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083 ディメンション・アーク到着! 唯奈が生んだ「お尻が火を噴いた」伝説

 ダンジョン「ゴブリンの森」を抜け、ディメンション・アークに到着した唯奈ゆいなとリチャード。


 町のにぎわいに興奮しながら歩を進めていた二人の目に、ギルドの看板が映る。

 冒険者たちが集まり、情報交換に熱心だ。


「お嬢様、こちらがギルドの入り口です」


 リチャードが大きな建物を指さして説明する。


「行く必要なんてあるの? 私はもう、どんな冒険でも一人でこなせるわよ」


 唯奈は口ではそう言いつつも、どこか落ち着きがない。


「ギルドは情報収集にぴったりです。それに、イケメン勇者がいるかもしれませんよ」


 リチャードが続ける。


「興味ないわ。私にだって、好きな人がいるんだから、いつまでも子供扱いしないで!」


 唯奈は強く反論する。


 その時、色とりどりのポーションや薬草、魔法道具が並ぶアイテム屋が目に入った。

 店主が少し離れたところから声をかけてくる。


「新作ポーション、試してみませんか?」


「すごく美味しそうじゃない?」

「お嬢様、それは……」


 リチャードが止めようとしたが、唯奈はすぐに走り出してしまった。


 店主がポーションのびんを渡す。


「これは非常に効果が高いものです! 力が増し、どんな敵とも戦えます!」


「私にピッタリのバフね!」


 唯奈は躊躇ちゅうちょせず、一気に飲み干す。


「これで無敵よ!」


 ほほを赤く染め、全身から湯気が立ち上る。


「リチャード、なんだかすごく強くなった気がするわ!」

「お、お嬢様にはきつすぎるかと……」

「どういうこと?」


 その瞬間、唯奈は体を前にかがめ、叫び声を上げた。


「うわぁぁぁああああ!」

「落ち着いてください!」


 唯奈は暴走し、急に走り出す。


「私は最強!」


そして、広場にある巨大な石に向かって突進した。


「トレーニング用の巨大石!」

「ちょっと待ちなさい、危険です!」


 唯奈は目を輝かせ、力を込めてその巨石を持ち上げようとした。

 周囲の注目が一斉に集まる。


「リチャード、見てて──」


 その時、お尻から「プゥ~」と大きな音が鳴った。


「えっ!?」


 唯奈は驚き、顔が真っ赤になる。

 冷静さを保とうと必死に周囲を見渡す。


「今の音は何?」


 子供が疑問を口にし、笑いが広がった。


「お、お嬢様……」


 リチャードは唖然あぜんとする。


「何が起きたのですか!」

「う、うるさいわね! ちょっと気を抜いただけよ! この石を持ち上げるのはこれからだし!」


 唯奈が再び力を入れると、ズボンのお尻部分が「ピシッ」と音を立てて裂けた。


「えええ!」


 顔を真っ赤にし、手でお尻を隠した。


「どうしてこうなったんですか…?」


 リチャードが唯奈を抱き上げ、その場を立ち去る。


「異世界の美少女のお尻が火を噴いた」という伝説が生まれ、永遠に語り継がれることになった。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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