第14回 勝手に楽曲考察 その1
小生はよく、失恋やそれに伴う切ない心の揺れをメモとして書き起こしているが、その方法としては、一つひとつのシーンを頭の中で映像化し、そのシーンの主人公が『いま何を考えているか』を主人公になりきって想像していくという方法で文字にしている。やり方としては人それぞれだと思うが、より文字を映像化しやすいような表現の仕方に留意しながらの作業ということになる。
以前にも、歌の歌詞に感情移入してどこまで感動できるのかをここで書いたかと記憶しているが、今回も深掘りとまでは言わないが考えてみたいと思う。
今回は、2000年に発表された、Jungle Smileの『16歳』を取り上げる。主人公が過去の恋愛を振り返りながら、当時と現在の想いを重ね合わせて、十代特有の心の揺れを表現している作品だ。歌詞全文を載せることはできないが、Aサビの部分を書いておく。
❝ あの時抱かれていたなら
今も君と居れたのかな
あの時泣いて逃げたのは
好きだったから
君を好きだったから怖かったの ❞
自分の心の内や相手に対しての思いに行動が追いつかず、二人の関係性の変化に怯えてばかりで、あと一歩踏み込めなかった……。どこかもどかしい十代の恋愛感情や『性』への好奇心、またその行為によって生まれる感情の変化に対しての怖れが、まっすぐに表現されていると思う。
歌詞全文を読んでみると、別れることになってもなお、教室で顔を会わせる気まずさなんかも感じ取れる。ひょっとしたら次の恋に破れたあとで、ふと過去の恋愛を思い出したのかも知れないと小生は感じた。部屋の隅で膝を抱えて、失恋を機に過去の自分を見つめ直しているのかも知れない。どちらにせよ、物悲しい切ない情景が目に映る。
『文字を読む』という作業は、目から得た情報を頭の中で映像化しながら読み進めていくものだが、この作業が苦手な人ほど本を読むと眠くなる。幼い頃にこういった頭の使い方を会得すれば、物事を客観的に見ることが出来るようになるし、より感受性が豊かになるのかも知れない。
Jungle Smile は、2002年に活動を休止している。1997年には『片思い』という楽曲も発表しており、こちらもまた成就しない淡い恋心を描いた切ない楽曲となっている。今回の『16歳』と併せてこちらも聴いてほしいと思う。
世の中には、一般的に名曲と言われる楽曲が存在する。そんな名曲を小生ごときが偉そうに考察や評価をするのは流石に気が引ける。とはいえ感じたことを自分なりに表現することは自由だ。何より今回書いていて楽しかった。またいつか隠れた名曲を考察してみたいと思う。
ってことで、シリーズ化決定!




