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090 『クロノ・リバース』――再起の刻
ヴェル=オルディウスが大地を揺るがす咆哮を上げると、衝撃波が周囲に押し寄せた。
生き残ったギルドの仲間たちは、倒れたまま身動きひとつ取れず、ただ眼前の惨状を見つめていた。
刹那、時空魔法が唱えられる。
『クロノ・リバース』
ロウィンの全身が光に包まれ、時間が逆流する。
倒れた仲間も、傷跡も装備も、すべて元通りに蘇った。
「間に合った……!」
安堵の声が上がる。
シルヴァーナの手から≪リカバリーフィールド≫が展開され、温かな光が広がる。
その光がフェリシアの時空剣に触れると、刃から眩い輝きが放たれた。
「まだ終わっていない。みんな、立てるか?」
ロウィンの瞳が見開かれる。
フェリシアはゆっくり立ち上がった。
「私は……もう一度、戦う」
ミハイルも落ち着いた声で言う。
「俺も全力を尽くす……行くぞ!」
エリオは目を閉じ、大きく息を吐いた。
「これは試練だ。必ず乗り越えよう」
ロウィンの瞳に、未来を切り開く強い決意が宿る。
「俺たちの力を見せつけるぞ」
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