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055 ロリ神、戦場に降臨

挿絵(By みてみん)

<ノクシリオン>



 いよいよ実習が始まる。


 ルミナが手を高く掲げ、魔法の詠唱えいしょうを始めると、床に描かれた魔法陣が淡い光を帯びて輝き出した。


 光の束が生徒たちを包み込み、空間がわずかに歪む。


「行くわよ」


 その声と同時に光が膨れ上がり、視界が白に染まった。



 目を開けると──


 教室の景色は消え、目の前には全く異なる風景が広がっていた。


 足元には柔らかな草原が広がり、透き通る青空が果てしなく広がる。風がそよぎ、草がそっと揺れる。


「ここが実習地よ」


 ルミナは微笑み、ほんの少しだけ目を細めた。


「そろそろね」


 遠くの空に亀裂が走り、黒い飛行船が姿を現す。


「近づいてきたわ」


 ルミナは落ち着いた声で告げた。


 飛行船が大地に着陸すると、船から現れたのはエリスとマリスだった。


 ロウィンは目を見開く。


「どういうことだ!?」


 ルミナは静かに告げる。


「次は、大艦隊が来るわ」


 シルヴァーナは鋭い視線を向け、魔剣「ナイトフォール」を掲げた。


 空が暗く染まり、ダークエルフの神、ノクシリオンが姿を現す。


「誰じゃ? 笑ったやつは?」


 周囲を見回すその視線に、全員が身を硬直させた。


「ダークエルフの神といえば、幼女ロリに決まっとるじゃろが」


 シルヴァーナが小声でささやく。


「ノクシリオン様、バトルフィールド『死の国』展開」


 大地は黒く変色し、荒れ果てた風景が広がる。灰色の空に冷たい風が吹き、全ての生命が吸い取られるかのような異様な空間だ。


 シルヴァーナが命令を下した。


「冥王軍艦隊、デスナイトメア出撃」


 艦は黒いオーラに包まれ、表面に不気味な紋様が浮かび上がる。


 総司令ハルカ・イシカワが報告する。


「ワープ空間内で敵艦隊の位置を確認」


 副司令官ユウスケ・ハヤトが状況を伝えた。


「次元間航行、準備完了」


 戦闘班隊長ミユ・ナハラが力を込める。


「ネットワーク防御、起動。冥王波動砲、充填じゅうてん


 刹那せつな、敵艦隊がワープアウトし、強烈なレーザー砲が放たれる。


 光の線が空を切り裂き、冥王軍艦隊へ一直線に伸びる。


 ユウスケが叫んだ。


「次元間航行、開始!」


 冥王軍艦隊は次元を超え、レーザー砲はすり抜ける。


「オールシステム、グリーン。全軍波動砲、発射!」


 ミユが手を振りかざす。


 黒くねじれたエネルギーが空を貫き、敵艦体をかすめると、あっという間に消え去った。


 その瞬間、黒い仮面の男が姿を現した。


 ルミナの顔が引き締まる。


「ここからが本番よ」


 全員の心が、その言葉に引き込まれる。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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