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私のつづら。  作者: のん
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爪切りと思い出。


なんとなくエッセイも書いてみたいなぁと思ったのは、ヨルシカ さんの「忘れてください」という曲がきっかけです。


一つずつ物が消えていく映像と歌に、「そうかぁ、物と思い出はくっ付いているんだな」と、改めて考えさせられ、自分にとって思い出ってなんだろう、大事なものって何だろう。毎日慌ただしく振り返る間もなかったけれど、エッセイにしてみるのもいいかも?そっかエッセイにしてみよう!と、思い立った私。


いつもの事だけど、完全に勢いです。


タイトルはどうしようかな。と、本屋でウロウロしてたら「舌切り雀」が目に入って、大きなつづらと小さなつづらがあったっけ〜。大きいつづらにはお化けがいて、小さなつづらには金銀財宝ざっくざくという定番の流れ。雀のつづらなら、小さいつづらと連想もできる‥?なんて単純なんだと思うけど、そもそも私は単純。なのでそれでいこう!と、決定。



そうして、そのつづらに私は何を入れてたっけ?

自分でその蓋を開けて、中を見れば当たり前だけど「生活」が全部ベースにあるもの。それを一つずつ取り出してみるか〜と、これまた勢いと思いつきで決定。


じゃあ、まず何を題材にしようかな‥と、考えて、


「爪切り」


にした。

なんでかって?「ヨルシカさん」の「忘れてください」の出だしで一番先に消えるのが、爪切りだったんです。あれを見て「確かに一番先に買うアイテムかも」と、ハッとしたのだ。


私自身、引っ越すことが多くて13回くらいあちこち転々としてたんですが、爪切りって何故かどこかへ消えません?


「あれ?確か引っ越す時に、この小引き出しに入れたはず」と、思って探すのに見つからない。仕方ないからその辺の店で買ってきて、爪を切ってからふと視線を動かせば、棚の上に爪切り!あー!!そこにいたのね、と。我が家ではよく「小人に隠された」と言うけれど、本当によく隠され、かくて爪切りが増えるという‥。


先日、我が家に一体いくつ爪切りがあるんだ?と、数えたら4つもあって、ミニマリストが見たら目を見開くなぁ〜なんて思いつつ、今度は隠さないでね、と、付け加えて棚にしまっておいた。



あと小さい時に母が私の爪を切ってくれたんですが、母はそういうの本当に苦手で爪を深く切るのだ。どうなるかって?血が出ます。私は怖いので爪を切られるのを拒否!かといって自分で爪を上手く切れず‥。爪を常時噛んでしまう子へと成長。


自傷行為なんて言われてますが、これには理由があるんです!


なんて思ったけれど、爪切りを使うという考えだけが落っこちたまま大きく成長‥。ちゃんと爪切りを使うという基本的なことを、引っ越しをしたその日に思い出したのだ‥。遅い、遅すぎる。


そうか、爪切りを買えばいいんだ!

ええ、私はとても賢いとは言い難い子供だったのでその時ようやく思い至り、スーパーの雑貨コーナーで早速水色の爪切りを買いました。


私だけの爪切りなんてちょっと贅沢だなぁ‥なんて思ったのも束の間、一年後引っ越ししてその爪切りとはお別れし、またスーパーの雑貨コーナーで今度は白い爪切りを買い、可愛がっていたのですが、またも引っ越しでお別れ。‥爪切りと書かなければ、とんでもない女だなぁと思いますが安心して下さい。私は爪切りの話しかしてません。



「忘れてください」の曲のように減るどころか、増えている。

ここが私らしいなぁと思ったり‥。そんな情緒があまり仕事をしてない私ですが、「忘れてください」はとても好きです。悲しいし、切ないけれど、ゆっくり思い出を咀嚼して、そうして痛みを抱えつつ、それでも最後は前を向くところも好きなので、ぜひ観て欲しいし聴いて欲しい!


ちなみに私は最初聴いて号泣しました。


涙腺の弱さに定評がある私、普段ラブコメとハッピーエンドしか書かないので、別れに弱い‥。でもそんな作品に憧れもあって、ヨルシカさんのような作品を作ってみる?‥と、思うけれど、私は幸せになる姿を書くのがどうしようもなく好きな人間なので、そこは人の作品を摂取して自分の作品に生かそうと思ってます。



でも、あの少しずつ忘れて薄れていく記憶の歌を聴くと、爪切りで笑ってしまったような記憶もいつか消えていくんだろうなぁと思うと、どこかに綴っておけば少しは覚えておけるかも‥?そんなことを思いつつ、現在は色とりどりの爪切りの記憶を小さなつづらに戻す私です。





エッセイというより日記かも?

でも何か言葉を書きたい、字を書きたいという欲がすごくて‥。

のんびりお付き合いして頂けたら嬉しいです。

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