021 ポジティブ魔王シルヴァーナの妄想ひみつ日記3
今日はついに、私――シルヴァーナが、次のステージへ進化する日!
やったーっ! なんていうか、もう……運命のビッグウェーブ、きちゃってる感じ!
……って、なにがそんなに気合い入ってるかって?
ふふん、実はね。今日は、あのロウィンを――お・さ・そ・い♡しようと思ってたの!
……なににって? 「お茶会」だよ、お・茶・会!
決戦前だからこそ、ホッとできる時間も必要でしょ?
で、ちょっとドキドキしながら提案してみたら、彼ったらすぐに「じゃあ、お茶入れるね」って。
ほんと、優しすぎるんだから!
魔法で一発で淹れようとしたら「普通でいいよ」って言われちゃったけど、まあいっか。
たまには手間をかけるのもいいよね! ポジティブ、ポジティブ!
でも、いい感じだったその時――
「ちょっと、エリスに呼ばれてて」って、彼、部屋を出てっちゃったの!
えええーー!? お茶会、これからだったのに!?
……まあ、いいけどさ。
気を取り直して、一人でお茶楽しんじゃったよ。
フレーバーは「魔王の赤いバラティー」――ロウィンにも飲ませたかったなあ……。
でも、きっとまたチャンスは来るよね。
最近、なんとなーく、彼の目がちょっとだけ優しい気がして。
キスのとき、顔も赤かったし……ね?(ふふっ♪)
よし、次は絶対、邪魔なしの二人きりお茶会リベンジ!
エリスもマリスも近づけさせないもんね!
明日は完璧なデートプランを練らなきゃ!
なにしろ私は、ポジティブ魔王だから!
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