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12歳かそれぐらいの冬の記憶の描写のやつ
ただのメモ
3月中旬、今年最後の雪が解けていこうとしている。
足元にもアスファルトが半分ほど見えている。
雪に濡れた寒そうな草はいつものように輝いていなかった。今日が曇っていたからだろうか。
冷たい空気に吐き出された息はかろうじて白かった。
路傍にとても小さな残りゆきがある。
きっと、あと少しでそこにゆきはなくなってしまうだろう。
彼のゆき解け水が、ゆっくり、とてもゆっくりと、
流れ、進む。
そばを吹く冷たい風。
ここだけの時間の流れ。
それを太陽の光が不思議悲しげにうつし出す。
かがんでいた僕は立ち上がった。
まだ空気は冷たいが、ここにもすぐ
春が訪れようとしている。
私が見ていなくても、そこで時は流れ、
静かに、冬は終わってしまう。ひとりきりで。
私が涙をこぼしたら、もっとすぐに溶ける。
私が影をかぶせても、ゆきは解ける。
私は冬に恋し、春に恋した。
たった今時間が止まれば良いだろうか。
この静けさはなんだろう。
改めて、差した日が私の頬の一雫を指摘した。




