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散文集(エッセイ的なもの)  作者: 咲田涼人
20/26

第20回 勝手に楽曲考察 その3

 小生の戯言を読んでくれている皆さんは、navy&ivoryというアーティストをご存知だろうか。2000年からインディーズ活動を始め、2005年には『指輪』という楽曲でメジャーデビュー。この年の日本有線大賞新人賞を受賞している。この楽曲は、皆さんも一度は耳にしたことがあるだろう。あの頃は結婚式でもよく流れていたようだ。そんな彼らも2013年には無期限の活動休止に突入するが、これは事実上の解散である。

 そんな彼らの楽曲の中に、ファンの方なら必ず知っているであろう曲が存在する。今回は、navy&ivoryのインディーズ時代の隠れた超名曲『ash brown』という曲を紹介したい。そう考察ではなく紹介だ。


 恋は、日常のふとしたことがきっかけで生まれる。この歌では、同僚に恋をする、女性の叶わない想いが女性の目線で綴られているのだが、このドラマの中で語られる情景があまりにも日常過ぎて一層切なさが胸を打つ。

 歌詞全文を載せるのはご法度かも知れないが、小生の言葉だけでは伝わらないと思うので、承知の上で記しておく。


 『ash brown』 / navy&ivory


 「綺麗な髪してるね」とあなたが

 初めて微笑んでくれたあの日

 嬉しかったよ 本当は出会った時から

 私はあなただけ見てたから

 日差し映えるオックスフォードのシャツも

 仕事してる凛とした背中も

 留守を知らせる携帯の低い声も

 痛いよ 私のものじゃないから


  恋人がいるあなたに

  それでも好きなあなたに

  臆病で小さな

  この私にできることは

  少しくすんだ栗色の

  あなたが褒めたこの髪を

  変えずにいることぐらい…



 この夏灼けてたあなたの腕を

 少しずつ色がひいてくように

 そう少しずつでいいの その彼女から

 私に あなたを奪えたなら


  叶わないとわかってても

  いけないと言い聞かせても

  本音は悲しいほど

  こんなにあなたが好きよ

  ただ しまいこんだままの

  あなたへのこの気持ちは

  光らないダイアモンド…



 募る彼への恋心を決して表に出すことなく、健気に想い続ける主人公の心の内が痛いほど伝わってくる。自分の思いを貫けば、誰かを傷つけてしまうことをこの主人公はちゃんとわかっている。だからこそ自分の気持ちを『光らないダイアモンド』だと言っているのだろう。恋愛に関する歌はそれこそ大量にあふれている。しかしこの歌には愛とか恋とかの字列は一つも出てこない。主人公の気持ちだけが淡々と綴られている。だから聞く人の胸にストンと響くのだろう。


 今回紹介させてもらった『ash brown』は、現在ネット上でオリジナル曲を聞くことができない。シングル発売されていないのが最大の原因だが、インディーズ時代のアルバム『星に願いを』に収録されている楽曲のため配信すらないのだ。navy&ivory自体が解散状態であるし、今後アルバムを入手するのも困難になっていくと思うが、ぜひ聞いてほしいと思う一曲だ。

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