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910/923

910 始まりの地、ソウルヴァース学園

 黄金郷―――。


 周囲は静まり返り、何か大きなことが始まろうとしている気配が漂う。

 目の前には、淡く光る球体を握った女性が立っていた。

 名前はシルヴァーナ――記憶があやふやなわたしの頭でも、その名だけは不思議と心を落ち着かせてくれた。


「これが最初で最後の手段よ」


 彼女の声は穏やかだが、全宇宙の未来をけた強い覚悟がこもっていた。


「あなた自身が、時空魔法の連鎖が生んだ『宇宙の歪み』を断ち切る鍵。魂には、このゲームの攻略情報だけが刻まれる。絶対にチートに頼らず、ノーミスでここまで辿たどり着きなさい。アイテムは後から送るわ」


 小さな体に重責がずしりとのしかかる。

 でも、瞳の奥に決意の光が灯る。


「……うん。みんなの笑顔のために、頑張る」


 胸の奥で、冒険への熱がゆっくりと灯る。


 光の球体に触れた途端、強烈な輝きが弾けた。

 世界は白に染まり、耳の奥で時空が裂けるような音が響く。



 ──視界を覆っていた光が薄れたとき、そこにあったのは黄金郷ではない。

 巨大な校舎、活気にあふれる学生たち、午後の光が差し込む学園の風景が広がっていた。


 その隅には、ゲームのメニュー画面が浮かんでいる。

 名前、能力、所持品――すべて初期設定のまま。


 攻略本の知識だけが、心に鮮明に流れ込む。


『ようこそ、アイル。《始まりの地、ソウルヴァース学園です》』


 自然に微笑みがこぼれた。


「あ……思い出してきた。ウチが誰で、何をすべきかも」


 胸に刻まれた使命と知識を抱き、新たな世界の門をくぐった。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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