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妄想論

大ヒットの共通項

作者: とびうお君

 よくニュース記事で、大ヒット作品の共通項を探るような話がちらほらある。私ああいうの好きじゃない。何故か?と言うと、大ヒット作品には共通項がある。だがその共通項はヒットしない作品にもほぼ同等にある。間違ってるわけじゃない意味のない言及になってしまってるって点。


 これはちょっと高度な論理だと思う。近年の科学時代のたまものだと思う。科学におけるデータのとり方の視点で、こういうのは昔からあるがそれが一般教養になったのはやはり近代だけだと思う。ただ学校に行っていても学べない。それでもデータとりを仕事にするような人はまず知ってる常識的なレベルになる。


 歴史から学ぶことの問題としてマルクス主義の問題としてこれは上げられる。私達は失敗した歴史を見てないから結果論の歴史に法則的な価値を見出そうとしても科学と同等のレベルでは無理って話になる。マルクス主義が科学的視点と言われることへの批判になる。


 こんなの当たり前じゃないか?って思う人は多い。だがその割にいつまでたってもこの手の記事は無くならない。それは当たり前だと思ってない無知な人もかなりいるからだ。


 結論から言えば、大ヒットの共通項は共通項が無いことが法則だと思う。それはでたらめってわけじゃなくて、差別化された作品ほど大きなヒットしやすいので根本が逆になる。でも共通項があるじゃないか?で、いやそれはヒットしてない作品も多分同じ共通項だよ?となる。


 おそらく、ヒットしてない作品と大ヒットした作品をグループ分けした法則を見つけると、多分分かりやすいすぐの見込めるものにならないと思う。それは記事として面白くない。この問題がある。多分その法則はある。だがそれはニュース記事レベルじゃ多分無い。


 簡単にわかるレベルなら、大ヒットと中小ヒットをグループ化すべきだと思う。


 例えば、印象派で一番好きな作品は?これで多くの人支持をするものは出てくるが、その中でそれほどじゃないけどそれなりにって作品もある。それらこそが共通項としてグループわけされるべきだと思う。ある似たタイプの作品の中でずば抜けた人気作品がある。これが大ヒットのパターンだと思う。


 基本的には始祖的な作品になりやすい。


 ただこの創始者効果も絶対ではない。2番煎じ戦略の方がヒットすることは多々ある。ひだまりスケッチに対するけいおんや、オーバーロードに対する転スラなど。ただオバロと転スラも中々拮抗してるが、転スラの漫画の部数は大ヒットと堂々と言えるようなレベルにある。ジャンプ以外の単行本がジャンプ並みに売れるってほとんどない。ジャンプ以外の単行本がジャンプ並みに売れたらそれは漫画のだヒットだと見て良い。


 オバロは漫画があるのかないのか?しらないし、その手のメディアの問題も大きいからなんとも言えない部分だが、なろうの漫画化は多い。その中でも桁違いのヒットが転スラになる。ただ何故転スラが受けたのか?は正直分からない。転スラが小説として受けたのは、モンスター系主人公の初期作品だからになる。


 ただ創始者的な知名度はすでにオーバーロードがあり、転スラの作者もオバロを意識してるのをどこかで語っていたと思う。その点からも、1つの作品のヒットを見るより、あるジャンルがある時期に受けた点を見た方がいいと思う。大ヒット同士の共通項を見るよりも、似たタイプの大ヒットと中小ヒットをグループ化して共通項を見た方がいい。


 こうすることで、そうじゃない作品はヒットしなかったんだと分かるから。まあ時間がたてばこういったあるジャンルの入れ食い状態はなくなるので、時間との関係は絶対に重要になる。時間がずれればヒットしてない作品とヒットした作品は同じ共通項になってしまう。これ意外と分かってない。


 なろうの問題でもあるけど、累計をPTだけ見て今面白いのか?は分からない。これは結構言われていて、いろんななろう作品を見て、まだ見てなかった古い上位を見ると案外面白くない時がちらほらある。そしてこれは私だけじゃないのと、アニメ化で小説の発表時期とずれてしまうときもこの手の問題が発生しやすい。


 ただ書いた後過去書いたブルーオーシャン戦略はダメなんじゃないのか?と矛盾してないか?となる。これも時間の問題を無視してるからになる。創作の面白さにおいては時間時系列がとても重要。この発想において重要なのは金鉱脈と似ていると思うか?になる。創作は無限だと言うのは反対しない。


 ただ頭をあまり使わない創作はすぐに行き詰ってやりつくしてしまって金鉱脈みたいになる。誰も掘らない新しい鉱脈は確かに大ヒットが多い。それは最初書いたように差別化って点で合理的だからになる。ただこのヒット率はどんどん落ちていくのに、競馬と違ってオッズが上がるようなシステムがない。


 創作が金鉱脈と違って無限に近くなるには頭を使った楽しみが重要になる。そういった複雑化がそれらにつながってるからになる。単純で思考の奥行きがない物をどれだけ組みあわせてもすぐに行き詰ってしまう。


 過去に比べると、労力に対する結果の期待値が低くなる。だから私はブルーオーシャン戦略を大ヒットのために行うことに批判的だとなる。変わったものが読みたかったら、受け手が頭を使わないとダメなんだ。


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