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Cafeと図書館は平日にかぎる

作者: さくら上水

 図書館


 いまは図書館のサイト上にて、じぶんの調べたい本がストックされているか行かなくても事前に調べられる。

 ―便利だね。


 平日の図書館は、結構空いていた。


 調べものを終えたらいろいろじぶんのなかで考察してみた。


 日本の少し前は、お互いに助け合える近所付き合いや、お盆やお彼岸など、神仏の交流が他愛もなく行われていたのだけれども…


 いまの日本社会は家族の絆の薄れや、地域社会のつながりも薄れ、孤独や不安の社会を象徴しているらしい。


 …孤独死は、死ぬと事件性を疑われいろいろ取調べがある実情だしね。司法解剖とか絡むと遺族も大変みたい。


 情報過多になり、便利になり、じぶんで何でも調べられる時勢になりその反面、普遍的な不安も正直隠せない―。


 便利になり過ぎて、ひとに質問をする事が恥じるようになりましたね。


 『そんなの自分で調べればわかるじゃん、何でもスマホで解る時代なんだから』のように。


 多分むかしは、その知的財産をもつ有識者が地域、地域、に居て

または祖父祖母などのお年寄りの知恵を頂き、物知りなお年寄りを大切にするコミュニティがあったでしょう。


 いろいろ教えてくれるんです。

お節介だなあと思わなければ。


 僕は職業的に恵まれているようで

その方々とまいにちのようにおしゃべりして楽しい。



 町内の祭りのはなし。


 シベリア捕虜に行って帰ってきたはなし。


 地域でお亡くなりになった方があれば、

 町会や組でお葬儀をしたはなしやしきたり。


 この街の空襲のはなし。


 七夕豪雨のはなし…とかね。

 

 

 どうしてもね、リアルな話が一番だと思う。

そして自然に僕は疑問に質問して、相槌をうっている。

気の毒な話が多いけれども、話す側は目を輝かせて僕に言ってくれる。

そんなやりとりが楽しい。すこし心苦しいときもあるけれど。


 僕はお亡くなりになる方を職業的に多く見てきているから言えるけど、そのクライアントさま方々は『死ぬ前提』の立場で僕に語りかけてくれる。目を輝かせて―。


 では、あなた日本人で、正式な参拝方法、葬儀マナー、各宗派の仏式のやり方やタブーとか、分かってますか?となるときも多々あるし、知っていなくては! とか、なるでしょ。


 で、スマホで下調べや、マナー本を読んで、こうするべきだというステレオタイプを感受し

 ―その場しのぎの、演技をする。


 でも、分かって、やりたい。

 でも、怪しいやつとも思われたくもないところ。


 そこが、変な人と誤解されたくない、そこにフォーカスを当てなくていいという、日本人の難しいとこなのかもしれませんね。

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