表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

65/923

065 アリアの決意

 ディナーが始まる直前、会場の空気が和らいでいた。

 ロウィンは、穏やかなざわめきの中に身を置きながら、ゆっくりと会場を見回した。


 その視線の先に、シルヴァーナの姿があった。

 彼女は客たちと談笑していたが、ふとこちらを見て、微かに表情を変える。


 そして迷わず、ロウィンのもとへ歩み寄る。


「あなたのことが心配だったの」


 その声には、優しい響きがあった。


 銀髪が照明を受けて揺れ、黄色のドレスが淡く輝く。


「君がここにいるとは思わなかった」


 ロウィンが言うと、シルヴァーナはまゆをひそめ、問いかけた。


「アリアって、不自然よね?」


「どうすればいいんだろう」


 ロウィンは声を落とし、言葉を選んだ。


「彼女には、転生令嬢とは違う何かがある」


 シルヴァーナは目を細めた。


「でも――あなたを守りたいという気持ちは、本物じゃないかしら?」


 その声が、ロウィンの胸に波紋を残した。


「……彼女の目的を知りたい」


 シルヴァーナは手を組み、しっかりと告げた。


「私はあなたを心から大切に思っている。危険に巻き込まれないために、手を打つわ」


 婚約という絆がある。

 その重みを、ロウィンは痛いほど理解していた。


「もうすぐディナーが始まる。せっかくだし、一緒に食事をしよう」


 そのとき、アリアが二人に近づく。


「お話があります」


 ロウィンとシルヴァーナは、自然と身構えた。

 アリアはその警戒を受け止め、静かに息を吐く。


「――この後に起こる惨劇さんげきを、知って欲しいのです」

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ