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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

眠るように、恋を失う

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

失恋シーン見るのが好きなんですけど。

私にはなかった激情がそこにあるから。

もっと眠るように終わったとは持っているので。


ガールズラブです。

幼い頃から若干の男性恐怖症はあった。というか、男性という生き物にあまり良い感情を持てなかった。故に何時も同性の友達と一緒に居ることが多かった。だから誰かを好きになるという感情が欠如していると思っている。

友愛は知っている。けども恋愛は知らない。それが私だった。

大学生になってもそれは変わらず。やはり女友達と過ごす事が多かった。何処に行くのも一緒で、講義もほぼ同じものを取った。

その中に一人、非常に気が合う子がいた。その子は辛辣な物言いをする子だった。思った事は全て言うような子だった。けれども誰かの為に本気で怒れる様な子だった。

そんなあの子に、ひっそりと信頼を寄せていた。

この子とずっと一緒にいたい。皆とじゃなくて、二人で遊びたい。卒業しても頻繁に連絡を取り合いたい。そんな思いが胸を満たした事を覚えている。

だから……結構な無理を言って、二人で一緒に遊んだのだ。

遊ぶのは楽しかった。沢山の場所をただひたすら歩き回って、ヘトヘトになりながら、夜になった。だからホテルに帰って、何でもない話をしながら眠りについた。


「それで? 現在の視点からネタバラシをすると、バッドエンドなんだろう?」

私の昔語りを聞いていた彼は、淡々とそう言った。何の興味もなさそうなその様は、ある意味ここちが良かった。茶化すことも、貶す事もされないと分かっているから。

「……好きだと思ったの。友愛じゃなくて、恋愛として。でも……二人で過ごして、多分……違うって思った……」

好きだと思ったのだ。ずっと一緒に居たいって。傍にいて欲しいって。二人だけで遊びたいって。二人だけで遊んだ時は、他の皆と混ざった時より、とても楽しかった。悔いのない一日だった。

でも……相手は私を恋愛として好きじゃない。友人として、皆が居る時と変わらずに接している。だから……心から何か大切なものが剥がれる感触がした。この感情は、伝えるべき物ではないのだと。静かに、失恋していくものなのだと。

「失恋ってさ、泣きじゃくって切り替えてって、印象持つかも知れないけど、私の場合はそうじゃなかった。眠るように……消えていった。

……あぁ……私の恋は此処で終わりなんだ。これから先はないんだって」

でも、貴方に恋をした私に、狂いはないと思ったの。

失恋シーン見るのが好きなんですよ。

失恋して泣きじゃくるって、それだけ好きだって事だから。相応に大事にしてきた感情があるって事だから。

その分、虚しくもなりますが。


作者が同性愛者なのか、異性愛者なのか、それは自分でも分かってません。

というかそれ以前に、人から向けられる好意、とりわけ恋愛感情は全力でアレルギー反応起こす人間なので、生涯掛けて分からないと思います。

常に人間反転アンチ。


それなのに、わざわざ『二人で遊びたい』と考えた事自体、天変地異。

故に、あの時、しっとりと心から離れていく感じは失恋に近いものだと思ってます。

『あぁ、この子は私の事、そういう意味で好きじゃないし、これから先もそんな目で見ないんだな』って。


泣きじゃくって、打ちひしがれるだけが失恋じゃないと思ってますよ。

私に言われたくはないでしょうが。

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