第7話 レーヌの村を救え!
投稿が遅れてすみません……
ゴブリン討伐を終えた翌日、僕達は村の冒険者ギルドにやって来た。この村でも何かしらのクエストがあるんじゃないか?そう思い掲示板に向かった。
「良さそうなクエストがないなぁ……」
「碧、何か良さそうなクエストあった?」
「ないですよ、あるのは牛乳の運搬と風車の修理くらいですよ」
「じゃあ、碧、この後どうするの?」
「特に予定はないですよ」
この村でも、高難易度のクエストや力のいるクエストや技術が必要なクエストしかなく僕達は途方に暮れていた。やることがないので村を適当なブラブラと彷徨いていた。
先日のゴブリン襲撃から、一夜開けて改めて村の様子を見ると至る所ゴブリンによって破壊された柵や民家が見受けられる。
「参ったな……こりゃひでぇや」
「おい、どうするよ?」
「今年の収穫がパァじゃねぇか」
畑で農家のおじさん達が屯していた。一体何があったのかな?
「ねえ、おじさんどうかしたんですか?」
「嬢ちゃん、コイツを見てくれよひでぇモンだろ?」
「これは……、酷いですね……」
「だろ?」
ゴブリンに荒らされて、穴だらけにされた畑が村中至る所にあった。
「ねえ、メアさん、何とかなりませんか?」
「……一応方法があるわ!」
「どういう方法です?」
「秘密」
メアさんには、一応秘策があるみたいだ。しかし、メアさんはその方法を人に見せたくないようだ。
「碧、この畑に人が来ないように出来る?」
「今の時間帯は厳しいかも……」
「じゃあ、今夜この畑でアタシが奇跡を見せてあげる!」
すっかり忘れそうだったけど、メアさんは一応女神様だったね……僕達は夜になるまで適当に時間を潰すことにした、村のパン屋で買い物をしたり、道具屋の店番をやって夜になるのをひたすら待ち続けた。
そして――メアさんとの約束の時刻――
「碧、女神の力をちゃんと見ててよね!」
メアさんがそう言うと、目映いばかり光りが村中を包み込む、数秒後、僕の目の前には、ゴブリンに荒らされる前の畑に戻っていた。
「メアさんって女神だったんですね」
「何よアタシは女神だって言ってるでしょ!」
この人、いつもこの調子なら女神っぽいような……まぁ、普段の言動のせいで自分の事を神って言うおかしな人扱いされているんだよね……
とりあえず、村の被害状況は壊された民家が数件だけになった。
翌朝、村では畑が以前と変わらない状態に戻っていた事がちょっとした騒ぎになっていた。
勿論、村を襲撃したゴブリンは人為的に引き起これたものとは知る由もなかった。
「君達、今すぐギルドまで来てくれないか?」
「何かあったんですか?」
「ギルドマスターから、直々の依頼だそうだ」
「分かりました」
ギルドマスターが僕達に直々に依頼をするようだ。ギルドマスター直々の依頼って何だろう?
冒険者ギルドの職員に連れられて冒険者ギルドに向かった。
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