04/25 22:04 退会済み
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