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「おや?あなた方はオリュンポス12神様では無いですか。これは、下級神と違い丁寧に名乗らればですね。
私の名前は悪神ルーナ。田舎の悪神だよー。
あ、因みに元日本人の木下ゆきです!よろしくねー」
木下ゆきこと、悪神ルーナは軽々しく挨拶する。
自己紹介したのはなんとなくだ。ゆきだったころ、本も好きだったので神話の時代の文献など難しいものも読んですらいたゆきからしたら言わば、夢見たいなものだ。
悪神であるルーナは神々がいることは当たり前のように知っていたがまさか、地上でも伝わっている神が実際いるとは知らなかった。
「主、日本人と言えば許されると思ってるのか?
悪神風情が神をころしておいて調子乗るなよ?」
「えぇそうね。そもそも魂の輪廻からはずれ異世界に行くことは稀にあるけどあなたみたいに悪神になることはない。
嘘をついているよね?」
「卿は、何か勘違いしてるのではないか?我らは、世界を守護する秩序である神。卿は、悪神だ。秩序に反し世界を破壊するもの、相容れない。」
「そっか。まぁいいやはじめようよ」
ここまで悪神が嫌われているとは思わなかったルーナは気を取り直して戦闘を続けようとする。
「螺旋の海底に旅人ぞ知る……この暗き海は深き迷いと浅き悟り……。底知れぬ、底知れぬ、貴君は未だ底知れぬ。螺旋の旅人永久とこしえに、沈みゆくは思考の果てか。ついぞ及ばぬ、迷宮然り。」
蔓に捕まったルーナの体を空中にできた渦が飲み込み
数十秒後には足がひねり曲がり腕はもげて体の至る所が切り傷ができる。
「深化後、根源は老い、やがて終焉を迎える――」
軍神の軍刀である終枯刀が不気味に響く。
「あがけどもあがけども、うぬらが築くは砂上の楼閣」
砂塵が周囲に渦を巻く。蜃気楼のように薄らと見えるのは、巨大な砂の楼閣だった。
ルーナの傷ついた体は、次第に砂上と同化するようにボロボロと崩れていく。
「どうして.......神の合成魔法なんて.......」
「タトナスが音を発する時、すべては崩れ、枯れ落ちる」
軍神アレスが詠唱が終わるとルーナの体はなくなり
丸く黒い塊が出てきた。ルーナの器が壊れたことで
生命の源である根源が出てきたのだ。
「さぁ唄いましょう。嘆きましょう。霹靂のように。
全ての生命を産み殺す 生死不定の棘 」
その根源を棘が突き刺し根源は消滅した。
「3節をしなくては、悪神ルーナ恐るべしですね。普通ならポセイドンさんので終わりますのに」
「そうじゃのぅ。だが、やつは滅びた。これで、神界の平和も戻るだろう」
「まずは、亡くなった下級神達の確認をする。確認次第…。」
「「は?」」
3神達は目を疑った、目の前にこの世に存在しない者が急に出現したから。金色の髪と瞳に、背中には3対6の赤黒の翼に手には影のような双剣を持っている。
さっき存在が消滅したはずの悪神が目の前に眠そうに立っているからだ。
「はぁ。見事にまぼろしに騙せれちゃったね。この神話の神とはいえこの程度か」
「ありえないだろ。ワシらの神域魔法だぞ?」
「うそっでしょ?私たちが悪神程度の幻影に騙されたっていうの…戦いの女神と言われてる私をだませるなんて」
「これは…危険だ。対処する」
「もういいよ。底は知れたしね」
神達はルーナの存在を今までにないくらい危険だと感じすぐさまこそうと思ったがもう遅かった。
ただルーナが幻燼理刀を振れば
幻影のようにポセイドンの体が塵となり消えもう片方で一振振ればアテナは避けたのに関わらず首がとび塵となり消え
アレスに向かい幻燼理刀をふれば真っ白い神界ごと塵となり消えた。
「うーん、この双剣強すぎるな」
この幻燼理刀は幻であり現でもある。そしてその刃をふれば無秩序に対象を塵とかせる。
だが、資格のないものでもあるものでも振れば無秩序に自信すら塵となることもある。
「はぁゼウスに会いに行こ」
そういいルーナは何も無い空間から消えた。
ルーナが転移すると、そこには玉座に座ったゼウスがいる。
「まさか、悪神にここまでの力があるとはのぅ」
「やぁゼウス神。お会い出来て光栄だよ。」
「何が光栄だ。調子にのるでないぞ?」
「へぇ自分のことを守るもの達が居ないのに随分強気な態度だね」
「…貴様の目的はなんだ?」
「うーん特に考えてないけど貴方達が邪魔だと思ってねー」
「そうか…」
「私はね、飽きたからほかの世界を旅してるんだ〜」
「ならほかの世界に迷惑をかける訳にはいかん。貴様の命はここまでだ」
「へぇー私を止めれるの?ん?」
ルーナは油断していたゼウスが膨大な魔力を操るとこの空間いや次元すら歪みはじめ全てが震える。
ゼウスの周りには黄金の魔力が集いゼウスを覆うかのように
螺旋の魔法陣が展開する
「なっ!?まさかこの城ごと私を封印する気!?」
「わしだけでは勝てんだろう。ならどうするか、私の全ての生命力を使い貴様を封印して見せよう」
「ッ!」
ルーナは驚いた傲慢と思われた地球の最高神ゼウスが他の世界の神々に迷惑をかけないために自分の命をかけると言うのだから。だけどルーナはすぐに冷静さを取り戻し思考した。
「何しても無駄だ貴様でもこの魔法はとめられん」
「…」
ルーナはある案を思いついた『あの』魔法を使えばこの封印ごとこの神界全体を吹き飛ばせるが私の体がいくら不死身とはいえ地球に被害が及ぶのであまりしたくはなかった。
「まぁーいっか」
「?」
ルーナが呟き拳を広げるとその掌に魔法陣を展開すると魔力の塊ができその塊を囲うように立体の魔法陣が展開し紫電が走る。そこだめ空間が歪むほどの魔力が集う。
「何をする気だ。無駄だぞ」
「やってみなくちゃ分からないよ?」
『焉氷之炎喰 』
ルーナが呟くとルーナの手のひらには燃える氷の華が咲き、地面に落ちる。
地面に接触すると神界宮に集まった黄金の魔力がその華に吸い取られ炎の氷華が膨れ上がり紫電を発しながら爆発する。
「ま、まさかこの神界ごといや、この世界の次元ごと吹き飛ばすつもりか!?それをやったら貴様も」
「なわけないじゃん、私が制御出来ないとでも?」
ルーナはもう一方の手で半透明状の結界をだして爆発を逃がさなかった。透明な炎が至る所を燃やし熱くなったの氷が
全てを喰らうかのように溶かす。ゼウスとルーナの体も氷と炎に包み込まれ全てが終わった頃には裸のルーナだけが残った。
「いやぁーまさかこんなに威力が出るとはねー。神界の魔力吸いすぎたかな?」
彼女がやったことは理を背理させた焔の氷華に魔力を吸わせ次元ごと養分として華に喰わせたのだ。
これを思いついたのは、何かの小説でそんなことをしていたため原理は分からないし似せてみただけだ。
「いやぁーこれじゃ地球は大騒ぎだろうなー」
......
…
.
ルーナの予想した通り地球では大地震や津波なぜか木が凍りつき海が燃えた。気圧の影響なのか竜巻が各地でおき
氷の粒が落ちたりもした。天変地異がおこり大混乱になった。
「スゥピースゥピー」
「ルーク様…あぁ好き」
エリシアとエレナは騒ぎに気づかず寝ていた。
......
…
.
「ふふ、危機感なさすぎでしょ。あの子ら。まぁーいいや
早速仕事をしようかな」




