始まりのお話
こんにちは!はじめまして、かるらと申します!
これが私の小説家になろう初の投稿となります。拙い文章ですが見てもらえると嬉しいです。といっても、このお話はシリーズ形式で何度かに分けて投稿する予定ですので、今回のお話は始まりの物語です!短めですがよろしくお願いします!
桜がふわりふわりと舞っている校庭で、入学式の片付けを行う僕を含めた3年生。
睦村 景、高校3年。勉強はそこそこ、スポーツもそこそこ。取り柄も無い平凡すぎる高校生。
誰に自己紹介してるのか、聞いてくれる友達がお前には居るのかと半自虐気味に口元に乾いた笑いを浮かべながら歩いた先に、僕は奇跡の人を見つけてしまった
「隣…良いですか?」
「えっ?あ、はい…どうぞ。」
始め困惑気味だったが微笑みながらどうぞと言ってくれた彼女。
高羽 詩春、高校3年生。家が物凄いお金持ちで彼女自身も文武両道、そして才色兼備。人当たりも良く、うちの高校の光として歳を問わず人気者なカリスマお嬢様。
そんな彼女に声を掛けようだなんて我ながらすごい度胸だと思った。
「睦村景くんよね…?」
「へっ…?」
だけどまさか自分のような影の薄い平民の名前まで知っているとは思わなかった。おかげさまで変な声まで出てしまう。
「人違いだった?それなら謝ります…」
「いえいえいえいえ、睦村家の景です!!まさか名前を知ってもらっているとは思わず驚いて……」
「同じクラスですし、当然の事だと思いますが…」
「富士山の山頂の空気より存在薄いって言われてるくらいですから…」
クスっと彼女は笑った。僕は息をのんだ。まだこの時はこの気持ちが何なのか分からなかった。胸を強く締め付けて苦しいのに幸せで…
こんなに桜が…春が似合う女の子が他に居るだろうか。
「ちょっと…そんなにじーっと見ないで……恥ずかしい…//////」
恥じらう彼女の声でハッとなった。しばらく見つめてしまっていたのだろう。
「ごめん!別に下心とかは無くて…えっと…」
「分かってます。そんな事するような人じゃないって知ってる。でも女の子をじーっと見つめるなんてダメですよ?」
小悪魔な彼女にまた心がぼやーっとしていた。
「ごめんごめん…!僕にできることならお詫びするよ……」
「お詫び……」
口元に手を当てて考え込む姿がとても綺麗で、ずっと眺めていたくなるくらい可愛くて…
「そうだっ!」
そして彼女の元気な声で僕たちの遅咲きの青春が幕を開けた。
「一緒に部活を作りましょう!!」
ここまでご覧くださった方いらっしゃいましたら、ありがとうございました!お疲れさまです!
前書きでも述べさせていただいた通り、この作品はシリーズ形式で何度かに分けて投稿したいと思っています。物語のだいたいの内容は最後の方まで決まっていますが、私の性格上、急に思いついたストーリーを組み込んでいく可能性もあり、ぐだぐだな作品になっていってしまう可能性もあります……暖かい目で応援してくださると助かります…
(そもそもこの後からも見てくれている人がいるのかどうかは触れないであげてください!作者のためにぃい!!
それでは改めてありがとうございました!どんどん精進していけたらなと思って日々努力していきたいと思います!