051 英雄たちの後継者
シルヴァーナたちが「ヒーローズ・カレッジ」に戻ると、すでに歴史の授業が始まっていた。
「いきなり抜け出して、すいませんでした」
申し訳なさそうに頭を下げるシルヴァーナに、ルミナは微笑んだ。
「うふふ、いいのよ。星占いで事前に分かっていたから」
シルヴァーナは驚き、すぐに納得した様子で教室の一番後ろに座った。
授業は世界の成り立ちに深く関わる内容だ。
「さて皆さん。百年ほど前の出来事から振り返りましょう」
ルミナの声にクラスの空気が引き締まる。
「そのころ、人間界と異世界ラグナヴィアのゲートが開き、勇者たちが世界を救いました」
シルヴァーナは目を閉じ、思いを巡らせる。
「我々は勇者養成アカデミーを作り、世界を守る人材を育てるのです」
ルミナは黒板に年表を書きつつ続けた。
「人間界とラグナヴィアは同盟を結び、力を合わせて世界を守る時代が訪れました」
学生たちは身を乗り出す。
「しかし卒業生の一部が反乱や犯罪を起こし、社会問題に。改革を迫られ、『ヒーローズ・カレッジ』として生まれ変わったのです」
シルヴァーナは、ロウィンが勇者になる姿を想像して、ニヤリと笑った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




