表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/51

意外と鋭い


図書室であれこれ調べてる内に外が夕闇に染まり始めた。

気が付けば、寮の門限ギリギリだ。

「成瀬。寮に戻らないと…」

「まだ、平気だろ?」

呑気に構えてるが……。

「あの時計、十分遅れてるんだよ」

私が言うと。

「何故、それを先に言わないんだ!」

文句を言いながら、片付けだす。

「綾小路…。御前さぁ、時々だが、声が高くなるんだな」

ドキッ……。

まさか、バレタ……。

イヤ、そんなはずは……。

そんなはず無いよな。

「おい、何ボーとしてるんだ?急がないと反省文書かされるぞ」

成瀬が、声をかけてくる。

「あ、あぁ……」

私は鞄を掴むと図書室を後にした。




寮の門限ギリギリに入り、自室に向かう。

「お前って、本当に待遇がいいよな」

成瀬が、羨ましそうに言う。

「それは、一寸した事情があるからで……」

言葉を濁す私に。

「なんだよ、その事情って?」

エッと……。話せるわけ無いだろう。

「まぁいいや。今度話してくれれば…」

って、それ以上追求してこなかった。



成瀬と別れて、個室の自分の部屋に入ると Tシャツにジーパンに着替えた。

夕飯の時間まで少しあるな……。

そうだ。

冬哉兄さんのところでも行こう。



私は、部屋を出て兄さんの部屋を訪ねることにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ