第7話 王太子殿下の切り札「領地直轄化命令」を発令
聖女リアナ殿下との密会から二日後の朝。
執務室で水路工事の進捗を確認していた。
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【エルウィン辺境領】
忠誠心:68%→73% 生産効率:+42%→+47%
水路工事進捗:61%→69%
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エドガー殿が入室し、黄金の封蝋羊皮紙を差し出す。
「領主様! 王太子殿下直々の『領地直轄化命令』です!」
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**「王太子勅命」**
*エルウィン辺境領は即刻、王太子直轄とする。*
*三日以内に全権譲渡。王太子宮務院が後任派遣。*
*拒否は王国反逆罪。*
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「殿下の切り札ですわね。」
エドガー殿の顔が青ざめる。
「八時間労働もボーナスも廃止…領民の笑顔が!」
チート解析。
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【勅命真意】
表向き:国家再興
真意:①改革成果独占②リリア排除③聖女離反隠蔽
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**執務室・二人で相談**
「三日じゃ権譲渡は不可能ですわ。時間稼ぎが鍵。」
エドガー殿の提案。
「公爵家に急報を?」
「間に合いません。王太子勅命なら公爵家も動けません。
過去に味わった理不尽上司の強引手法と同じですわ。」
窓の外、農民たちが笑顔で働く。
(この笑顔を守ります)
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**当日夜・緊急領民集会**
松明の下、三百名が集まる。
私が声を張る。
「王太子殿下より『領地直轄化命令』が参りました。」
「殿下が残業十六時間を強いるんですか!」
「私は絶対に渡しません。この領地は皆さんの汗の結晶です。
明日から『領民陳情団』を編成しますわ。」
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**翌朝・陳情書作成**
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【エルウィン領民陳情書】
王太子殿下殿
リリアベルタ領主の改革により、
「一日八時間で従来の倍近い収穫」「家族時間確保」を実現。
直轄化で改革廃止なら「収穫が半分に」「離職者が戻る」と恐れます。
改革継続を涙ながらに懇願。
領民三百名一同
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農民代表十名を公爵家伝令と共に王都へ派遣。
「王宮前で陳情書朗読後、座り込みを。王太子殿下は民衆の声を嫌いますわ。」
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**三日目朝・王都からの伝令**
門番が飛び込む。
「領主様! 王都で農民座り込み!
伝令が『勅命凍結』の知らせを持って帰還です!」
伝令羊皮紙:
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【王太子勅命凍結】
直轄化、一週間延期を決定。
王太子宮務院が「協議」のため使者派遣。
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エドガー殿が拳を握る。
「民衆の声、見事に効きました!」
私が微笑む。
「殿下の弱点は『民衆イメージ』ですわ。国王陛下も、民衆に反発される王太子に困ります。
この一週間で味方を増やしますわ。」
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【エルウィン辺境領】
忠誠心:73%→82% 直轄化阻止確率:42%→79%
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水路工事が輝く中、新たな戦いが始まる。
(第7話 完)




