ドMカウンターで世界最強~(自称)普通のJKがただ魔王を討伐するお話~
私の名は被虐 詠夢
どこにでもいる普通の人間だ
「いやいやいや、お前みたいなのが普通の人間なわけないだろう?」
「んふぅ!」
思わず気持ちよくなってしまった
流石は16年も共に過ごした幼馴染み
私の扱い方には慣れているようだ
「お前はもうちょいまともなら引く手あまただろうに・・・その体質をどうにかしようとは思わんのかね?」
「それが出来たとしてするつもりなど微塵もない!」
キリッと真剣に顔を作って言ってみたのだが幼馴染みは一つため息をつくと肩をすくめた
「んんっふぅ・・・・・・」
その仕草にゾクゾクゾクっと体を何かが通り抜け、道端で達しそうになる
それを見る幼馴染みの目がゴミを見るような目だったので再び達しそうになった
「お前もういっそ異世界でも行ってこいよ・・・・もしかしたらお前みたいなやつばっかりな異世界があるかもしれないしな・・・・・・勿論俺が行くのはごめんだが」
とその言葉を最後に何らかの甘美な刺激と共に意識を失う
「おお!成功だ!」
ん?ここはどこだろう?
急に暗転した意識が戻り、辺りを見回すとそこは全く知らない世界
「あれ?もしかして異世界?」
先ほど幼馴染みが異世界にでも行ってこいよと言っていたが・・・まさか本当に異世界に飛ばされるとは・・・
そして急激な放置プレイである
何時までほって置かれるのか等と考えているだけで濡れてきた
ん?何々?私は勇者で何か特別なスキルがあるはずだって?
そう言われてメニューとやらを開いて確認してみると確かにそのような物があった
「ふむ」
どうやら私のスキルとやらは私自身の幸福感などのプラスのエネルギーを敵にぶつけることで攻撃ができるというものらしい
更にその時の+エネルギーの大きさによって様々な能力が+されるそうだ。
しかし幸福感とは一体どんなものなのだろうか?
そんなものすぐにわかるわけでもないし・・・・
「フハハハハ!貴様が勇者か・・・召喚されたばかりならばまだまだひよっこだろうと思い来てみたが、それは正解だったようだな」
なんかいきなり髭モジャのおじさんが現れた
「なっ!?魔王!貴様なぜここに!」
ん?どうやら魔王らしい
「何をバカなことを言っておるのだ?ワザワザ勇者が強く育つまで待ってやる必要など無いではないか!今日貴様らが勇者を召喚することは知っておったからな・・・召喚された勇者とやらを殺しに来てやったのだ」
そう言った瞬間に魔王が消える
「ふぇ!?」
「こんな風にな」
次の瞬間には私の体には魔王の拳が突き刺さっており・・・・
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ
いきなりの大きな刺激に少しばかり気持ちよくなっていた私の体は反応してしまい
「ふわっ・・・・・イックぅぅぅぅぁうあうううううう!!」
それと共に私の体から白い光が弾けとび魔王に突き刺さる
「ぐわぁぁぁぁあ!?なんだこれは!!」
流石に一発で倒れはしなかったのかフラフラしている魔王が炎を放ってくる
多分魔法ってやつだろう
「火炙りだと!?わかっておるではないか!!」
私はあえてその炎をその身に受け
「あっ、あぁ~~!!体が・・・・徐々に焼けていくこの感覚・・・・私が生きていると実感できるこの感じが・・・・あっ、いい!!」
私の体が段々と火照っていく
いや、まぁリアルタイムで炙られているのだからそれはそれで当然なのだが
「ひぃ!なんだこいつは・・・・・」
あれ?なんだか魔王さんこちらを見て恐怖していませんか?
踏んでくれたっていいんですよ?
あっ、それはそれで気持ちいいかもしれない
そんな状況を想像してみると・・・・・
「あっ、いいかも!また・・・・・またっ!イッ・・・・・イッちゃうううううつううううううう!!」
ビクンビクンと体が跳ねて再び私の体から吹き出す白い光
「やめろ!来るな!ひぃ!・・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!」
そう断末魔を残して魔王は死んでいった
「ふむ・・・・・私を逝かせるのに攻撃が二回も必要とは・・・あぁ、魔王よ情けない。私の幼馴染みなら本気でやれば一言で私を逝かせるぞ!」
だから私は魔王に向かってこう言った
「まだまだだね」