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言葉の暴力

ある日僕は死んだ。



今日は入学式だ。

長い式も終わりホームルームが始まった。

「みなさん初めまして。今日からこのクラスの担任になりました大釜和久です。1年間よろしく。」

そのまま何事もなくホームルームも終わり誰とも話さず家に帰った。


キーンコーンカーンコーン

高校生活最初の授業が始まった。

「初めまして国語科担当の柴村奈津美です!まだ最初でみんなの顔と名前が一致してないからまずは自己紹介してきます!じゃあ出席番号1番の人からお願いします!」

すごく元気で若い女性の先生だ。

最初の人が立ち上がり喋っていく

「はい。名前は浅野修介です!!趣味はサッカーと柔道です!!嫌いな食べ物はこう見えて辛いの無理です!よろしく!!」

すごい元気で優しそうな人だ。

クラスを引っ張っていきそうな勢いをしている。

次の人が立ち上がった

「名前は芦原神奈でーす⭐︎趣味はプリクラとカラオケです!!嫌いな食べ物はーナスとピーマンはマジムリでぇすみんな3年ヨロピク〜⭐︎」

すごいギャルだ。苦手なタイプである。

そして淡々と進み僕の番がきた。

「えっと名前は長島涼太です。趣味はサバゲーと旅行です。嫌いな食べ物は無いです。よろしく」

自分の番が終わりホッとしている。

そして全員の自己紹介が終わり先生の自己紹介が始まった。

「名前は柴村奈津美です!趣味は本読むのとカラオケとか行くことです!最近面白い本ないからなんかあったら教えて欲しいな〜って思ってまーす!!嫌いな食べ物は特にないんやけど唯一無理なんがメロンが無理なんか味が無理まじでいや想像しただけでも嫌なくらい嫌いです」

と先生が話しているとチャイムがなった。

キーンコーンカーンコーン

「あ、なったなじゃあ今日はこれで終わり!!挨拶する人決まってる?」

そう先生が聞くとクラス全員が横に首を振る

「決まってないか〜じゃあ出席番号1番の人...えっとー浅野くん!!挨拶よろしく!!」

そう言うと浅野が挨拶をし授業が終わった。

その後も何事もなく終わり数日が経過した。

クラスも緊張がなくなり最初と比べて騒がしくなった。


だがある日をきっかけに僕はクラスからいじめられた。

そのきっかけとは誤解だ。

10月に彼女ができた。だがその彼女は前まで彼氏がいた。

そのことはクラスのみんなは知っていた。

だが彼氏と別れたということは僕以外誰も知らない。

僕と付き合っていると言うことも誰にも言っていなかった。

でも誰もいない階でイチャついていた時に見られたのだ。しかも膝枕をされてる時に。

クラスで1番やんちゃなやつ...浅野に...

そこからクラス中に広まった。

【長島は彼氏がいるやつに膝枕をしてもらっていた】と

そこからクラス全員から嫌われ、口も聞いてもらえず1人になった。

誤解を解こうと彼女にも協力してもらい前の彼氏とは別れたという事実を広めようとした。だがこのクラスには道徳心を持った人がいない。その事実を聞いてもいじめは止まらなかった。なぜ止まらなかったのか...それはクラスがいじめを楽しんでいるからだ。

毎日「死ね」とか「消えろ」「浮気野郎」などと暴言が絶えなかった。

机にも「学校くんな」や「キモい」「死ね」などと油性ペンで書かれていた。

教科書やノートは破かれ使い物にならなかった。

けど学校には行った。親に心配かけたくなかったからだ。

先生にも相談したがなんの役にも立たない。

もう信じて良い人は彼女だけだそう思っていた。

ある日突然こう言われた

「私たち別れよ」

僕は絶句した。

「いじめられてる人とは付き合いたくない」

確かにそうだ、いじめられてる人と一緒にいたら何をされるかわからない。

僕は何も反抗はせず

「分かった...別れよう...」

そう言って僕は信用できる人がいなくった。

それでも僕は学校には行った。

心配かけたくなかったから。

ある日の放課後浅野にこう言われた。

「今お前がこの世からいなくなったら誤解を解いてやる

もしこの世からいなくならなかったら誤解を解く気はない」

そう言われた瞬間色んな感情が込み上げてきた。

それも我慢してそのまま帰るつもりだった。

帰ろうとしていたのに...

気づいたら屋上にいた。

そしてこのようなことが起こってほしくなかったからライブ配信を始めた今までの経緯、なぜ死ぬのかを全て話した。

それを見てくれている人ば止めてくれた。けど限界だった。

「最後にみんなに出会えてよかった。お母さんも産んでくれてありがとう。家族のみんな育ててくれてありがとう。」

そう言うと自然と涙が溢れてきた。

だがもう視界には小さくなった道路が映っていた。

ここで終われば誤解は解かれて気持ちも楽になる。


ドン!!!


そして僕は死んだ

僕が高校の時にあったことを大袈裟にした物語です。

なので3割ぐらいは実話です。

この物語で知ってほしかったのは言葉は刃物であることそして1人の発言で命を落としたり人を傷つけてしまうということです。

なのでこれからは一つ一つの発言を気をつけて欲しいと思います。

読んでいただきありがとうございます。

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