078 時の交わり、異世界の扉
シルヴァーナとロウィンは、休養を終え、再びヒーローズ・カレッジに顔を出した。
歩道を歩く二人の姿には、新たな決意が感じられた。
「久しぶりだな、ここに来るのも」
ロウィンが懐かしそうに呟いた。
「ええ、でも少し緊張するわね」
シルヴァーナは軽く笑った。
教室に足を踏み入れると、いつも通りの賑やかな光景に、二人はほっと息をついた。
ルミナが前に立ち、生徒たちを一人一人見渡す。
「授業の前に新たな情報があります」
自然とルミナに注目が集まった。
「フェリシアが――異世界に転生しました」
生徒たちは理解するのに数秒かかり、顔を見合わせる。
「まさか……?」
ルミナは静かに続けた。
「フェリシアは、この世界からディメンション・アークに戻りました」
沈黙を破るように、一人の生徒が手を挙げた。
「どんな場所なんですか?」
ルミナは沈黙の後、ゆっくり口を開いた。
「異世界ダンジョンです」
――命がけの場所。
生徒たちの目が輝き、質問が飛び交う。
「攻略には行かないんですか?」
「雰囲気は?」
ルミナは落ち着いた声で答えた。
「ディメンション・アークのダンジョンは、住人が命をかけて謎に挑んでいます。つまり、危険が伴う場所なのです」
さらに彼女は続けた。
「時間の流れが特異な空間もあり、無限に階層が広がっています。だから、攻略の手順も慎重に考える必要があります」
また、タケル、結月、桜華、凛香の四人が、ゴブリンの森の出口から『ディメンション・アーク』に向かって旅立ったことも付け加えた。
「今日の授業は、私たちがどのように行動するべきかを考えましょう」
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