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第3話初クエスト

第3話投稿致します

翌朝、僕達は冒険者ギルドへと向かう、どんなクエストがあるのか掲示板を確認してみた、しかし、僕達がこなせるクエストはなかった、仕方ないので僕達はアルバイトを探すことにした。


流石に僕達二人だけでサラマンダーの討伐は不可能だし、ここはおとなしくギルド内にある、アルバイト募集のチラシを探すことにした。(危険な高難易度のクエストしかないじゃん……)


今から出来るアルバイトはパン屋さんの店員だけみたいだ、僕はメアさんと話し合いをした結果、クエストをしばらく受ずにアルバイトにしながら、情報収集をすることにした。


僕達は受け付けのお姉さんにパン屋でアルバイトをしたいと伝えると、パン屋の店主がいる場所まで案内してくれるようだ、お姉さんは一旦奥に戻りカードみたいな物を持ってきた。


『スザキアオイさん達に昨日渡しそびれた物があるので、今渡しますね』受け付けのお姉さんは僕達にカードのような物をくれた、これは一体何だろう?


『お姉さん、これはなんですか?』

『これは、冒険者のスキルやステータスがわかる魔道具です』

こんな便利な魔道具があったのか、凄いな……


そして、僕達はパン屋の店主がいる場所に到着した。

『今日は、ハンスさん臨時の店員を連れて来ました』

受け付けのお姉さんがパン屋の店主であるハンスさんに僕達のことを紹介してくれた。


『嬢ちゃん達、よろしくな』

『『こちらこそ、よろしくお願いします』』

僕達はハンスさんに挨拶をした。


どうやら、ハンスさんの奥さんと娘さんが戻ってくるまでの間、臨時の店員を探していたようで、アルバイト期間は四日間とのことだ、バイト代は一日三百ゴールドで四日後まとめて支払うと言われた。


今僕達がいる場所は、ハンスさんの店舗兼住居で常に焼きたてのパンを提供できる状態だ、そのあと、焼きたてのパンを陳列してから、ハンスさんとメアさんが配達に行くので僕が店番をした。


慣れないことばかりで大変だったけど、あっという間に四日間が過ぎた、アルバイトのついでに僕達はさまざまな情報を得ることができた。


『嬢ちゃん達、手伝ってくれてありがとう』

『『四日間お世話になりました』』

『これは、約束のバイト代だ受け取ってくれ』


僕達はハンスさんからバイト代を貰った、金額を確認すると三千ゴールドだった、ハンスさん曰く僕達が頑張った分のボーナスということらしい。


もちろん、アルバイト代は千五百ゴールドずつ僕とメアさんでわけあった。


そのあと僕達は、冒険者ギルドでクエストを探したがやはり高難易度のクエストしかなかった、ギルド内にいた、冒険者の目撃情報によると、この辺りにいないはずのモンスターが出現したみたいだ。


そのあと僕達は、日雇いでアルバイトをしながら労働者生活をおくった、あっという間に僕達がこの世界に来てから一ヶ月が過ぎた、ある日のことだった、冒険者ギルドで掲示板をみると、僕達だけでこなせるクエストが二件もあった。


クエスト内容ー牧場を荒らすコボルトの退治ー

依頼人ー牧場主ジョバンニー 成功報酬二千ゴールド


クエスト内容ーコボルトの毛皮を集めて欲しいー

依頼人ー商人リチャードー 成功報酬千五百ゴールド


今、僕達ができるのはこの二件だけみたいらしい、僕達はクエストを二件同時に受けることにした。


『お姉さん、このクエストを受けたいです』

掲示板に貼ってあるチラシを二枚受け付けのお姉さんに差し出した。

『承りました、初めてのクエスト頑張ってくださいね』


『おっ、お嬢ちゃん達初めてのクエストか?頑張ってこいよ』

モヒカン頭の厳つい冒険者から激励された、というかこの人達何でクエストにいかないで昼間からお酒を飲んでいるんだ?


牧場に向かう前に道具屋に立ち寄り、地図と干し肉を購入してから、カフェで軽い食事をした、いよいよ僕達の初めてのクエストだ、目的地は街の外にあるかなり広い敷地の牧場だ。


歩き始めて三十分後、僕達は目的地の牧場に到着した、依頼人にであるジョバンニさんに挨拶してから、コボルトが出現した場所を確認する、至る所に家畜の死骸が散乱していた。


コボルトが出現するまで僕達は、近く森を散策することにした、森の中にも小動物の死骸がところどころに散らかっていた、どうやら、この森の中にコボルトがいるらしい。


辺りを見回すと、木こりのおじさん達がいたのでコボルトについて何か情報はないか聞いてみた。


『今日は、おじさん』

『おや、お嬢ちゃんどうしたんだい?』

『この森にコボルトは何匹位いますか?』

『全部で五十匹くらいだな』

『五十匹ですね、おじさん教えてくれてありがとうございます』


僕達は牧場に戻り作戦を立てる、まずメアさんがデコイになってから、コボルトを一ヵ所に集めて僕が広範囲の攻撃魔法で仕留めるという作戦でいくことにした。


『メアさん、お願いがあります』

『何、碧?』

『囮になって、敵をひきつけてくれませんか?』

『なんとかやってみる』


そろそろ時間なので、僕達はコボルトの退治へと向かう、あらかじめ出現する場所に干し肉をばら蒔いていたので、コボルトが干し肉に群がっていた。


当初の作戦通り、メアさんがコボルトの群れに突撃をする、メアさんがコボルトをひきつけているおかげで、僕は遠方から安全に攻撃魔法を放つことができる。


しかし、予想外の事態がおきた、コボルトの数があきらかに五十匹を超えていた、僕達は手持ちのアイテムを使いながら、なんとか持ちこたえる。


コボルトの群れと戦闘を開始してから五時間が経過した、メアさんが切り込み、僕が攻撃魔法を放ち、ようやくコボルトの数が三十匹まで減らすことができた。


『メアさん、大丈夫ですか?』

『アタシは大丈夫、それより碧こそ大丈夫なの?』

『僕はまだ大丈夫です』

『そっか、じゃあ碧ラストスパートいくわよ』

『はい、メアさん』


メアさんが囮になり、僕はコボルトの群れに広範囲の攻撃魔法を放った、やっとコボルトの群れを退治することができた、倒したコボルトの数は八十匹だった。


コボルトの群れを退治したことで、僕達は二つのクエストを達成した、カードで僕はステータスを確認するとレベルが1から5にあがっていた、メアさんもレベルがあがっているようだ。


僕達はジョバンニさんにコボルトの退治が終わったことを伝えた、この辺り一帯にいたコボルトは一匹残らず駆逐できたらしい。


『牧場の家畜が全滅しなくて済んだよありがとう』

ジョバンニさんはとても感謝していたようだ、そのあと僕達はジョバンニさんのお宅に泊めて貰った。


翌朝、僕達はギルドにクエストが完了したことを報告した、クエストが二件とも成功したので、四千ゴールドを成功報酬として受け取った。


僕達の初めてクエストは苦戦しながらも、なんとか成功した。


誤字脱字がありましたら、ご報告お願い致します。そして、ブックマークをしていただきありがとうございます。

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