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第6話 装備のお値段

「こんにちわぁ」

 休みになったので俺は早速朝からウサギ小屋にやってきた。


「ヤッホー、装備用意しておいたわよー」

 お姉さんが机の上にゴトゴトと装備を置いていく。


「ありがとうございます!」


「いいっていいって、買える範囲で1番良いもの用意したわよ!」

 今日のお姉さんはやたら機嫌いいな。


「軽くて対打撃特性の高いコンバットスーツ一式と、特殊樹脂の透明なラウンドシールド、武器はお手軽な特殊警棒にしといたわ。

 それと、テイムモンスター専用のマジックケースね。

 どんな大きさでも5匹までは入れること出来るわ。

 その子ならポケット入れて移動できるでしょうけど、数増えてきたら無理だし、その子も進化したら大きくなるかもだしね」


「へぇ、なんか凄いですね」


「装備の性能は目一杯高いからEランクダンジョンまでは使えると思うわ」


「それでもEランクまでなんですね」


「それより上の装備の価格は丸の数が1つ2つ変わるわよ」


「凄いなぁ、それだけ稼げるって事なんだと思うけど」


「そうねレベルが上がるだけでランクDにはなれるから、ここまでなって初心者終了って感じね」


「先が長いなぁ」


「地道に頑張るしかないわよ、はい、これお釣り」

 チャリンチャリーンと小銭を420円ほど渡された。


「え?これだけ」


「報奨金入ったらなんか奢ってくれるって言ってたじゃない」


「え、あ、はい」


「折角だから、思い切って買っちゃった」

 満面の笑みで、俺でも知ってるブランド物のカバンを見せてきた。


 これ、ついこの間テレビでやってた特集で数百万するとか言ってた新作のやつじゃねぇか!


「え?えぇ!?えぇぇぇ!」

 余りの驚きに言葉が出てこない。


「その分特別扱いでサポートしてあげるから、初期投資だと思って」


「え、あ、はい」

 なるほど、初期投資か、それじゃ仕方ないか。

 …

 …

 …んなわけあるかぁ!


「あ、俺ちょっと探索者相談センターに電話してきます」


「ちょちょちょっと!待って!待ってって!話し合いましょう!」

 慌てて縋ってくるお姉さんを俺はジト目で見る。


「今回だけですよ!」


「はい」


「ちゃんとサポートするんですよ!」


「はい」


「次やったらマジで通報しますからね!」


「ごめんなさい」

 まぁ、奢るって言ったのも事実だし、強力な味方が出来たって思うことにするか。


「じゃあ、ダンジョン行ってきます」


「いってらっしゃいダーリン!」


「誰がダーリンですか!」

 やばい、顔のニヤケが抑えきれない。

 ちょろすぎるぞ俺!


 今日は3階から進める。


 3階はまだホーンレスラビットしかいない。


 非アクティブのモンスターとほっといても勝手に近くのモンスターを狩って歩くモンスター。

 もはや探索じゃなくて散歩である。


 いくらなんでも刺激がなさすぎるので、このまま4階に降りることにした。


 広さは3階より少し広い、まだ壁が見えるくらいの広さだけど。


 ここからはアクティブモンスターのホーンラビットになる。


 それでもスライムより弱いと言われてもいるホーンラビット。


 進化したテイムモンスターで充分すぎた。


 マジでやる事ない。


 あ、レベルカンストした。


『不幸せがいっぱいになりました。

 使用しますか?』


 迷うなぁ、これで自分に不利な事付くんじゃなかろうか?


 使ってみないと分からないしなぁ。


「はい」



『以下の中から効果を選んでください』

『相手の攻撃力低下のスキル獲得

 相手の防御力低下のスキルの獲得

 相手の命中率低下スキルの獲得

 相手の弱点看破スキルの獲得』


 おお!アンハッピーは相手へのデバフか!

 どれにしよっかな。


「じゃあ、弱点看破で」


『スキル、ウィークポイントを獲得しました。』



 ノバ レベル10

 アンハッピーラビット ランク1

 強さ 30 物理的攻撃力

 器用 31 命中率

 素早さ35 回避率、移動速度

 知性 30 魔法的攻撃力

 耐久力30 HP基準値

 賢さ 30 MP基準値

 HP 30

 MP 30

 スキル ラビットダッシュ

    体当たり

    身を守る

    ウィークポイント

    ハッピーバレル①

    アンハッピーバレル①


 進化先はっと

 ノバ

 ラッキーラビット(ランク1)、アンラッキーラビット(ランク1)、


 とりあえず戻るかぁ。

 帰りは上登る階段まで行けば入り口まで転送してもらえる。

 楽で良いな。

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