実はコラボでした。~製作裏話~
こんにちは、砂臥です。
これ、実はコラボ作品です。
原案を頂きました。
第1話投稿時には、原案の方が反応が見たいと仰っておりました故に、コラボであることを詳かにはしませんでした。
3日後にネタバレ的にこちらをUPするつもりでしたが、読まれてないからもういいや……という判断。
そんなわけで……原案制作者は
我等がキノコの王、『しいたけ』さんです!!
──前回間咲正樹さんとコラボをしたのですが、感想欄でしいたけさんが『コラボしたい』と仰ってくださったのです。
嬉しい!……しかし私は悩みました。
コメディのイメージが強いしいたけさんは発想力だけでなく、それを昇華させる筆力もあり……またシリアスを巧い。
間咲兄さんとのコラボは兄さんの推してる部分と時間を考慮し、また、双方に旨味がある方法でのコラボが可能な状況にありました。
しいたけさんの特性を生かして、私もしいたけさんに飲まれない方法が見付かりません。
『リレー小説』は、正直もうやりたくない。
あれはあれで面白いけれど、文体が変わってしまう為、私は合わせに入ってしまい……しかも自分の筆力のなさが詳らかになるリスクが高いので。
悩んでいるうちに、しいたけさんは他の方とコラボを始めました。
『リレー小説』と『原案の提示』という方法で。
……『原案の提示』?!
えっ、しいたけさんはそれOKなんだ?!!
一も二もなく飛び付きました。
しいたけさんの原案……超欲しい!!
ください!!
そうメッセージを送ったところ、即レスで快諾。
よっしゃぁぁぁぁ!!
OK頂きましたー!
そしてコラボ開始……ですが、ここから更なる問題が。
なんと、しいたけさんの原案は超詳しく書かれていたのです!!
『ドッキリしたいので、しいたけさんの中で私のイメージに無いものをください!』と自らハードルを上げたのがまた良くなかった……
私はざっくり『けつ』とか『ホモ』とかの入った、あらすじ程度モノが来るとばかり思っていたら、とんでもない。
しいたけさんの原案は……
『心理描写』『台詞』『キャラクター』を描写しない形での、コメディストーリーが細かに書かれたモノでした。
駄文エッセイ風味でも申しているのですが、私は筆力のなさからその3つで繋ぐ形で作品を書いています。
ですからこれは確かに『砂臥のイメージにないもの』……でもハードル高い!高過ぎる!!
頑張って登ろうと思ってみた山が、富士山(一般登山道)だったのに、いきなりエベレストに連れて来られた感じです。
とりあえずやってみよう、そう思ってメッセージからコピペするも……
「……うん、コリャ無理だ」
アッサリ挫折。
だって、崩したところでしいたけさんの書くモノに代わるモノが出来る気がしない。全くしない。
しかも崩せる気もしない。
ただ原案をなぞっただけのモノしかできないに違いない……
幸い厳しくも優しいしいたけさんは、『無理なようでしたら別のを』と仰ってくださっていたので、甘える事にしました。
しいたけさん、神。
でも鬼。(笑)
あの原案で面白くするのには、しいたけさんが書いた方が絶対早いです。
間違いない。(※書いてくれるそうですので、その原案は載せません)
で、次に頂いたのはこちら。
しいたけさんの了承を得て、コピペ。
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やっぱり難しかったですね。すみません。次の原案をお送り致します。
タイトル:砂臥 環さんにお任せします。
あらすじ:列車に乗った老人が次々に隣に座った人達と交流するヒューマンドラマ。
イメージ:紳士的な品の良い老人が窓辺の席に座り膝の上には猫を抱え、ひたすらに列車に揺られる。
【原案】
妻に先立たれた老人が列車へと乗り込む。中央窓際の席に座るとヒョイと膝の上に猫がやってくる。時折通り過ぎる人達が老人に気付き隣に座り会話を弾ませる。そして終着駅で老人と猫は一緒に降りる。
【ネタの概要】
猫の正体は先立たれた妻です。列車は死んだ人の魂を運ぶ役割をしています。妻は死後猫に生まれ変わり、遅れてやって来た老人と再会を果たします。終着駅で降りるときに「ココの温泉はいつ以来だっけ?」「貴方が膝を悪くした時以来ですよ」等の会話で妻であることを読者が分かるようにする。最初に懐かしさを感じさせたり最後に老人が何故猫が妻であることに気付いたのかを明かすのも良いかも知れません。
時折隣に座る人は昔の知り合いだったり恩師だったり等色々とパターンを変えて会話を繰り広げます。かつての上司だったり元カノだったり友達だったりパターンは無限大です。
実際に列車に乗っている情景と老人の生い立ちや人間関係を固めると話を書きやすいと思います。
今度はどうでしょう? 老人の人生を振り返りながら最後は思い出の地へ旅立った二人を描く切ないヒューマンドラマになります。
改変などは御自由にどうぞ♪
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私は思いました。
──うん。これならイケる。
イケるけれども………………
このまま書いたら、しいたけさんの亜流の亜流の亜流位のクソつまんないものしか出来ないに違いない。と。
きっとしいたけさんなら、かつての友人や知り合いとのやり取りを、軽妙な文体で無駄なく描くだろうが……私が同じ様にやったら
──冗長。しかも絶対途中でネタバレする。
ネタバレしてもいいけど、そこから面白くできる自信は全くない。
そして、猫が妻であることをどう処理しよう。
『改変などは御自由にどうぞ♪』
しいたけさん、本当神。
めっちゃ改変した。
……原案勿体ねぇ。
しいたけさんの作品をひとつ無駄に使ってしまった感のあるコラボでした。
しいたけさんは、自分で書いた方がいいんじゃないだろうか。
……そう思わざるを得ない。
私だけ得しました。しいたけさんの旨味0。
でも気が向いたらまたください!(酷)
没にしたヤツでいいんで!!
しいたけさん、本当にありがとうございました!!
本編より、裏話が長くなった件……