表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のつづら。  作者: のん
20/20

本と、愛のことば。


皆さーーー ん、本は好きですかーーーーーー!?

(耳を澄ます仕草をする私)


ええ、好きですよね。(とても強い圧)

私も大好きです!!絵本も画集も童話も漫画も小説も伝記ものも!とにかく本が好きです!弟なんて辞書にハマって、常に持ち歩き、あらゆる辞書で全てのものを調べ尽くしていた時期もあります。


私はそこまで辞書にはハマらなかったけれど、四字熟語辞典とか、ことわざとか、とにかく言葉を調べて、知って、使うことに沼っていた時がありました。だけど、残念ながら記憶がほろほろと崩れ落ちてきて、メジャーな言葉しか残ってないのが悔やまれる。


とにかく本が大好きなのですが、何故ここまで私は本が好きなのか?

それとも文が好きなのか?言葉が好きなのか?

じっくりと考えてみたんですが、私はどれも好き!と、いう事実につい最近辿り着きました。(遅い)



もちろんシチュエーションも大切です。

皆さん、エルフが湖や滝が流れる池で水浴びするシーンとかときめきません?白い霧の中を抜けたそこが、不思議な世界だったらドキドキしません?私は今でもときめくし、ドキドキします。



この世に生を受けたのは、こういうあらゆる表現を楽しむ為に生まれ落ちたのでは?と、思ってます。数々の小説、童話、絵本、漫画、映画、音楽の中にある言葉に、その表現に、胸が大きく震えると、生きてて良かった〜〜!!!と、心底思うのです。



子供の時は、父が絵本をよく買ってくれて、幼き頃の私は特に「しろいうさぎとくろいうさぎ」に感動し、何度もどころかそらんじれるくらい読ませたそうです。‥あの頃から私は「相手を好き」になる、というお話が好きだったのかもしれない。



有難いことに、ど田舎で本屋もない地域だったのに、父が何かと本を買ってくれたお陰で、私は絵本やお話がいつも周囲にあって、それを貪るように読んですくすく成長。



だけど一時期海外に住んだ為に、日本語を完全にアンインストール!

それでも日本から持ってきた絵本に描いてあった朝陽が上る丘の向こうを見るとワクワクし、私はいつか、どこか知らない世界へ行くんだと夢を見ていました。



早くそこへ行きたい。

そこを見たい、どんな世界が広がっているんだろう。

そんな夢を見ては、読めない日本語を指でなぞっていた。



だが日本へ帰ってきた私は、すっかり日本語を忘れ、平仮名も書けない、文章をうまく組み立てて話すことも出来ない歪な日本人になっていて、自分で呆然とした。今ならもう少しその辺ケアしてくれよ!と、言えるが、そこはもう仕方ない。うちの親は私よりもずっと大雑把過ぎた‥‥。



あれだけ好きだった本もしばらく閉じていたが、少しずつ日本語を取り戻し、図書室の存在をようやく知った小学3年生。


2年間、ずっと絵本や話から遠ざかっていた私は久々の再会に喜び、しばらく本を読んでは空想の世界へ旅立っていた。


ハイジになって山の斜面を駆け下り、ナルニアの国へ冒険し、クレヨン王国へも行って、同時進行で漫画もアニメもハマる私。言葉も映像も音楽もシャワーのように浴びていたのに、お年頃になれば現実世界の息苦しさに、「なんで私は本の中へ入れないんだろう」と、真剣に嘆いていた。お年頃だからね!


音楽の歌詞や、漫画、小説と、言葉が体に染み渡り、その度に感動していたのに、ある日友達にスピッツを進められて聴いたんですよ。


「愛のことば」


ってやつを。

そうしたら、歌詞の「心の糸が切れるほど強く抱きしめたら」と、いう言葉に雷が落ちたんです。


ズドン!と、それはもう心が震えるほどの衝撃。


心の糸が切れるほど!強く抱きしめたら!!ですよ?!

当時の私にとっては、あの切ない声で心の糸が切れるほど、愛している相手を抱きしめるって、それってもう好きで好きで堪らないのに、どこか繋がりきれない相手を想っているようにも思えて、私は悶えた。勝手に想像して、勝手に切なくなって、勝手に感動してた。



でも、その時初めて「言葉ってなんて綺麗なんだろう」と、感動したのだ。



あれだけ本を読んでいたにも関わらず。

まさかの音楽の歌詞。でもすごく素敵な言葉に衝撃を受けたのだ。

‥まぁ、やっぱり根底には、「しろいうさぎとくろいうさぎ」の中に流れる「愛」が好きなんだなとも思わされたけど。



それからはもう一度、摂取した言葉を見つめ直せば、なんて綺麗な世界で私は生きていたんだと改めて感動した。大変安上がりな人間ですが、人の言葉の美しさにやっぱり感動せずにはいられないのです。そうしてそんな風に思えるのは、数々の本や物語、絵本、漫画、アニメも音楽も、沢山の人が言葉を愛して、それを送ってくれたからだと思う。



そうして、これからもそれを楽しんで、味わって生きたい。

そんな訳で皆さん、本は、言葉は好きですか?





スピッツはいいぞーーーー!!!

スピッツはいいぞーーーー!!!

でもどのアーティストさんの歌も大好きーーー!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ